今年の夏にリリース予定のソロ名義ニューアルバム「The Collapse Of Everything」の予告編とも言える一曲で、変異し続けるリズムと音響ダブワイズの地層が交錯しながらエレガント過激にON-Uマナー説得力と共にグルーヴするEPタイトルトラックA1「The Grand Designer」(sample1）、盟友にして惜しくもこの世を去った伝説的アーティストLee "Scratch" Perryが参加、A1と同じリディムながらも、より神秘的ディープにダブワイズ空間を捻じ曲げるA2「Let's Come Together (feat. Lee "Scratch" Perry)」（sample2）、実験的エレクトロニクスとサウンドシステム・ハードコア感覚、そしてダンスホール的スウィングするテクノ・ダブワイズが絡み合う、Sherwood＆Pinch名義の作品群に最も近い空気感のB1「Russian Oscillator」(sample3）も仄かなピアノ鍵盤エレガント・ダブワイズが心地いい。砂漠のブルースにスライドギターの歪んだフレーズが滲み、シネマティックな空間を描く異形のサウンドスケープ・ダブワイズB2「Cold War Skank」もアーバン・ダンディズムに魅了される。
職人Frank Merrittによるマスタリング＆カッティングによる限定10インチ・ヴァイナル、Studio Tape-Echoによるコラージュ・アートのモノクローム・サイケデリック・アートワーク・ジャケットも秀逸。 (コンピューマ)