- LP
- Recommended =
- New Release
Rabirabi
Sign Of Love
Undergroove
- Cat No: UG-0005
- 2017-07-05
RABIRABIのアルバム「Sign Of Love」がアナログになりました。CDから5曲のセレクト(内一曲は内田直之による新たなダブ・ミックスが施されています)。
◯ Recorded and Mix
NAOYUKI UCHIDA
◯ Mastering Engineer
KABAMIX( LMD)
◯ Guest Musicians(A-3)
- MOTOHARU from SOIL&”PIMP”SESSIONS / Sax
- MC Mystie / No-Ri-To , Rap
◯ Liner Notes
TAKASHI NUMAZAWA
◯ Design
MIDORI KAWANO
◯ Distribution
FIELD OF MOUTH
? LISTEN ???
? CD盤は コチラ
2016年にリリースされているあらゆる新作の中で間違いなく飛び抜けて突出したクオリティでそのシーンを驚かせている"SIGN OF LOVE"は、ここ最近の彼らの快進撃を象徴しながら、RABIRABIの「今」を見事に表現している近年稀に見る大傑作。アルバムリリース前のライブの充実度、そしてリリースを機にさらに止まることなく全国を行脚し続けるパフォーマンスの熟成度といったら…とにかくオープニングからエンディングまで常に完璧なストーリーを描きながら、確実にそこにいる全ての人々を導くようにある種の旅に連れていき、そして一緒に帰ってきてくれる。それもその一人一人のそれぞれにとって心地よい各地への旅…毎回毎回いつどんな状況で体感しても本当に天晴れという言葉しか出てこない。このどんな状況でも…つまり大自然の中であろうが、密閉された深夜の室内であろうが、早朝のお寺や神社や真っ昼間の古民家や城であろうが、そしてそれが一日のどんな時間帯であろうが、世界中のどこの国であろうが…これこそがあの「RABIRABIトライアングル」だけが成せる業。それも血縁関係かと思わせるぐらいの近い距離の「感じ=VIBES」を産み出しながら。
つかんだまま飽きさせない、というのはどんなミュージシャンにとっても理想の理想なのだが、これは演奏家として技術が高いとか、その楽器をどれだけ上手に速く複雑に演奏できるか、なんていうこととは無縁の領域。彼らが何を思って、どういう意図を持って演奏や作品でそれを表現しようとしているのかは全く見当もつかない、というか、どちらかというとその背景については全く知らないことで、逆に最も最適な形で成立しているように思える。余計な説明や解説など一切無しで、彼らの演奏から聴こえてくる全てとバイブレーションをそれぞれがそれぞれに100%自由な感じ方で身を委ねる…これに尽きるのだろう。
このアルバムを初めて聴かせてもらった時に、これがアナログ・レコードで再生されたら、さらにものすごいトリップ感とグルーヴの渦に圧倒されるに違いないと思ってたら、そんなの当然でしょ、とばかりに、それもなんと内田直之の新たなDUB MIXも収録しながらこの12インチアルバムがしっかりと仕上がっていた。やっぱりアナログっていいよね、とか簡単に口にしてしまうレベルを遥かに超えた世界クラスの音質とパフォーマンス。なぜデジタル機材の便利さや音質の解像度の高さに一切頼ることなくアナログテープを使ってアナログ機材でレコーディングをするのか、そしてそれをレコードというフォーマットで完全アナログ再生するのかということの意味や素晴らしさを聴く側の立場に立ってここへ辿り着いた彼らだからこその見事な職人芸。
音楽の世界のみならず普段の生活におけるこの驚くべきデジタルテクノロジーの進化のスピードについていくのがやっと、というより実はほとんどの人々がまるでついていけてなんかいない現代社会において、「打楽器と声」という極めて原始的かつ古典的な要素だけで「音楽」をアートフォームとして少しでも表現することができたらと願いつつ日々試行錯誤している我々演奏家は、このデジタルという形式によって数値化された0と1という2進法で細かく細分化されている世界に全くそぐわないという側面があったりする。頭脳明晰な技術者達は恐ろしく細かく細分化された信じられない解像度で音楽そのものを再生することに成功してはいるが、その細かい一つ一つは決して繋がっているわけではいないからだ。