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Chris Coco
Indigo
Music Conception
- Cat No: MUCOCD031
- updated:2019-08-26
【再掲】イビサのCAFE DEL MARのレジデント〜チルアウトミュージックのパイオニア・CHRIS COCOによる最新アルバム「INDIGO」、日本での親交の深いプロデューサー・CALM氏の主宰しているレーベル<MUSIC CONCEPTION>からCDフォーマットでのリリースです!
クラブミュージックに代表されるエレクトロニックミュージックは、その創世期に比べて巨大化し、そして重箱の隅を突くように細分化され、更にアコースティックなものまでも吸収して、まるでブラックホールのように増殖を続けている。
もはや一つのジャンル、一つの用途として括ることが出来ない、特殊な日常・非日常音楽として機能し始めている。
エレクトロニックミュージックの創世期から音楽シーンに関わってきたChrisの新作を、この度縁あってリリースさせていただきます。
初期の強烈なアシッドハウス作品、DJ Magazineの編集長、そしてイビザでのチルアウトDJとしてキャリアを積み上げ、現在はChris Coco名義でのバレアリックフィーリング溢れる作品をリリースし続けている彼の新作は、バレアリックという言葉だけでは説明できない様々な要素が詰まっている。
サンセットタイムのサウンドトラック、家でのチルアウトタイム、皆が集まってのパーティーのBGM、風を切って走る車でのドライブミュージック、移動中にイヤフォンで聴くプレイベートな空間の音楽、大好きな人へのプレゼント、、、このアルバムの存在意義は色々な側面を持っているはず。
前作"My favorite place"はサンセットオレンジの印象を強く受けるが、今作はタイトル通りインディゴブルーをモチーフに、青、藍色、デニム、空の青さなどなどオーガニックな響きを大切に制作されている。
こういった音楽はイージーリスニングとして勘違いされることもあるけれど、Chrisを始め第一線で活躍するアーティストたちは、その優しさの中に強烈な自己表現と狂気とカオスをスパイスのように散りばめながら、音楽ジャンキー、良い音楽を探し続けるジプシーたち、そしてこれから音楽の大海原へ漕ぎ出す若きリスナーたちへ届くように丁寧に作り上げている。
決して右耳から入り左耳から抜けるような軽い音楽ではなく、その時々の感情にフィットして、心を揺さぶる旋律であるはずだ。
今ではあまり音楽にどっぷり浸らなくなってしまった人への処方箋、そしてこれから様々な音楽に出会うであろう若者への新たなストーリーテラーとして是非機能してもらいたい作品です。
ジャケットのイメージ画像はChrisの息子Dexter、デザインはCalmの全作品を手がけるFJD、そしてマスタリングはCalmが担当。
アルバム『インディゴ』についてのクリス・ココからのコメント
ここ数年で日本を訪れる度に、私は日本の藍色にとても夢中になりました。
この美しい天然の染料がさまざまな布地や素材に溶け込んで日本で親しまれている様子を見て、とても好きになったのと同時に、現在の私達の社会を取り巻く強迫観念(金銭、性別、暴力、権力)が、今後更により良く、より平和的、且つ包括的に協調しあっていく様な社会を、次世代の子供達へ伝えている様に感じました。
だから私は藍色の色や言葉、考えを好きになりました。
しかし、これをどの様に音楽へ変換しようか?と考えた時に、このアルバムでは私は歌手を入れず、歌詞を使わない事に決めました。ここではリスナーが作品を自由に解釈することが出来る余地を作っておきたかった。私はそれがオープンで包括的な思考のプロセス、深い感情、インディゴの思考の可能性を広げると思ったからです。
各曲解説
1 Event Horizon (In)
この短いイントロダクションはイビザのレジデントであり、アナログ・シンセサイザーのコレクターであるアントニオ・プロスパーとのコラボレイションです。
2 Pou Des Lleó
この作品はイビザの北東部の美しく険しい岩壁をイメージしたアンビエント作品です。私のデモをデンマークのロック・グループ、Bandinaiéがいくつかの繊細なギターの音色と、歌心のあるベースラインを追加してくれて完成しました。
3 Indigo
この作品は今回私の作品をリリースしてくれたカームの東京のスタジオでカームと一緒に書き始めました。私達はダンスにもチルにも使えそうなスローモーション・ディスコを創ろうとした。その後ロンドンでデモを少し変化させトランペットとパーカッションを追加しました。最初に描いたイメージを更に膨らませて新しい作品に仕上がりました。
4 You Are Exactly Where You Need To Be
私達は険しい道を駆け上がり、その道を進む事が正しいという想いをタイトルに込めました。この曲はハッシュ・フォーエヴァーのセブとのある夏の日のドリーミーなラフスケッチと、その後ロンドンで過ぎ去った夏を思い起こして仕上げました。郷愁と新しさを同時に感じさせるのはそういった理由からです。
5 Onda
Ondaとはイタリア語で波の意味です。この作品はローマのアーティスト、オーラ(Oora)とのコラボ作品です。彼は今ブルックリンに住んでいます。私達はデンマークのステラ・ポラリス・フェスティバルで出会い、一緒に作品を作る事にしました。その後彼が私にいくつかのアイデアとなる素材を送ってきてこのトラックの原型が完成しました。
