Tag: FOLK
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VA
The World Is but a Place of Survival: Ethiopian Begena Songs
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH090
- 2025-11-06
これは凄い!激渋エチオピア・エキゾチック・フォーキーな独特の旋律とトーン、そしてテンション、グルーヴ、佇まいによる、エチオピア。アムハラ族で長年にわたり奏でられてきた10本の弦を持つ大型竪琴ベゲナによる知られざる悠久魅惑の伝承音楽。文化遺産。信頼Death Is Not The Endからの名リリース。こちらはカセット。
エチオピアにおいて長らく政治的・文化的に支配的な民族でもあったアムハラ族の祈り、教会音楽での霊的レパートリーで用いられる唯一の旋律楽器でもあった十弦竪琴ベゲナ、神話的な起源と共に、常に王や貴族の楽器でもあり、この楽器を演奏するということは神や聖母マリアと直接接触対話するということにもつながっていたようで、アムハラ族にとっての神と交流する為の祈りにも似た特別で高貴な楽器でもあった。そういった理由も含めて一般的に広く普及することがなかったこともあり、これまであまり知られることがなかったエチオピア音楽ですが、これがなかなか凄いテンションのグルーヴ、どこか北海道アイヌ伝承音楽にも通じるかのような佇まい心地よさを醸し出してくれている。10本の弦からなるベゲナによるエチオピア独特の旋律トーン、古今東西の ...もっと読む (コンピューマ)トラッドフォークとも共通する伸びやかな歌唱と、ベゲナ独特の低音に呼応するかのようなウィスパーボイスが交互に表れる様は、その地に根を生やして生活している人々の細やかな息遣いそのものまでもが聞こえてくるようで、静かに深くじっくりと魅了される。レコメンド!!! (コンピューマ)
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Confucius MC / Bastien Keb
Songs For Lost Travellers
Native Rebel Recordings
- Cat No.: NRR0010LP
- 2025-11-03
サウスロンドンのヒップホップ・アーティストConfucius MCと、Mockeyに続く存在であるようなマルチ・インストゥルメンタリストBastien Kebによるコラボレーションアルバム。ラップ、フォーク、ジャズを未踏の霊的な三位一体として融合させた意欲作。レーベル主宰のKofi Flexxx aka Shabaka Hutchingsも参加しています。
プロフェッショナルなスタジオにはほとんど頼らず、自宅録音や一発録りの生々しさを採用した内省的で親密さを感じさせる、ビートに縛られない境界上のラップ・アルバム。ブリティッシュ・フォーク風のギター、フリージャズのフルートなど多彩な影響源から引き出された背景。部屋のノイズが残され、Kebがテレビを観ながらギターを弾き、母が吹くサックスを内緒で録音し、従兄弟の演奏もサンプリング。Conは息子に捧げた「Little Man」を書き、息子は「Paramount」でハリール・ジブラーン「預言者」の一節を朗読している。人生経験に根ざしたリアリティで鳴る甘く心地よいフィクション。
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Kikagaku Moyo
Forest Of Lost Children
Guruguru Brain
- Cat No.: GGB-031LP
- 2025-10-28
2025リプレス!サイケというスープベースに、プログレ、インド古典音楽、ジャズ、民謡まで注いだ、クロスジャンルサイケグループ”幾何学模様(Kikagaku Moyo)”が2014年に発表したセカンドアルバム『Forest Of Lost Children』を自主レーベルである〈GURUGURU BRAIN〉から再発!
”LEVITATION”や”Desert Daze”など世界各地のフェスから引く手数多、ライブをすれば即ソールドアウトというカルトな人気を誇る現行ガレージサイケ5人組バンド”幾何学模様(Kikagaku Moyo)"二作目のスタジオアルバムがリイシュー!サイケデリックでありながら郷愁色濃いフォーキーなサウンドスケープ、この後一層多種ジャンルを取り込み複雑化していく彼らの根源のグルーヴが切り取られた名作、この機会に是非。 (Akie)
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Jonny Nash
Once Was Ours Forever
PLANCHA
- Cat No.: ARTPL-237
- 2025-10-16
フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせ没入させる至極の音世界!
