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Diffusion Is A Force

  • Cat No: LTNC016
  • 2019-07-07

厳しい冷たさのアンビエンス、生々しいオシレーターの断片的な波形、そしてフィールドレコーディングやオーガニックな楽器音をプロセシングし作り変えた、スイスのサウンドアーティストMARTINA LUSSIによるセカンドアルバムがLATENCYから登場です。

現代美術の修士号も取得しているアートと音の境目に位置するMARTINA LUSSI。2014年にデビューEPを出した後は、スイスジュネーブで開催されている日本人のアヴァンギャルドなアーティストも多く出演するフェスティバル「LUFF」などでの演奏などを重ね、2017年に初めてのアルバムをスイスのレーベル〈HALLOW GROUND〉から発表。そして今作、彼女にとって大きな飛躍となる名レーベル〈LATENCY〉からセカンドアルバムのリリースとなりました。LAUREL HALO、SAM KIDELと続く〈LATENCY〉の流れからも納得な作品であり、内容はどんどん深くなってきています。〈LATENCY〉が元々持っていたある種のクラブ的要素はほぼなくなっていますが、背景の印象、アンビエンスサウンドはそのままでありまさにLATENCYサウンドと言えるもの。ギターなどの器楽音やフィールドレコーディングがプロセシングされたコラージュ的な要素を持ち、シンセサイザーやオシレーターの波を重ね合わせ、情報過多にならないバランスのスッキリした作曲が絶妙。BELLOWSやYVES DE MEYのリリースのように、よく見るとジャケットは写真でないという地味なトリックも。 (日野)

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