レゲトンのリズムを基調にしたリズムサイエンス、幻想的なエレクトロニクスのサイケデリア。はなやかなトロピカル・リゾート地マイアミの奥に横たわる様々な背景や問題にスポットを当てたジョアン・ディディオン著のルポルタージュ『マイアミ―亡命ラテン・エリートのアメリカ』にインスピレーションを得た作品。Erika de Casier、Ela Minus、Casey MQなどのシンガーも交えたアルバム。リリース時には即完売だったアナログ。ストックしました。(サイトウ)

『その時が来た。マイアミの息子、ニック・レオンが待望のアルバム『A Tropical Entropy』を自身のレーベルTraTraTraxよりリリースする。年間チャート1位を獲得した2曲「Xtasis」と「Bikini」を経て、 ...もっと読むニックは「アルキテクトロニカ」という音響宇宙を拡張し、崩壊、幻滅、サイケデリアの探求へと踏み込む。

ジョアン・ディディオンの小説『マイアミ』と彼の独特なエネルギー、そして化学物質によるものや睡眠不足による意識変容状態に触発された本作は、崩れゆく社会を背景に人生と愛が崩壊していく様を目撃したレオンの個人的体験を映し出している。

本アルバムは最初から最後までマニフェストであり、エラ・マイナス、ケイシー・エムキュー、エリカ・デ・カシエ、ザンダー・アマド、ジョニー・フロム・スペース、エスティ＆メディオピッキー、ラヴァーンといった豪華なアーティストとのコラボレーションが光る。身体と精神のための朧なトラック、捧げ深く感じ入るトラック、失恋のトラック、未来の愛を約束するトラックがここにある。記憶、睡眠不足、荒廃する野生生物、フロリダの郊外の静物画といったテーマが紡がれる。「A Tropical Entropy」は、壊れたビデオ録画のように展開する人生を凝視する不気味な感覚を捉えている——終わりのない夕焼けのオレンジ色に凍りついた、終末の最後の日々を告げる光景だ。その間も、レオンとトラトラは世界的な音楽シーンへの影響力を確立し続け、ラ・メンテ・コン・エル・クロー（la mente con el qlo）を繋ぐエッジの効いた音楽をリリースし続けるという使命を遂行していく。(インフォメーションより)』

〈ON THE CORNER〉や〈EL FOLCLORE PARADOX〉など、VOODOOHOP界隈から世界各地の辺境ダンスシーンを虜にしているDNGDNGDNGが、ベルリンとタイを股にかけ活躍するPRISMAを引き連れ新作EPをドロップ！ヒプノティックな催眠シンセスケールを有した「Pliegues」(sample1)や「Grietas」(sample2)など、異形ダンスホール〜デムボウを披露。心地よく浮遊するアンビエントシンセを導入したDJ PYTHONによるリミックス「Brechas (DJ Python remix)」も流石、素晴らしい。 (Akie)