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』で帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにした新たな11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へと引き込んでいく。Joseph Shabasonを始め、maya ongakuのShoei Ikeda、元幾何学模様のTomo Katsurada、Satomimagaeが参加!Gigi Masin、Young Marcoと共にアンビエント・グループ、Gaussian Curveとしても活動し、良質な作品をリリースし続けるレーベルMelody As Truthの創設者でもある才人、Jonny Nashの通算7作目。
※ボーナス・トラック1曲収録 ※日本独自CD化 ※解説:南波一海
オランダを拠点に活動するアーティスト、Jonny Nashが、ニュー・ソロ・アルバム『Once Was Ours Forever』でMelody As Truthに帰還!2023年の『Point Of Entry』をベースにしたこの11曲のコレクションは、フォーク、アンビエント・ジャズ、ドリームポップの狭間を自在に繋ぎ合わせながら、独特の没入感あふれ、ゆっくりと広がり続ける世界へとさらに引き込む。
『Point Of Entry』がゆったりとした昼間の雰囲気を特徴としていたのに対し、『Once Was Ours Forever』は夕暮れの薄明かりと霞んだ光に包まれ、ゆっくりと移り変わる夕焼けのように展開していく。優しいフィンガーピッキングのギター、テクスチャー豊かなブラシ・スト ...もっと読むローク、浮遊感のあるメロディ、リヴァーブの効いたボーカルが重なり合い、儚く、はかない瞬間が織りなす。
「Bright Belief」のコズミックなアメリカーナから、「The Way Things Looked」の豊かで重層的なシューゲイザーのテクスチャまで、ナッシュの多彩なギタープレイがこのアルバムの核を成し、様々なコラボレーターたちがそれぞれ独自のタッチを加えている。カナダのアンビエント・ジャズ・サックス奏者Joseph Shabasonが本作にも再び登場し、「Angel」で繊細な音色を奏でる。「Dusk Can Dance」にはmaya ongakuのShoei Ikeda のサックス、「Holy Moment」は元幾何学模様のTomo Katsuradaのチェロをフィーチャー。そして東京拠点のアシッドフォーク・アーティスト、サトミマガエ(RVNG Intl.)が「Rain Song」で、深く心に響く重層的なヴォーカルを披露している。
彼の多くの作品と同様に、「Once Was Ours Forever」は柔らかさと重みの絶妙なバランスを巧みに捉え、リスナーが各々で解釈し、音楽を深く味わうための十分な余地を与えている。田園と深遠、牧歌と洞察を融合させる彼の並外れたセンスにより、「Once Was Ours Forever」は、温かさと思いやりに満ちた、優しく控えめな作品として届けられる。
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Jose Gonzalez
Vestiges & Claws (LP/Gatefold)
Peacefrog
- Cat No.: PFG172
- 2025-10-14
リプレス!Jose Gonzalez待望の新作です。2007年の「On Our Nature」以来8年ぶりの3枚目の新作「Vestiges & Claws」アナログ入荷いたしました。ゲートフォルド見開きジャケ。今作もシンプルで瑞々しく素晴らしい。
70年代ブラジルMPB、アメリカン・フォーク&ロック、西アフリカの砂漠のブルースに影響受け、スウェーデン自宅のスタジオを中心に録音された8年ぶりの3枚目の新作。シンプル&フォーキー繊細でアコースティックでソウルフルな温かみのあるサウンドは、まさに本人が目指したところのサイモン&ガーファンクルとシュギー・オーティスなスピリットが随所に感じられる瑞々しい傑作。世界と宇宙を感じる全10曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
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Kotonashiso
Umwelt, Room カンセカイと小箱
An'archives
- Cat No.: AN49
- 2025-10-14
2000年から活動する東京出身のシンガーソングライター/ギタリストであるコトナシソ、初のアナログが日本のサイケフォーク/アヴァンロック/エクスペリメンタルな音源を掘り起こす仏〈An'archives〉から。2枚のインサートとポストカードが付属。
幽霊のように漂うエレガントで内省的な7曲の作品集。「人々が初めてブルースやフォークソングをアナログ盤に録音しはじめた頃の時間を想像すること」をエレキギターと声のみで捉えた静かな思索。Loren ConnorsやBill Callahanへの共感も持った、アンビエントの耳にも応える飾り気のない無防備なブルース。
Track List
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Shrunken Elvis
Shrunken Elvis
Western Vinyl
- Cat No.: WV297lp
- 2025-10-01
ナシュビル拠点のサイケデリック・フォーク名手 Spencer Cullum、Sean Thompson、Rich Ruth が、エレクトロニック・アンビエント・フォーク・プロジェクト Shrunken Elvis を結成し、名門〈Western Vinyl〉から1stアルバムをリリース!
