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French Post-Punk & New Wave: 1988-1990
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH101
- 2025-06-17
オリンピア・インディーの総本山〈K〉主宰、Beat happeningケルヴィン・ジョンソンのサイドプロジェクトDub Narcotic Sound System。後にThe Jon Spencer Blues Explosionとのコラボレーションも産まれる、LOW-FIガレージ・ファンク、インディーロック。最高だった一曲。B-SIDEは、SOUP DRAGONSのSean Dickson によるHifi Sean Mixに差し替えての再発。こちらもビックビートみたいで楽しい。 (サイトウ)
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濱口竜介作品(『ドライブ・マイ・カー』『悪は存在しない』)をはじめいくつもの映画音楽制作を経て、前作に続きJim O’Rourkeとの共同プロデュースで放つ新作。山本達久、Marty Holoubek、ermhoi、松丸契、Joe Talia、Kalle Moberg等が参加。元はジュリー・クルーズ(あのツイン・ピークスのテーマで知られる)が場末の無人のバーで歌っているようなイメージがあったという、煙のように漂うムーディーで幽玄なサウンドスケープ。そしてあまりに夢心地のうっとりするボーカルでありながら、現実の苦味のある空気もたっぷり吸い込み、さらにフーコーの「18世紀における健康政策」のテキストもパラレル的に彷徨う重要作(ALSの当事者である岡部さんと知り合った経験についてのインタビュー記事もぜひお読みください)。「墓場」もコンセプトだといいます。その時代の空気が映ってしまっているある種の傑作映画を観たような感触にも震える、逃避よりも現実の影を引き受けるようなポップ・アルバム。ぜひレコードで。これで生きていけそうな気さえします。 (足立)
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テクノ世代にとっては、アンセムともいえる名曲「Pitch Control」を収録した82年リリースの「Zero Set」がアナログ再発。既にさんざん言われてきたことではあるだけど、やはりこれはシンセサイザーダンスのマスターピース。クラスターのメビウス、シュトックハウゼン門下生でジャーマンロックに変革をもたらした重要なエンジニア、コニー・プランクとex-GURUGURUのマニ・ノイマイヤーによる伝説的な名作。エレクトロニクスなサウンドを象徴する近未来的で幻想的な地下道を、躍動的なリズムを象徴するようなアフリカの部族の女性が駆けるスリーヴも印象的。 (サイトウ)
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オリジナル2015年リリースはモノトーンのシルクスクリーン、2020年の2ND EDITIONとも異なる新たなカラーでのシルクスクリーンプリントのアートワーク。3rd-edition。ウーリッツァー、ハーモニウム、シンセサイザーやハープ、モロッコの民族楽器グエンブリなども交えながらサイケデリック・ジャズ・セッション。 (サイトウ)
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JAN JELINEKが始動したレーベルFAITICHEの第1弾としてリリースされた2008年のリリース名作が嬉しいアナログリプレスです。ドイツで70年代~80年代に活動していたという知られざる女流電子音楽家URSULA BOGNERの発掘と謳われリリースし話題を呼んだ。 (後にANDREW PEKLER & JAN JELINEKによる架空のプロジェクトだと判明します)オープンリールや自作の電子楽器を使ったユニークなエクスペリメンタル・ミュージック。音階やリズムの数的な旋回の面白さ。新旧の電子音楽好きを魅了した一枚。 (サイトウ)
まだ英米主導だった00年代初頭の音楽業界において、"アルゼンチン音楽"というものを意識させ、ある層には90年代耳を終わらせ、10年代のエレクトリック・フォルクローレやオーガニック・ダウンテンポの登場すら彼女の影響なんじゃないかと思わされる。今なお圧倒的支持を持つフアナの久々のリリースは、2017年のアルバム"Halo"のREC時の未発表曲集。
摩訶不思議なメロディとミニマリズムが散りばめられたテクスチュアを妖気でコントロール・不穏で独特の色気が漂う様はまさにフアナ節。旋律とコード感、折衷感はやはりアルゼンチン音楽の系譜だなと。
彼女のホームページには、「今作によって"Halo"という物語がようやく完全なかたちで完結した」とあります。要は、フアナのガチの作品と言えますね。そして25年にはなんと新作も発表予定とのこと。
自身が立ち上げたレーベルからということでご本人の狙いも明確ですね。次の序章としての演出としては完璧なリリース。 (Shhhhh)
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Μ-ZIQやMINOR SCIENCE、NICK LEÓNも登場してきた〈BALMAT〉からまたも豪華なプロジェクト!ヴィジュアルアーティストとしても名高い、US実験サウンドアートフィールドの要人STEPHEN VITIELLOが企画。レーベルが追求してきたアンビエント寄りの領域から、クラウトロックを取り込んだ即興バンドセッション、内省に働きかけるポストロック志向のダブ、ハーディガーディや12弦ギターを使用した弦ドローンまで。「サウンドアート、アートロック、そしてパンクロック」3つの異なる流派を相互作用、ジャンル枠を超えジグザグに発展。 (Akie)
