マルチ奏者でリードボーカルのマーク・ウォルドロン＝ハイデンが、父の死という喪失と混乱の中で制作したデモを主な起点として、バンドによるライヴ一発録りのスタジオ・セッションを重ねて誕生したという本作。ジェームス・ブラウンや初期のソウル／ファンクに影響を受けたという循環的な骨格に、ハルモニウムのドローン、男女混声ボーカルのハーモニーが溶け合ったトランシーなグルーヴ。荒削りで甘美なカタルシスを約束。

特異な感情は音楽やリズムによって変幻し、ある種の蒸留がなされ儚くも美しい片鱗となる。。夢も希望も映らない不穏でダークな心象風景の吐露するように、その脆弱でありつつも崇高な光をあたえ歌うROBERT TOHERの無二なヴォーカルと彼自身が生むローファイなトリップホップ〜エレクトロニカ、ときに力強くビートによって構成される全10曲。ファントムブルーのカラーヴァイナル！