東ロンドン出身のサイケデリック・フォークSSWでギタリストのSpencer Cullum、ナッシュビル出身のフォークSSW Sean Thompson、ナシュビル拠点のアンビエント作家Rich Ruth。それぞれの音楽的背景を持ち寄り、「目標なし、アイデアのみ」という哲学を掲げ制作された本作。メンバーそれぞれのソロ作品では聴くことのできない、彼らのルーツが浮かび上がるようなサウンドが完成しています。Michael Rother や Pat Metheny、Ash Ra Tempel、Manuel Göttschingといった先人たちの影響を感じさせるテクニカルなギターと瑞々しい電子音、ミニマルなトラックが没入と瞑想、サイケデリックへ誘う全9トラック。新譜にして名盤の風格です。 (AYAM)
Track List
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Sir Richard Bishop
Hillbilly Ragas
Drag City
- Cat No.: DC956
- 2025-09-26
Sun City Girlsの伝説的吟遊ギタリストSir Richard Bishopの2025年新作。内なるヒルビリーに目を向けた生のギター・ジャム。知られざる異端のアメリカン・プリミティブ。
世界各地のフォークに精通したSir Richard Bishopが、奥地に身を潜めいかなる伝統的な音楽のルールも学んでこなかった人物の手による音楽として構想したというアールブリュット的アルバム。オーバーダブもエフェクトも、電気も未使用。ジョン・フェイヒー以降のアメリカン・プリミティヴの系譜に「安全すぎる」と鋭い視線を向け、生々しく攻撃的でリズムに満ちたフォーク・ラーガで、内なるヒルビリーを体現。収録された9曲はそれぞれが「暗い森への遠征」を表す独自のフォークロア密造酒。遊撃。 (足立)
Track List
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Family Ravine
Wet Lands Dry Me
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH111
- 2025-09-25
Death Is Not The Endとしては珍しくオリジナル音源としてリリースされた、レーベルからのレコメンド注目度も高いと思われる、カナダ・トロントの実験的フォーク・ギタリストKevin Cahillによる変名Family Ravineによる待望新作「Wet Lands Dry Me」が同レーベルより再びリリース!!名作。
エレクトリックギター、スティールギター、メロディカ、カリンバによる演奏、まるで音の魂達が、亡霊のように空気中を揺蕩い漂い、揺らぎ、浮遊しながら、ふわふわと空気と共鳴しているかのような唯一無二の白昼夢的サイケデリアな音像にじっくりと魅了される。フィジカルなカセット音質ともバッチリハマったDeath Is Not The Endならではのナイス・リリース。6曲を収録。 (コンピューマ)
Track List
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Shabason, Krgovich, Tenniscoats
Wao
Western Vinyl
- Cat No.: WV284lp
- 2025-09-17