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架空のコンセプトではなく、どうやら本当に駅でのライブ盤のようです。ジョージ・カーリンの著書『When Will Jesus Bring The Pork Chops?』の序文の朗読を駅のアナウンスで許可された?という妙なエピソードも。以下はそのフレーズ。Cosmic Love(sample 1)の冒頭で確認できます。
「自分は選んでアウトサイダーでいる。でも本当は違う。この社会の嫌な部分が、自分を中に入れてくれないんだ。ちゃんとした社会なら、むしろ中にいたい。つまり不満の正体は、外にいることを強制されてるって感覚なんだ。アドバイス?とにかく前に進み続けることさ。そうしてれば、ふとした瞬間に、別の場所に立ってるもんだよ。」
それをコラージュしているのか?ともかく、駅の空間までそのサウンドデザインに加えてしまうのは非常に彼らしいですね。
いつものゲンデル節が炸裂な揺蕩うサウンドはいつも通り。やはり、ふと、懐に入ってきますね。
rec時期からして初期の名曲が揃ってます。当たり前に推薦です。 (Shhhhh)
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レーベルオーナー鈴木氏がついに歌声を音源化。温かさと哀愁に包まれる、川をインスピレーションに歌われる全10曲。
(AYAM)
-info-
Yousei Suzukiによる初の歌のアルバムです。
過去の歌の音楽に敬意を払いつつ、過去からの音楽の流れを自分なりに網ですくい取ってまとめたイメージです。
川がテーマですが、音楽の時間の流れ、自由不自由・あちらこちらの境界線などの比喩を含んでいます。
ジャケットの絵はmitsuさん、デザインはshowtaさんにして頂きました。
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うっすらと背後に聴こえる雨音や空気の揺れ、水が滴るようなギターと ノスタルジーを誘うハーモニカのインプロヴィゼーションが心地良い。カセットテープでの再生環境でより温かさも表現されます。推薦。
(AYAM)
-info-
2023年、増渕顕史と田中慎太郎は2度の公演を行った。
今作は6月に東北沢otootoで行われた2度目の公演の記録から、
4つの音の時間を抜粋したものである。
増渕はアコースティックギターとハーモニカを演奏し、
田中はエレクトリックギターを演奏している。
梅雨の時期の静寂や湿度を含めた公演全体の様子を感じ取っていただければ幸いである。
ぶっきらぼうさと思慮深さが併存する即興演奏、
オープンリールテープを使ったマスタリングが、ある種の郷愁的感覚を付け加えている。
マスタリングは岡田拓郎が担当した。
タイトルは抜粋された音源を聴き返しての印象を元に付けられたものだが、
その由来は聴き手のご想像にお任せしたい。
ジャケットデザインは小川 哲が担当した。
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シーン・オー・ヘイゲン、ハイ・ラマス、11枚目のアルバム。公立図書館やアートギャラリーで、様変わりをしたサウス・ロンドンのPeckham Squareの、ジャケットにもあるジムで出会った6人のミドルクラスの人たちにまつわる同名の演劇がもとになっているようです。バカラック、ブライアン・ウィルソンやヴァン・ダイク・パークス、ジャック・ニッチェ、MARTIN DENNYなんかの60s POP/エキゾチック・サウンドの先達のサウンドを受け継ぎながらハイ・ラマス・ワールド。素晴らしいです (サイトウ)
音響、エレクトロニックの素晴らしい作品をリリースしている、CAVEのCOOPER CRAINを中心にROB FRYE, MHAJONGGのDAN QUINLIVANによるメディテーショナル・シンセサイザートリオBITCHIN BAJASと、BONNIE PRINCE BILLYのコラヴォレーション。33回転のLPと12インチのセット。YOUTUBEはそれぞれOLIVIA WYATTと NICK CIONTEAによる映像です。 (サイトウ)
RED CRAYOLAメイヨ・トンプソンの69年唯一のソロ名義でのアルバム!ボーカルが表に立ちパーソナルな魅力がにじみ出た素晴らしいサウンド。ブルースをベースにしたホワイト・サイケ唯一無二のユニークな世界。ダンスの感覚もすばらしい。1969年に〈TEXAS REVOLUTION RECORDS〉からリリースされ88年に〈SPACEMEN 3〉やPASTELSが所属したUKの〈GRASS〉からも再発された名作がDRAG CITYから。今回のアナログ・プレスには、2004年まで未発表だったインストセッション「Woof」とSERGEI 、メイヨ・トンプソンがMcUGLYに委託したJOHN CAGEの4'33"も収録したボーナス7インチつき。 (サイトウ)
音響、環境音楽を先取りしたかのような傑作の7年ぶりの再発!Alvin Lucierの"I am Sitting in a Room"とmy bloody valentine"LOVELESS"へのポルトガルからの返答とも評される90`sアンビエント裏クラシックですね。
試聴は95年作のマスタリング音像からの抜粋でイメージを掴んでください。正解はレコードで!かっこよすぎ!!!
