• LP
  • Recommended
  • =
  • New Release


祝詞 - Norito -

  • Cat No: DGR-004
  • updated:2025-04-12

Format

LP 4400 JPY

YUIMA ENYA / J.A.K.A.M. / DJ KENSEI。年代もキャリアも多様なバックグラウンドをもつ稀代のアーティスト三人による、初めて一つのアルバムとして世に送り出す入魂の作品『祝詞 - Norito -』。「矮大」「謳歌」「ひょっとこ」「火男」など6曲収録。2025年4月12日(土)発売予定。■RECORD STORE DAY 2025限定盤

Side X は、J.A.K.A.M. がインド、パキスタンに行った際に録音した、現地のミュージシャンによる様々な民族楽器の演奏と YUIMA ENYA の詩と歌唱によって、日本もアジアの一部だと再認識させてくれる壮大なスケールの、J.A.K.A.M. と YUIMA の初共作「矮大」で幕を開ける。「矮大」は2024年5月に先行配信でデジタルリリースされ、国内外で高い評価を得た。2曲目は、日本の伝統芸能の一つである “阿波踊り” が放つ力強いビートに乗って、J.A.K.A.M. による多彩な楽器アレンジとうねるベース、空をどこまでも突き抜けていくような YUIMA のボーカルが印象的で盛大な曲「謳歌」、そして3曲目に、J.A.K.A.M. の盟友 MaL (PART2STYLE) による、南アフリカ発祥のハウスから派生したジャンル Amapiano をビートアレンジに加えた「矮大 (MaL RMX)」を収録。
Side Y は、DJ KENSEI によるトラックと YUIMA ENYA による初共作3曲を収録。1曲目は第三楽章まである「ひょっとこ」。2023年に Final Drop 20年ぶりの新作を DJ KENSEI と共に制作した、太古からのDNAを受け継ぐ周波数を感じるオリジナルな楽器を奏でる GoRo the Vibratian の演奏と、ラップアーティスト 本田Q の語り、YUIMA のスピリチュアルで情感豊かなボーカルで幕を開ける。3分20秒を過ぎたあたりから太いドラムのキック音と水しぶきの音、日本の祭りのような音と共にシーンが移り変わり、Hip-Hop ユニット “母親文化村” での活躍も目覚ましい女性ラッパー YUKKO! による、子と母をモチーフにした詩のラップがこころを震わせる。再びシーンが変わり、アブストラクトでブレイクビーツ的なエレクトロニックサウンドと、無常の喜びをテーマに詩を書き上げた YUIMA の優しいメッセージのポエトリーリーディング、GoRo の楽器演奏と YUKKO! の掛け声、これらすべてが渾然一体となって有機的に融合していく。大地から銀河系の彼方まで意識が拡張していくような9分超えの大作だ。2曲目は、牧歌的なメロディーラインと前衛的なアレンジ、DJ KENSEI による祭りのビートと本田Q の掛け声、YUIMA のゴスペルフィーリング溢れるボーカルが気持ちいい「火男」、そして Side Y の最後3曲目は YUIMA のボーカルと GoRo the Vibratian による手作りの西アフリカの弦楽器、ンゴニとベースカリンバ、竹笛の演奏によるアンビエントな楽曲「Bliss」を収録。ボーナストラックとして、3つのロックド・グルーヴも収録されている。
 
マスタリングは Side X の3曲と Side Y の3曲を、自身もソロ作品「Primal Dub」「Primal Dub 2」や ZEN RYDAZ、PART2STYLE としての活動で知られるアーティスト MaL が担当。

Track List

YUIMA ENYA は東京出身、18歳で渡米しNYのジャズの名門 The New School 大学を卒業。街のオープンマイクでの出会いや修練で得た “Jazz”、大学で没頭した即興音楽を自身の根幹とし、帰国後はラテン、レゲエ、アフロ、ソウル、ジャズなどの様々なプロジェクトに関わり、2022年にファーストアルバムをリリースした。2024年はそのリミックスEP、現在関わっているプロジェクト SUPER CATS、Thiiird Place のアルバム、井の頭レンジャーズでの Sade のカバー曲がレコードで発売され、おそらく今日本で一番数多くのレコードがリリースされている女性シンガーである。

2023年夏に J.A.K.A.M. as JUZU a.k.a. MOOCHY から YUIMA に、のちに「矮大」という楽曲になる共作の誘いの話があり、今回のアルバム作品『祝詞 - Norito -』の制作の始まりとなった。J.A.K.A.M. は15歳からバンドとDJの活動を並行して始め、2003年のキューバでのレコーディングを皮切りに世界各地で録音を重ねてきた。世界中を旅して文化、民族を横断、縦断して太古から脈々と続く音楽の奥深さを Hip-Hop やワールドミュージック、ハウス、ダブなどの手法を駆使し、現代のダンス/ストリート/トライバルミュージックとして再生させる稀代のビートメイカーである。

同時期、DJ KENSEI と YUIMA、ラッパーの YUKKO! による即興ライブを経て、YUIMA から DJ KENSEI に楽曲制作の依頼がされた。DJ KENSEI は東京都出身、80年代半ばよりDJと制作活動を開始、黎明期のジャパニーズヒップホップシーンの最深部から活躍し、多彩なセレクト / サウンドコントロールによってオリジナルな音空間を創り出す。それらを反映する音源を DJ KENSEI、Indopepsychics、Final Drop、KOKENSHOW など様々な名義 / プロジェクトのもと、レコードやCD、カセットテープで多数リリースしている。制作のミキシングにおいては、エレクトリックな音源であっても有機的なグルーヴと感覚を重視しているという。

彼らは共に独自の音楽の展開をしながら、YUIMA の目線からは一つの何かを共有しているように思えた。彼女自身含めて、人間、生命に対する慈しむ心が深く、国籍に関係なく「人」を見ており、音楽がその人の魂を表し、影響を与え合うことを知覚していることである。YUIMA は人々の社会に思いを馳せ、苦しみ、また喜びを感じて、それと音楽との関係に深い感動を得ながら『祝詞 - Norito -』に収録されたすべての楽曲の歌詞を書き上げた。

祝詞とは日本固有の宗教である神道のあらゆる神に捧げる言葉で、感謝と祈りが述べられている。

(YUIMA ENYA)

Back to List

ページトップへ戻る

fold the sound player