純粋な即興の魔法、つながりの喜び、日常の静かな詩情。Shabason & Krgovich が日本公演中に2日間滞在した 神戸・塩屋の旧グッゲンハイム邸にて、バックバンドを担当したデュオ、テニスコーツを招き録音された音源集。My Bloody Valentine「Lose My Breath」カヴァーが素晴らしい。
雲の日本語愛称(魚鱗雲、龍雲、鯖雲、眠雲、羊雲)や、神戸王子動物園で老衰により亡くなった愛されパンダ「タンタン」への追悼歌など、視点や感性を共有し、旧グッゲンハイム邸の窓から太平洋の満ち引きを眺めながら製作された本作。二日間で8曲を創作・録音し、制作順に並べられています。JR塩屋駅から聞こえる電車の音、潮風の音の上で優しく奏でられる「At Guggenheim」(sample 2)、柔らかなシンセサイザーと歌声の断片の掛け合い「Look Look Look」(sample 3)、My Bloody Valentine「Lose My Breath」カヴァー(sample 1)など、彼らの繊細で自然体な魅力をに溢れた奇跡のような録音たち。とてもおすすめです。 (AYAM)
Track List
- 7inch (予約)
ゑでぃまぁこん
ホーム・ビフォア・ダーク c/w ホーム・ビフォア・ダーク(Recomposed by TORSO)
Em Records
- Cat No.: EM1222SS
- 2025-09-15
ゑでぃまぁこんが、ノラ・ガスリーの名曲を、坂本慎太郎とゑでゐ鼓雨磨の共作オリジナル日本語詞でカヴァーした、良き出会いの繋がりが生んだ二重三重の夢の結晶。トルソ(TORSO)によるドリーミー管弦楽リコンポジション版をカップリングした夢のWサイダー。(ポップスの神様はまだ日本にいらっしゃいました。)【11/21 発売予定】
「ホーム・ビフォア・ダーク」はエム・レコードの再発で知った大好きな曲。この曲を、大好きなバンドゑでぃまぁこんがカバーしたら最高だろうな、と思っていたらやはり最高!夢が叶いました。」(坂本慎太郎)
ノラ・ガスリーのたった1枚のシングル「Emily’s Illness c/w Home BeforeDark」(1967年)は、2009年の復刻リリース以来、マニアの秘匿曲を越えて内外に拡がりました。当初は、19世紀アール・ヌーヴォー的耽美をビーチボーイズ『Pet Sounds』風のサウンドで綴った美しい奇曲「Emily’s Ilness」推しだったのですが(※1)、しだいにB面曲「ホーム・ビフォア・ダーク」がミュージシャン達を魅了しはじめ(※2)、伝えられるところではエゴラッピン、テ ...もっと読むィーンネイジ・ファンクラブ、テニスコーツ & yumboがライブで取り上げて流布していった模様。しかし、まさかこのような予想もしない素晴らしい録音に出会えるとは!!本作は、もともと坂本慎太郎の発案で、ゑでぃまぁこんバンドでプライヴェート録音したもの(同氏の「P」審美眼にリスペクト)。公開目的ではなかったこの隠密録音の噂がエムに届き、長きにわたる円(縁)のループが繋がったような作品をお届けすることになりました。装丁画はゑでゐ鼓雨磨。
=カップリング曲秘話=
カップリング曲の制作は元曲を知らないトルソに打診し、ゑでぃまぁこん版のヴォーカルと旋律楽器パートを抜いたベーシックトラックを渡して、ほとんど目隠し状態でのリコンポジションを依頼(制作中はググり禁止)。当初はシンプルにOrieとKenjiの演奏を被せた合奏で……という趣旨でしたが、この無茶な実験要求に応えたトルソは、最終的にベーシックトラックをも抜きとった叛逆的かつ優雅なリコンポジションを送りつけてきて、このオリジナル曲の出来栄えに一同平伏!