ジム・オルークによるレーベルMOIKAI ,同じく氏による再発レーベルDexter’s Cigarの両方からリリースというベタ惚れっぷり。今回の来日に繋がりますね。
以下のご本人のコメントも面白いです。
最終ミックスを聴いていたとき、「Wave Field」が再生する音量によってまったく異なる体験になることに驚きました。小音量で聴けばアンビエントとしても成り立つということには気づいていましたが、大音量で再生してみると、濃密でエネルギーに満ちた電気の流れが立ち上がってきたのです。それは決して単なるアンビエントではなく、非常に催眠的で、身体で「波」を感じられるような音楽でした。(Rafael Toral) (Shhhhh)
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今作はFripp & Enoの作曲原理に触発され、それをラファエルが独自のギターから導かれる信号経路を通じて発展させた作品とのこと。ギター一本による、オーケストラまたは氷河のような雄大な音像。
1987年にrecされ、1994年にポルトガルのレーベル AnAnAnAからリリース。01年からはジム・オルークのレーベルMOKAIからCD再紹介されそこで、初期に構想された楽曲"AE 1"が新たに録音され収録。2018年のDrag City盤LPには"Textura e Linhas Curvas"が加えられ、"AER 7 E"が再録音、さらに"AE 2"の素材が初めて録音された。ある意味、未完成で生き物のような、という面白いコンセプト。アンビエント初期の名作とも言えます。ジム・オルークからも、彼によるレーベルMOIKAI ,同じく氏による再発レーベルDexter’s Cigarの両方からリリースというベタ惚れっぷり。今回の来日に繋がりますね。
“Sound Mind Sound Body”は、ギターで音を出しているとは思えないスローモーションの響きを持った音楽であり、音そのものの存在を探る旅。今回の再発は、その旅の最も純粋な地図のようなもの。(Rafael Toral)
25年の今の耳で聴くと、80`s初期アンビエント・クラッシックとも言えます。素晴らし! (Shhhhh)
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デヴィッド・グラブスとジム・オルークのデュオを軸に、1991年から1998年まで活動を続ける、シカゴ・ポストロックの重要バンドGastr Del Sol。John EcEntireやBundy K.Brownも合流し、Tony ConradやKevin Drummも参加した永遠の名作「Upgrade & Afterlife」など7つの作品を残している。活動休止から25年の時を経て未発表の音源も含む3LP BOXセットがリリースされました。名曲「The Seasons Reverse」のインストのライブバージョンで幕開け、Red Hot + Botheredに提供した「Quietly Approaching」、Tony Conradとのスプリット7インチでリリースされた「The Japanese Room At La Pagode」、〈Table of elements〉からの「湖畔通りの竪琴工房」などのDrag City外でリリースされた音源や、未発表のライヴ音源なども含まれている。全曲JIM O’ROURKE自身によるリマスター。3LP BOXセット。 (サイトウ)
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USフィラデルフィアのパンク・アーカイヴィストWorld Gone Madとの共同制作により実現した、1988年から1990年、フランス、ベルギー、スイスのフランス語ポストパンク&ニューウェイヴ・コレクション。シリーズのパート3。DINTEならではの激渋セレクション。勉強になります。グレイト!!!カセットテープ・オンリーのリリース。 (コンピューマ)