- LP
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- New Release
Stephano Vassiliadis
En Pyri / Bacchae
Holotype Edition
- Cat No.: HOLO6
- 2018-02-12
おかしなサンプル音源や生楽器での演奏をし、その上で多彩な歌声を聴かせる二人。たまにトムウェイツを連想するような低く艶やかな声や、ホーミーの様な民族的バックグラウンドを感じる歌のGhedaliaに対し、Mayaはオペラ的な美声でロングトーンで歌ったり動物的叫び声をあげていく。二人の感化されながらの歌はもちろん、歌とそれ以外の楽器とのアンバランスながらギリギリ成立しているところはすごく面白いです。 (日野)
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クセナキスと共に現代音楽研究センター(CMRC)を設立したSTEPHANO VASSILIADISですが、作品発表の機会はほぼ無くこの作品は重要なリリースの一つだと言えます。16分半からなるテープとコントラバスのために作られたA面のEn Pyriでは、パチパチというテープで変調された音をバックにキリキリと弦を奏でた音をオーバーダブさせていく。B面の23分のBacchaeでは遠くで鳴っているような弦のアンビエンスのレイヤーをたくさん重ねたような音の波に、アタックの無い管楽器のランダムな旋律が交わっていく。美しさと空虚が交わったようなタイムレスな作品。じっくりと聴いてください。 (日野)