注釈:
1)「Emily’s Illness」は、19世紀アメリカの詩人、エミリー・ディキンソンへのトリビュートと思われる。
2)ガスリーと作者エリック・アイズナーは当時アストラッド・ジルベルトの大ファンだった。初期アストラッドのたどたどしいボサノヴァ歌唱とノラの歌う「Home Before Dark」を頭の中でダブらせて再生してみてほしい。
=作品仕様=
+ 3 面折り込みジャケット
+ 歌詞掲載
Track List
- 7inch (予約)
Nora Guthrie
Emily's Illness c/w Home Before Dark
Em Records
- Cat No.: EM1083 4
- 2025-09-15
【11/21 発売予定】
〈EM RECORDS〉から、2009年に再発され人気の高かった一枚が2025年リプレス。今回は通常黒盤です。6面折り込みジャケット、歌詞掲載。詩人エミリー・ディキンソンへのオマージュ、奇跡のような音楽、歌。
ウディー・ガスリーの実娘ノーラがひっそりリリースしたウルトラレアにして奇跡の一枚。(サイトウ)
アメリカのフォーク・ミュージシャン、ウディ・ガスリーの娘で、SSWのアーロ・ガスリーの妹、また、著名なイディッシュ語詩人アリーザ・グリーンブラットの孫娘であるノラ・ガスリーが、1967年、17歳で発表した唯一の、そして宝物のようなシングル。「Emily’s Illness」は、19世紀アール・ヌーヴォー的耽美をビーチボーイズ『Pet Sounds』のような音像で綴った美しい奇曲で、更にサイケデリアとアシッドフォーク感覚も併存する奇跡の曲として聴き継がれる傑作。 「Emily’s Illness」は19世紀の詩人エミリー・ディキンソンへあてたオマージュと思われ、装丁に使ったノラの当時の ...もっと読む写真もディキンソンの時代世界を想起させる。この曲を書いた当時18歳のエリック・アイズナーは、彼女のボーイフレンドで、フィフス・アヴェニュー・バンドの前身となるストレンジャーズというバンドでピーター・ゴールウェイと一緒に活動していた。エリックとノラは当時ボサノヴァとその歌い手のアストラッド・ジルベルトに夢中で、本作の両曲にその影響を聞き取ることができるが、何よりも歌手として全くの素人だったノラを歌わせたことで別のミラクルが発生。録音面では職業音楽家のアーティー・シュロックが印象的なハープシコードや弦楽器を入れてメランコリックな世界を演出した。(なお、その後エリック・アイズナーがハウディームーンに提供した「Nora Lee」とはノラ・ガスリーのこと。)
Track List
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Six Organs of Admittance
MariaKapel
Watusi
- Cat No.: WAT06LP
- 2025-09-11
〈Drag City〉〈Holy Mountain〉〈VDSQ〉などからの作品で知られる、昨年のShackletonとのコラボレーションも記憶に新しいギタリストBen Chasnyのソロ・プロジェクトSix Organs of Admittance。オリジナルは2011年に自身のレーベル〈Pavilion〉から少部数でリリースされた作品が再発。オランダ南部にある、庶民の原初的な宗教観を呼び起こす礼拝堂への呼応を収めた、卓越した美しいギター・ソロ作。
正統信仰とキリスト教以前の古代的習俗が混ざり合った独自の精神風土を持つオランダ南部・北ブラバント州には、約400もの道端に点在する礼拝堂があると言います。Six Organs of AdmittanceことBen Chasnyはティルブルフ市のショーケース・フェスティバルに招かれて、聖母マリアのために建てられたこれらの礼拝堂を巡るアーティスト・イン・レジデンスに参加。礼拝堂との出会いの記憶をもとに、フランスの哲学者ガストン・バシュラールの『夢想の詩学』から着想を得た手法を用いて、約半年かけて楽曲を制作。その後ティルブルフに戻り、フェスティバルでこの音楽を初演した。その夜のパウルス教会でのライブ演奏を録音したものと、帰国後に録音されたスタジオ音源を収録。アメリカン・プリミティブな響きを持ちつつ ...もっと読む (足立)、この地の独特な庶民文化や信仰を音楽に昇華。教会空間の残響が舞う中での、スピリチュアルに寄りすぎない素朴な感覚のギター・ソロの素晴らしさ。そしてスタジオで追加録音された、かすかに声も重なるギター・ドローンがまた夢心地の絶品となっています(sample1)(sample3)。演奏というより応答と呼べるような作品。 (足立)
Track List
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Various
Ever Since We've Known It: More North Carolina Mountain Singing
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH051CD
- 2025-08-21
