- 12inch
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高橋竹山 (Chikuzan Takahashi)
岩木即興曲 (Iwaki Impromptu)
Volkuta
- Cat No: VOLKUTA003
- 2022-02-13
津軽三味線の名匠、高橋竹山、Bill LaswellによるMix-Translationも収録したVOLKUTAからの12インチ。ストックしました。
古今東西の~にほんのうた~をテーマにレコードでのリリースをする<VOLKUTA>の第三弾は、幼少時にかかった病気が元で失明、貧しく厳しい生活の中で津軽三味線と出会い、日本の民謡を世界で賞賛を受ける芸術の域にまで高めた津軽三味線の名匠、高橋竹山。
収録曲は”岩木即興曲”。
アルバム作品にも数曲収録され即興曲だけにそれぞれ異なるアレンジが存在するが、今回は京都の祇園祭の開催期間に合わせ京都市の「円山公園音楽堂」で1973年から2011年間開催された「宵々山コンサート」へ氏が出演した際の音源である。始まるを告げる野太い弦、叩きつけるようなバチさばきではないのに胸を締め付ける圧倒的な力強さ、一人の演奏とは思えないオーケストラのような音の広がり、自由な音の展開。いわゆる定型の民謡の枠を完全に逸脱した高橋竹山という三味線奏者の表現がその場にいる聴衆を巻き込んでいく様が目で見ずとも伝わるようだ。
竹山氏はこの曲を”はじまりがどこで、まんなかがどこで、おわりがどこだかわからないような曲“と語っているが、まさに即興曲、さまざまな手を入れながら微妙な音の変化と複雑なリズムで強弱をつけ聴くものを最後までつかんで離さない躍動感に満ちた大作である。
今回オリジナル音源を再構築したのは、世界的ベーシストとして活躍するBill Laswell氏。
民族音源への造詣も深く、彼のアレンジは”Remix“ではなく” Mix-translation”という言葉を用いる。その言葉に違いが示すような、竹山氏の音源を生かしつつも、彼らしいウネリのある重低音ベースによるアレンジは、まるで二人が同じライブステージに立ってセッションしているような錯覚に陥る。
オリジナルを咀嚼した上で翻訳を施すという彼の考え方が理解できる仕上がりだ。
ジャケット写真は、竹山氏の写真を長きに渡り撮影してきたカメラマンの葛西梧郎氏によるもの。
作品の紹介文は、「魂の音色 評伝高橋竹山」の著者松林拓司氏にお願いした。
収録曲は”岩木即興曲”。
アルバム作品にも数曲収録され即興曲だけにそれぞれ異なるアレンジが存在するが、今回は京都の祇園祭の開催期間に合わせ京都市の「円山公園音楽堂」で1973年から2011年間開催された「宵々山コンサート」へ氏が出演した際の音源である。始まるを告げる野太い弦、叩きつけるようなバチさばきではないのに胸を締め付ける圧倒的な力強さ、一人の演奏とは思えないオーケストラのような音の広がり、自由な音の展開。いわゆる定型の民謡の枠を完全に逸脱した高橋竹山という三味線奏者の表現がその場にいる聴衆を巻き込んでいく様が目で見ずとも伝わるようだ。
竹山氏はこの曲を”はじまりがどこで、まんなかがどこで、おわりがどこだかわからないような曲“と語っているが、まさに即興曲、さまざまな手を入れながら微妙な音の変化と複雑なリズムで強弱をつけ聴くものを最後までつかんで離さない躍動感に満ちた大作である。
今回オリジナル音源を再構築したのは、世界的ベーシストとして活躍するBill Laswell氏。
民族音源への造詣も深く、彼のアレンジは”Remix“ではなく” Mix-translation”という言葉を用いる。その言葉に違いが示すような、竹山氏の音源を生かしつつも、彼らしいウネリのある重低音ベースによるアレンジは、まるで二人が同じライブステージに立ってセッションしているような錯覚に陥る。
オリジナルを咀嚼した上で翻訳を施すという彼の考え方が理解できる仕上がりだ。
ジャケット写真は、竹山氏の写真を長きに渡り撮影してきたカメラマンの葛西梧郎氏によるもの。
作品の紹介文は、「魂の音色 評伝高橋竹山」の著者松林拓司氏にお願いした。