大阪の深海魚、Coe-La-Canthとしての活動、AFRA & INCREDIBLE BEATBOX BANDとして2枚のアルバムのリリース、そして東京に渡りTHE SEXORCISTのアルバム・プロデュースに参加するなどここ最近の東京ヒップホップ・シーンの重要な場面でしっかり名前を残してきた男、GRADIS NICEがLAZYWOMANシリーズに登場。なんだかんだ長い付き合いの彼ですが、彼もまた何も囚われない絶対的な自分を持ってるアーティストの一人。時代や周りに左右されない筋の通ったぶれないB-BOYイズム全開で、重たいドラムと抜けるスネアにシンプルなループのみで構成されたワン・ループ・ビート、「L.E.S.」。最近また最初の感覚に戻ってきて、格好いいドラムだけでいいんですよねって語っていた通りの真っ向勝負のビート。格好いいです。B面はLAZYWOMANシリーズのテーマ通り、ソウルをネタに一番心地いいところを抽出してキラリと光るループを組んだベッドルーム・ビート「Just For You」。ここでもドラムの鳴りの良さ、音色は流石。メインのDJタイムでめちゃメロウなソウルをプレイしたり、どんな場面、どんなとこでも自分の今やりたいことをやってきたGRADIS NICEの今がモロにでた1枚。シンプルなワン・ループでもこんなにも格好いい。 (土橋)