ポーランドの民俗学者/サウンドアーチストDerek Piotrが長年にわたり研究発掘コレクションした、USノースカロライナ州エルク・パークで暮らしていた伝説の歌手Lena Bare Turbyfill夫人と家族による1939年、1979年に録音された貴重な歌の数々をアーカイヴ紹介した作品集。
山々への讃歌、家族への歌、子供たちへの歌、仲間への歌など、アメリカン・ルーツ、フォーキー・カントリー清らかな名唱の数々、貴重な記録。全16曲。ロンドン&ブリストル80-90年代海賊ラジオCMエアチェック集から戦前ブルース、世界各地の古く貴重な音源までを発掘する信頼名レーベルDeath Is Not The End新作。これはCDバージョン。 (コンピューマ)
Track List
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Richard Youngs
Modern Sorrow
Black Truffle
- Cat No.: Black Truffle 101
- 2025-08-19
ピアノ・サンプル音とサンプリング・ヴォイス、自身の歌声をロボティックヴォイスにビブラート変調、合成ベース音とオルガンのうねり、シンプルなエレクトロニック・リズムのみによるRichard Youngならではのミニマリズム詩情あふれるソウルフル傑作の誕生。from Black Truffle。
その存在自体がどこか神々しい領域にまで達しようとしているアヴァンギャルド・アンダーグラウンド・フォーク重要人物レジェンドRichard Youngs新作が再びBlack Truffleからリリースされた。
BPM79、どこか中近東の旋律にも聞こえてくるイマジナリー17分19秒にわたりゆっくりと展開するSide-A「Modern Sorrow」(sample1)、BPM77、より静謐なる祈りにも似たメディテーショナルな19分7秒、Side-B「Benevolence Ⅰ+Ⅱ」(sample2)も美しすぎる。Side-A「Modern Sorrow」リズムの打ち込みはほのかにSpoonin Rapをも思い出させてくれるかのような渋みにもグッとくる。ロバート・ワイアットの世界観とも通じるような神々の領域を彷徨い漂う名作。レコメンドとさせていただきます。 (コンピューマ)
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Milan W.
Leave Another Day
Stroom
- Cat No.: STRLP-087
- 2025-08-19
4thプレス。Boomkatではアルバム・オブ・ザ・イヤーに選ばれたMilan W.の2024年新作。〈Stroom〉から彼にとって初の本格的シンガーソングライター・アルバム。アナログストックしています。
いくつかのインディー・バンドでも活動し、〈Jj Funhouse〉〈BAKK〉〈Ekster〉などから出色のアンビエンスを携えたソロ作品も発表してきたベルギー・アントワープの才人Milan W.。ノスタルジックな色合いが濃くもどこを参照しているのか捉えどころのない奥深い想像世界。コンテンポラリーとクラシカルのグレースケールで描かれた室内楽的インディー・フォーク作。ほろ苦く内省的なラブソングの組曲。CS + KremeやML Buchなども引き合いに出されるポップの新人類。 (足立)
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Family Ravine
(I'll) waltz in and act like (I) own the place
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH081
- 2025-08-05
カリンバ、マンドリン、メロディカ、アコーステックギター、エレクトリックギター、AM/FMポータブルラジオを使用して演奏、録音された、まるで音の魂達が、空気中を揺蕩い漂い、揺らぎ、浮遊しながらふわふわと共鳴しているかのような、Death Is Not The Endからのリリースならではの説得力に満ち溢れた白昼夢的サイケデリア実験的フォーキーな注目のオリジナル音源がリリースされた!!!
Death Is Not The Endとしては、通例での過去音源の発掘リリースではなく、珍しくオリジナル音源として新作リリースとなる非常に妙味深いリリース作品となります。
カナダ・トロントの実験的フォーク・ギタリストKevin Cahillによる変名Family Ravineによる最新作カセット・アルバム。カリンバ、マンドリン、メロディカ、アコーステックギター、エレクトリックギター、AM/FMポータブルラジオを使用して2024年3月に演奏、録音された白昼夢的サイケデリア実験的フォーキー・プリミティヴ・スピリチュアルな亡霊的アンビエント・ワルツ作品。フィジカル・カセット・リリースもバッチリとハマったナイスリリース。全6トラック。 (コンピューマ)
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Pavel Milyakov / Yana Pavlova
