NYの様々な実体験、実感情、都市生活の喜びに根ざしたロウアー・イーストサイド・ニューヨークの一片。メンバーであるマイケル・ホルマンとバンドメイトのニコラス・テイラーによるトラック「Never Gonna Leave New York City」と「Willie Mays, Boom For Real」の片面一曲ずつのイマジナリー、回想、オブスキュアな背景流れる生々しい2曲を収録。 (hamon)
60s-70s先鋭ジャズの要人JEF GILSON作品を筆頭に、フレンチジャズ復刻を進める〈SOUFFLE CONTINU〉の名ワーク!DOMINIQUE GRIMAUDとMONIQUE ALBAを中心に、その後は上記他にもJEAN-PIERRE GRASSETやCYRIL LEFEBVREなども参加した伝説のオルタナティブプロジェクトVIDEO-AVENTURES!初めは2人がAKSシンセのインスト録音を作成し、それを1週間スタジオに入って発展させていく手法。その楽曲の幅は驚異的であり、電脳シンセポップ「Zazou Sur La Piste」やら、ストリートピアノ「French Kiss」やら、ミニマルエレクトロニクス「L'Homme Au Grand Chapeau」などなど。リマスタリングはもちろん、貴重なアーカイブからの未発表音源まで追加された豪華な復刻!飛び交うシンセ飛ばし音には視界が廻る。 (Akie)
インストのダブフォークから、トリップホップ、ダウンテンポまで。ブリストル発、DIY前衛室内楽グループ”TARA CLERKIN TRIO”がミニマルバム的12インチを携え〈WORLD OF ECHO〉にカムバック!不協和音も操るサイケデリックなアレンジ。郷愁滲んだ世界観と、イノセントな歌声の親和性も素晴らしいです。
来日も果たしたアヴァンポップグループ”TARA CLERKIN TRIO”新作!ダブやミニマルがキーになっていたこれまでの作風に加えて、少し方向性が変えた90年代、トリップホップの流れも汲んだ新領域の一枚。ダビーな音空間とブレイクビーツ、漂うな鍵盤リフ、透明感溢れるボーカルが三位一体となった「World In Delay」(sample1)。アシッドベースがスパイスになった実験フォーク「Marble Walls」(sample2)など。前衛精神とポップ美学、そこに歴史も加わったイメージ、ずっと聴ける作品。 (Akie)
〈SMALLTOWN SUPERSOUND〉が手がけるオフサイドジャズライン”LE JAZZ NON SERIES”新作!アコーディオン奏者/メディテーティブドローンの巨匠であり、2016年に惜しくもこの世を去ったPAULINE OLIVEROS。サイケ,ノイズ,サウンドアートまで内包する実験サウンドでカルトな人気を誇るREYNOLS。90年代後期にインターネットを介して執り行われたコラボレーション作品。REYNOLSが操るコンピューターサウンド、トロンボーン、シンセサイザーのフリーノイズドローンの中に、OLIVEROSのアコーディオンの痕跡。ミックスダウンの技術もありますが、遠く離れた場所で録音されたとは思えぬダイナミクスには驚かされる。瞑想の向こう側へ連れて行く作品。 (Akie)
インダストリアルにしては繊細、ポップと括るには内省的であり、ニューエイジとも言い得ぬ抽象性、そのミニマリズムはアカデミックとは表せぬ旋律美。ジャンル指定できない80年代スペイン実験音楽の自主制作・宅録カセットアルバム秘宝・IDEE DU FEMELLE「Sequences」(1988)がこの度レコードで復刻!推薦。
JOHN TALABOT(HivernDiscs)とJORDI SERRANO(Domestica Records)による共同復刻ワーク〈MUSIQUA MAQUINA〉の記念すべき第一弾、到着いたしました!テラサを拠点とするプロデューサーTONIPARERAのプロジェクトである”IDEEDU FEMELLE”による自主制作カセット(流通はほぼなし)のバイナル化。TONIが現在も住んでいる自宅にてシーケンサー、キーボード、2台のドラムマシンを使用して録音。甘美なアンビエント&ニューエイジでありながら、パンクとベルリンスクールの前衛音楽から触発されたハードな質感が独特。パーカッションやサンプルも活用し、当時小さいながらも栄えていたスペイン地下実験音楽シーンの中でも異色なサウンドを提示しています。詳細なブックレット(インサート)も付属してます。推薦です! (Akie)
FRED FRITH, CHRIS CUTLER, JOHN ZORNらともコラボレーションしてきたメキシコの前衛サックス奏者兼作曲家であり、音に色を感じる(色聴) ことができる共感覚の持ち主GERMÁN BRINGASの作品集!穏やかな鍵盤と感情的なサックスの混沌、予測不能に変化するメロディラインや曲展開が独特。
オリジナルは82年にリリース、今回は同じく〈CRAMMED DISCS 〉コンピレーション「Crammed Discs vol.1」収録のBENJAMIN LEWソロ曲も併せたシングルカット!主旋律のリフレインと怪しいホーンが交わるミニマル・エレクロニクス「Bamako Ou Ailleurs」(sample2)や、土着パーカッションセッション「Dans Les Jardins」(sample1)の民族的なデザインはもちろん。オルガンの柔らかな旋律が薄霞音響でループするアヴァン・ポップ「Il Les Quitta A L'aube」(sample3)も良いです。 (Akie)
MAURICE FULTONプロデュースのMUTSUMI KANAMORI(MU)の3rdアルバム「MUTSUMI」が初ヴァイナル化!FULTON主宰の〈BUBBLETEASE COMMUNICATIONS〉から2010年にデジタルのみで発表。彼らの他作品と比べても”鋭利”なダンス・プロダクション。この機会にぜひ!
O YUKI CONJUGATEやDMX KREWも名を連ねるポストインダストリアル/エレクトロニック辺境〈UTTER〉の名復刻ワークです、過去には〈RUNNING BACK〉が12インチシングルカットは果たしているものの、フルレングスでの復刻は初。「Let's Get Sick」などのカルトヒット作でも知られるMAURICE FULTON夫妻、とりわけ今作はMUTSUMIのアヴァンギャルド/実験的側面が際立ってますが、FULTONな電子ファンキーなハウスビートはそれさえもダンスへと変換。魔法です。トラックリストからもぜひ。 (Akie)
86年リリースのポルトガル電子音楽コンピに収録された実験ポップ「Mate」以外の音源は公式リリースされておらず、ほとんどの音源が公式未発表。その貴重な音源をリマスタリング&編集した今作。ピアノやトランペットで紡ぐバレアリックなニューエイジに流水音を大胆に取り入れた「Aqua Alta」(sample3)や、中国の雑踏をサンプリングしたシンセポップ「Keep In Touch (Far East Mix)」(sample1)など、実験的な歪みはありながら郷愁を感じるポップネスも同居する不可思議な音体験。STRANGELOVEの狙い目はいつも素晴らしいな。 (Akie)
多岐ジャンル実験的作品を数多く抱え、MAALEM MAHMOUD GANIAの再発などもを手がける重要レーベル〈HIVE MIND〉新作!西アイルランドの荒涼とした沿岸地域コナマラを走る424番バス路線の心理地理学に基づき制作されたインプロ作品。ラテンダンサブルな「Yung Fella」や変拍子フォルクローレ「Monty Phádraic Jude」など、時に無表情な実験音楽に対するダダ的アプローチで、フォークやドゥーワップ、ブルース、メタル、アンビエントを各楽曲に投入することでネオ次元の実験サウンドを実現。 (Akie)