- LP
Robert Aiki Aubrey Lowe
Levitation Praxis Pt 4
Dds
- Cat No.: DDS025
- 2022-05-01
PIERRE BASTIEN,MAX LODERBAUER,BURNT FRIEDMANらを抱え、ジャンル分けの難しいエレクトロアコースティック音楽を取り扱ってきたトロントのレーベルであり、BEN UFOらダンスシーンの前線アクトが数多くライクを送るトロントのレーベル〈MARIONETTE〉の新作がやはり凄い。森の生き物や鳥の鳴き声のように響かせたシンセサイザーに愛らしいアルペジオのレイヤーワーク。古典クラウトロック/コスミッシェ・ムジークの宇宙サイエンスな壮大さを音色に滲ませつつ、描き出すのはニューエイジ/オーガニックな音世界。そのアンバランスなギャップが、”おとぎ話”を完成させている。。レコード装丁含め、手中に収めておきたくなります。個人的に年間ベストにも入りそうなクオリティ、トラックリストからも是非! (Akie)
Track List
彫刻や写真、自動演奏のような動く作品や映像などを作るボローニャの現代美術家EVA MARISALDIの作品のために作られたものであり、音は電子音楽家/ギタリストのENRICO SEROTTIによるもの。ENRICOは80年代初頭に宅録のカセットをリリースしており、その作品はDiscogsで高騰。そして2017年に〈ORBEATIZE〉から再発されており、その作品はもっとポップ、ポストテクノ、ニューエイジな方向でしたが今作は比較的もっと落ち着いてじっくり聴ける作品。いたるところにセンスが溢れたもので、細かなサンプリング使いやディレイの使い方で飽きさせない作りになっています。 (日野)
フルクサス作家であるPHILIP CORNERが67年に舞台や教会で行ったパフォーマンスの記録。演者にはケージやシュトックハウゼンとのコラボレーターでもあるMAX NEUHAUSやミニマル作曲家STEVE REICHなどがクレジットされていますが、そんなことどうでもいいくらいとにかく音楽的に素晴らしい。無秩序のように突然現れるリズム、それに合わせるつもりがあるのかないのか分からないような演奏者たち。それが地続きになって重なり合い、奇跡的なレイヤーの重なりやリズムがとても興奮する。ゴールドヴァイナル仕様。これ最高です。 (日野)
音を聞くだけではどのようにアプローチをしているのかが分からないようなもので、プリペアドピアノの自動演奏のような音だったりモーターを使ったような音だったりと様々。実験的な試みでありながらも美しいハーモニクスや面白いリズムを聞かせたりしていて音楽的に素晴らしいものばかり。〈JAPAN BLUES〉から出したIKU SAKANや、〈SHELTER PRESS〉から出したTomoko Sauvage、そしてもちろんJohn Cageの名作Three Dancesあたりに引っかかる人は要チェック。これは推薦です!! (日野)
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前衛的な家具デザイナー/アーティストのHarry Bertoiaによって作られたオブジェの音を使い、金属が細かく当たってサラサラした音などさせながら幻想的なファルセットの声を響かせていく。これまでのようなモジュラーを使った電子音楽とは違い、もっとシンプルかつプリミティブに制作した意欲作。ナチュラルな金属音を根底に、声をループさせたり笛の音を奏でて音同士が溶けて一緒になっていく。YouTubeでは制作の様子をたっぷりアップされています。 (日野)