Blue
Psy X
- Cat No.: PSY 005
- 2025-07-29
2025リプレス!モスクワの才人PAVEL MILYAKOV(aka BUTTECHNO)とキーウを拠点とする歌手YANA PAVLOVAが昨年発表した共作CDアルバムがバイナル化!のびのびとした牧歌的ヴォーカルパフォーマンスと、メロディックな重量ベースを対峙。その他サックスとフルート、構成をミニマルに絞り純朴な郷愁を表現。
BUTTECHNO名義を使い分け、〈TTT〉〈ТРИП〉〈INCIENSO〉〈CITY-2 ST. GIGA〉とあらゆる先鋭レーベルに参加してきた鬼才PAVEL MILYAKOVとウクライナの歌手YANA PAVLOVAのファーストコラボレーション!郷愁薫YANA PAVLOVAのヴォーカル/ハミング、ヘヴィなダブベースのループ、僅かな管楽器というミニマリスティックな構成の実験ジャズ・フォルクローレ。その中にはダンサブルなエレクトロファンク「rebel funk」なども収録。 どのトラックも即興でありながら驚くほどに調和の取れたノスタルジア。推薦!*PAVEL MILYAKOVは反戦の立場をとり、この作品を含め自身の〈PSY X〉からの収益はウクライナに寄付しています。 (Akie)
Track List
- LP
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Michael Hurley
Fatboy Spring
Mississippi Records
- Cat No.: MR094lp
- 2025-07-28
伝説的なアウトサイダー・フォークの個性“フリーク・フォークのゴッドファーザー”と言われたMichael Hurleyの名作がアナログリイシュー。ゆったりとした時間の流れるカントリー・ブルース・フォーク。没後のトリビュート的リリースとなりました。フェスでのライブを終え帰宅し自宅でなくなったそうです。享年83歳。70年代の録音。声、歌。ギター。是非彼の奏でた音楽の魅力に触れてみてください。
「慈愛に満ちたウィット、風変わりな才能で愛された」シンガーソングライターMichael Hurley。2011年に、ポートランドの名店Mississippi Recordsと、サンフランシスコのSecret Seven Recordsが共同でリリースした、当時未発表だった1972年から73年にかけての音源「Fatboy Spring」。10数年ぶりのアナログ再プレスとなりました。バックを務めるのはThe Fatboys、実際にはあまり太ってはいなかったというナイスガイたち、地元の酪農家のために演奏していたバンド。(後に彼らは''Sheriff Mocus & the Deranged Cowboys''として知られるようになる。)「Automatic Slim & The Fatboys」や ...もっと読む (サイトウ)「Ghost Woman Blues」などの名曲の別バージョンやハンク・ウィリアムスのカバーなども演奏しています。擦り切れるほどに聞くとジャケット意味も見えてくるんでしょうか。魅力です。 (サイトウ)
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コーンウォール出身のアヴァンフォーク・パフォーマンス・アーティスト、ザ・ワームによるこの魔法のようなアルバム『パンティルデ』は、幽玄な新世界、この世のものとは思えないような、それでいてどこか現実にも根ざしている、ケルトの異郷の村の日常を描いた想像上の口承と音楽の物語です。このトータルアルバムの音楽は、奇妙でありながら親しみやすく、幻想的で魅惑的でありながら、同時に大地に繋がっています。ザ・ワームを名乗る音楽家エイミー・ローレンスは、チェロ、ハープ、リコーダー、パーカッションといったアコースティック楽器を儀式的な雰囲気で演奏して歌い、その豊かな歌声は時にオーバーダビングされ、美しく素朴なヴォーカルアンサンブルへと昇華されます。ローレンスはそのヴォイスを用いて、神話的で神秘的な村の生活と風景、そ ...もっと読むして人間と自然界の関係を描いた歌物語を紡ぎます。ザ・ワームは、ドロシー・カーター、インクレディブル・ストリング・バンド、ヴァシュティ・バニヤン、ショベル・ダンス・コレクティブ、ブリジット・セント・ジョン、ジェシカ・プラット、キャスリン・ハウ、メアリー・ラティモア、トリストフ・イ・フェニウッドらを含む音楽の系譜に出現した突然変異体のような才能です。『パンティルデ』は、夢のような田園世界へのタイムトリップでありながら、明確な現実感を持つ、驚くべきアヴァンギャルド・フォーク・ファンタジアです。地底に住むというケルト伝説の小人をイメージさせる装丁アートワークはローレンスの手によるもので、「パンティルデ」とは写真のロバの名前のこと。ザ・ワーム自身による英語と日本語の古文書のようなライナーノーツと歌詞を掲載します。CD版のみYama Warashiによるリミックスをボーナス収録。
=作品仕様=
+ 4Pインサート
+ 解説・歌詞:エイミー・ローレンス
+ 日本語・英語訳掲載