テキサス北部の町、デントン出身のFURことBryce Isbell。これまで2010年にサクラメントの小さなレーベル〈Waaga Records〉よりデヴューし、ユーモラスで繊細なエレクトロニカ・アルバムを２枚リリースしている。で、ひさびさのリリースとなる"Cocoon EP"では、その繊細でキレのあるシーケンス・センスを携えて、ディープかつエポックなハウス作品へと乗り出している。Fred Pの目にもとまったという、静かなハイトーン・シンセに、レイジーなVoサンプリングがフィットしたA1"Cocoon"(sample1)や、〈Firecracker Recording〉が気にいったというこちらは、マイクロ・サンプリングがビシッと際立つディープハウスB1"KNOTS"(sample2)など、やんわりいいテンションで聴けるアフターアワーズなクリッキー・ハウス！個人的には、実験的な感性がソフィスティケートされているB2"Hands"(sample3)も気になります。全体的に優しく包まれるようなアンビエンスが心地いい4TRACKS EP。