当時はElla FitzgeraldやSarah Vaughnと比較されることも多かったようですが、個人的にはエラの滑らかなスキャットとFlora Purimの作品的ブラジリアン・フュージョン・グルーヴの美味しいとこ取りをしたような、素晴らしい名盤だと思います。スリリングでストレート・アヘッドな「Love Signs」をオープニングに、リラクシンなボッサ・ナンバー「My Song Of Something」、ジャズ・バラードなど、ジャズを全面に打ち出したA面と、グルーヴィーな3曲を収録したB面の構成も良いです。ミックスやディスクガイドでもよく紹介されているジャズ・ダンサー「It's Over」(sample_2)、ブラジリアン・フュージョン「Talkie」(sample_1)は、NY在住日本人ピアニスト、クニ三上氏の美しいソロパートが必聴。 (AYAM)