ここ数年、クロスオーバー、ネオソウル/ジャズからシネマティックなジャズファンクなどをユニークな解釈でプレイするセッション・バンドが多く輩出されている目の離せない都市メルボルンから、鍵盤奏者/作曲家 Finn Rees がソロデビューです。アリス・コルトレーンやハービー・ハンコック、アーサー・ヴェロカイを経由したセンスだとレーベルからも絶賛されている本作。最小限のビンテージマイクによるセットアップによって、アレンジにライブ感と温かみが宿された、美しいオープナー「Looking Up」(sample_1)、スピリチュアル・ジャズとソウルがブレンドされたドラマチックな「Crossing」(sample_2)、編成を絞り、抒情に満ちたムードと澄んだサウンドが美しい「Between Spaces」(sample_3)など、様々なジャンルがスムースにブレンドされた美しいジャズアルバムに仕上がっています。特にラストの3曲は、北欧ジャズがお好きなリスナーにおすすめしたいです。黄昏時に癒されてください。 (AYAM)