中里丈人の魂の結晶である音楽という作品そのものが20年近くを経ても今だモーレツなエネルギーを放出していて圧倒される。不器用ながらもアツく燃えるdisc1の初期から、disc2でのタケ・ロドリゲス名義の当時のアトム・ハートらセニョール・ココナッツらへの独自の返答というか、喧嘩を売ってるかのような勢いのエネルギッシュでパンクなエキゾチックなラテン解釈はいまだに色褪せず圧巻で、文句無しにかっこいい。そしてより深まるdisc3。個人的には、これはホントに本人の曲なのか？と疑うばかりに美しく清らかなレゲエのサウンドスケッチが収められているdisc-1ラスト12曲目「ハニーのテーマ」（sample1ラスト）に泣けた。丈ちゃん。安らかに。宇川直宏（DOMMUNE）によるアートワークも素晴らしすぎる。（sample1,2,3は、disc1,2,3からそれぞれ5曲ほどをざっくりとお聞きできます。） (コンピューマ)