つまり「合間」が存在しない。到底人間の目には見えない、耳には聴こえない究極のレベルではあるが、やっぱり分かれている「隙間」がデジタルには確実にあって、それを無意識に人間は感じているのだ。デジタルには無いこの「合間」こそが、もちろんイイ意味での「曖昧さ」として「繋がって連続している」部分で、つまりそれがアナログ世界の本質であって、デジタル世界との根本的な違いになる。そしてこの繋がっている「合間」こそがアナログ楽器だけが表現できる「暖かい何か」として人間の感情に特別に響いてくるとても大事な部分。自然の歪みや曖昧さ、いわゆるよく口にするところのグレーゾーンとでも言えばよいのだろうか。
もちろん、音楽の世界ではあくまで人間的なこの曖昧さが全く無い方が逆に人々のある種の感情にストレートに届く場合もごく普通にあって、自分自身も高品質なデジタルサウンドに無条件に心を動かされることが頻繁に起きているのも事実。それは音楽の種類もそうだが、何よりも楽器や機材を扱う人間一人一人の気持ちとその気持ちを土台にした確かな技術によるものに他ならない。要するにコンピューターや機材が勝手に音楽を産み出して人々を踊らせるのではなく、その「人」が何をどう扱うのかにかかっているわけで。加速度的に進んでいるコンピューターグラフィックによるビジュアルの世界では、もはや人間の眼や感覚では判断できないくらいにリアル=本物さを追求していて、それはそれで驚く以外の何物でもなく純粋に楽しめたりするのと同様に、音楽の世界も極端な変化と共にどんどん進化している。
その変化の真っ只中を生きている我々にとって、全て「手動」で芸術的な感情表現を成し遂げているRABIRABI&内田直之の愛情に満ち溢れたこの素晴らしいアナログ作品は、人間の本当のソウル=魂そのものに訴えかけ、そして無条件に踊らせるという人類のルーツを呼び覚ますほどのとてつもない偉業を成し遂げているのだと思う。彼らがやがて地球レベルで人々を踊らせているその歓喜の様子を想像しながら、まずはこのレコードに針を落とす至福のひとときを楽しむことにしよう。
◯ 沼澤 尚 / drummer(シアターブルック , blues.the-butcher-590213 , OKI DUB AINU BAND , DEEP COVER)
NAOYUKI UCHIDA
◯ Mastering Engineer
KABAMIX( LMD)
◯ Guest Musicians(A-3)
- MOTOHARU from SOIL&”PIMP”SESSIONS / Sax
- MC Mystie / No-Ri-To , Rap
◯ Liner Notes
TAKASHI NUMAZAWA
◯ Design
MIDORI KAWANO
◯ Distribution
FIELD OF MOUTH
? LISTEN ???
? CD盤は コチラ
2016年にリリースされているあらゆる新作の中で間違いなく飛び抜けて突出したクオリティでそのシーンを驚かせている"SIGN OF LOVE"は、ここ最近の彼らの快進撃を象徴しながら、RABIRABIの「今」を見事に表現している近年稀に見る大傑作。アルバムリリース前のライブの充実度、そしてリリースを機にさらに止まることなく全国を行脚し続けるパフォーマンスの熟成度といったら…とにかくオープニングからエンディングまで常に完璧なストーリーを描きながら、確実にそこにいる全ての人々を導くようにある種の旅に連れていき、そして一緒に帰ってきてくれる。それもその一人一人のそれぞれにとって心地よい各地への旅…毎回毎回いつどんな状況で体感しても本当に天晴れという言葉しか出てこない。このどんな状況でも…つまり大自然の中であろうが、密閉された深夜の室内であろうが、早朝のお寺や神社や真っ昼間の古民家や城であろうが、そしてそれが一日のどんな時間帯であろうが、世界中のどこの国であろうが…これこそがあの「RABIRABIトライアングル」だけが成せる業。それも血縁関係かと思わせるぐらいの近い距離の「感じ=VIBES」を産み出しながら。
つかんだまま飽きさせない、というのはどんなミュージシャンにとっても理想の理想なのだが、これは演奏家として技術が高いとか、その楽器をどれだけ上手に速く複雑に演奏できるか、なんていうこととは無縁の領域。彼らが何を思って、どういう意図を持って演奏や作品でそれを表現しようとしているのかは全く見当もつかない、というか、どちらかというとその背景については全く知らないことで、逆に最も最適な形で成立しているように思える。余計な説明や解説など一切無しで、彼らの演奏から聴こえてくる全てとバイブレーションをそれぞれがそれぞれに100%自由な感じ方で身を委ねる…これに尽きるのだろう。
このアルバムを初めて聴かせてもらった時に、これがアナログ・レコードで再生されたら、さらにものすごいトリップ感とグルーヴの渦に圧倒されるに違いないと思ってたら、そんなの当然でしょ、とばかりに、それもなんと内田直之の新たなDUB MIXも収録しながらこの12インチアルバムがしっかりと仕上がっていた。やっぱりアナログっていいよね、とか簡単に口にしてしまうレベルを遥かに超えた世界クラスの音質とパフォーマンス。なぜデジタル機材の便利さや音質の解像度の高さに一切頼ることなくアナログテープを使ってアナログ機材でレコーディングをするのか、そしてそれをレコードというフォーマットで完全アナログ再生するのかということの意味や素晴らしさを聴く側の立場に立ってここへ辿り着いた彼らだからこその見事な職人芸。
音楽の世界のみならず普段の生活におけるこの驚くべきデジタルテクノロジーの進化のスピードについていくのがやっと、というより実はほとんどの人々がまるでついていけてなんかいない現代社会において、「打楽器と声」という極めて原始的かつ古典的な要素だけで「音楽」をアートフォームとして少しでも表現することができたらと願いつつ日々試行錯誤している我々演奏家は、このデジタルという形式によって数値化された0と1という2進法で細かく細分化されている世界に全くそぐわないという側面があったりする。頭脳明晰な技術者達は恐ろしく細かく細分化された信じられない解像度で音楽そのものを再生することに成功してはいるが、その細かい一つ一つは決して繋がっているわけではいないからだ。つまり「合間」が存在しない。到底人間の目には見えない、耳には聴こえない究極のレベルではあるが、やっぱり分かれている「隙間」がデジタルには確実にあって、それを無意識に人間は感じているのだ。デジタルには無いこの「合間」こそが、もちろんイイ意味での「曖昧さ」として「繋がって連続している」部分で、つまりそれがアナログ世界の本質であって、デジタル世界との根本的な違いになる。そしてこの繋がっている「合間」こそがアナログ楽器だけが表現できる「暖かい何か」として人間の感情に特別に響いてくるとても大事な部分。自然の歪みや曖昧さ、いわゆるよく口にするところのグレーゾーンとでも言えばよいのだろうか。
もちろん、音楽の世界ではあくまで人間的なこの曖昧さが全く無い方が逆に人々のある種の感情にストレートに届く場合もごく普通にあって、自分自身も高品質なデジタルサウンドに無条件に心を動かされることが頻繁に起きているのも事実。それは音楽の種類もそうだが、何よりも楽器や機材を扱う人間一人一人の気持ちとその気持ちを土台にした確かな技術によるものに他ならない。要するにコンピューターや機材が勝手に音楽を産み出して人々を踊らせるのではなく、その「人」が何をどう扱うのかにかかっているわけで。加速度的に進んでいるコンピューターグラフィックによるビジュアルの世界では、もはや人間の眼や感覚では判断できないくらいにリアル=本物さを追求していて、それはそれで驚く以外の何物でもなく純粋に楽しめたりするのと同様に、音楽の世界も極端な変化と共にどんどん進化している。
その変化の真っ只中を生きている我々にとって、全て「手動」で芸術的な感情表現を成し遂げているRABIRABI&内田直之の愛情に満ち溢れたこの素晴らしいアナログ作品は、人間の本当のソウル=魂そのものに訴えかけ、そして無条件に踊らせるという人類のルーツを呼び覚ますほどのとてつもない偉業を成し遂げているのだと思う。彼らがやがて地球レベルで人々を踊らせているその歓喜の様子を想像しながら、まずはこのレコードに針を落とす至福のひとときを楽しむことにしよう。
◯ 沼澤 尚 / drummer(シアターブルック , blues.the-butcher-590213 , OKI DUB AINU BAND , DEEP COVER)
唯一無二の人力トランス・バンド、RABIRABIの「Sign Of Love」アナログ入荷しました!ジャンルじゃなくて、真の意味でのトランス・ミュージック。まっすくにエネルギーを放つ3人が生み出す音世界は、内田直之、KABAMIXという音の達人によってさらなる次元へと昇華されています。改めてすごいバンドだと思います。 (サイトウ)