6 La Torre
イビザ島の海岸線にはいくつかの塔があり、かつては海賊や侵略者を防ぐ為の物でしたが今では散歩に便利なランドマークになっています。この曲で私はイビザの美しい夕日をこの塔の近くで楽しんでいる風景をイメージしました。平和的で静かな夕日の景色を見ている時の感情を捉えています。
7 Slow Motion Saturday
イビザでの滞在はいつも週末の土曜日の様な高揚感が続きます。土曜日のパーティーで自分の居場所を見つけるまで、その感覚は続きます。
8 Event Horizon (Out)
この曲は最初の曲「Event Horizon
(In)」の拡張版であり、再び最初にループしていきます。
映画音楽を数多く手がけるサッシャ・パットナムがこの作品にオーケストラの要素を取り入れてくれた。とてもメロディックな作品になったと思います。
2018年6月大阪にて
クリス・ココ
もはや一つのジャンル、一つの用途として括ることが出来ない、特殊な日常・非日常音楽として機能し始めている。
エレクトロニックミュージックの創世期から音楽シーンに関わってきたChrisの新作を、この度縁あってリリースさせていただきます。
初期の強烈なアシッドハウス作品、DJ Magazineの編集長、そしてイビザでのチルアウトDJとしてキャリアを積み上げ、現在はChris Coco名義でのバレアリックフィーリング溢れる作品をリリースし続けている彼の新作は、バレアリックという言葉だけでは説明できない様々な要素が詰まっている。
サンセットタイムのサウンドトラック、家でのチルアウトタイム、皆が集まってのパーティーのBGM、風を切って走る車でのドライブミュージック、移動中にイヤフォンで聴くプレイベートな空間の音楽、大好きな人へのプレゼント、、、このアルバムの存在意義は色々な側面を持っているはず。
前作"My favorite place"はサンセットオレンジの印象を強く受けるが、今作はタイトル通りインディゴブルーをモチーフに、青、藍色、デニム、空の青さなどなどオーガニックな響きを大切に制作されている。
こういった音楽はイージーリスニングとして勘違いされることもあるけれど、Chrisを始め第一線で活躍するアーティストたちは、その優しさの中に強烈な自己表現と狂気とカオスをスパイスのように散りばめながら、音楽ジャンキー、良い音楽を探し続けるジプシーたち、そしてこれから音楽の大海原へ漕ぎ出す若きリスナーたちへ届くように丁寧に作り上げている。
決して右耳から入り左耳から抜けるような軽い音楽ではなく、その時々の感情にフィットして、心を揺さぶる旋律であるはずだ。
今ではあまり音楽にどっぷり浸らなくなってしまった人への処方箋、そしてこれから様々な音楽に出会うであろう若者への新たなストーリーテラーとして是非機能してもらいたい作品です。
ジャケットのイメージ画像はChrisの息子Dexter、デザインはCalmの全作品を手がけるFJD、そしてマスタリングはCalmが担当。
アルバム『インディゴ』についてのクリス・ココからのコメント
ここ数年で日本を訪れる度に、私は日本の藍色にとても夢中になりました。
この美しい天然の染料がさまざまな布地や素材に溶け込んで日本で親しまれている様子を見て、とても好きになったのと同時に、現在の私達の社会を取り巻く強迫観念(金銭、性別、暴力、権力)が、今後更により良く、より平和的、且つ包括的に協調しあっていく様な社会を、次世代の子供達へ伝えている様に感じました。
だから私は藍色の色や言葉、考えを好きになりました。
しかし、これをどの様に音楽へ変換しようか?と考えた時に、このアルバムでは私は歌手を入れず、歌詞を使わない事に決めました。ここではリスナーが作品を自由に解釈することが出来る余地を作っておきたかった。私はそれがオープンで包括的な思考のプロセス、深い感情、インディゴの思考の可能性を広げると思ったからです。
各曲解説
1 Event Horizon (In)
この短いイントロダクションはイビザのレジデントであり、アナログ・シンセサイザーのコレクターであるアントニオ・プロスパーとのコラボレイションです。
2 Pou Des Lleó
この作品はイビザの北東部の美しく険しい岩壁をイメージしたアンビエント作品です。私のデモをデンマークのロック・グループ、Bandinaiéがいくつかの繊細なギターの音色と、歌心のあるベースラインを追加してくれて完成しました。
3 Indigo
この作品は今回私の作品をリリースしてくれたカームの東京のスタジオでカームと一緒に書き始めました。私達はダンスにもチルにも使えそうなスローモーション・ディスコを創ろうとした。その後ロンドンでデモを少し変化させトランペットとパーカッションを追加しました。最初に描いたイメージを更に膨らませて新しい作品に仕上がりました。
4 You Are Exactly Where You Need To Be
私達は険しい道を駆け上がり、その道を進む事が正しいという想いをタイトルに込めました。この曲はハッシュ・フォーエヴァーのセブとのある夏の日のドリーミーなラフスケッチと、その後ロンドンで過ぎ去った夏を思い起こして仕上げました。郷愁と新しさを同時に感じさせるのはそういった理由からです。
5 Onda
Ondaとはイタリア語で波の意味です。この作品はローマのアーティスト、オーラ(Oora)とのコラボ作品です。彼は今ブルックリンに住んでいます。私達はデンマークのステラ・ポラリス・フェスティバルで出会い、一緒に作品を作る事にしました。その後彼が私にいくつかのアイデアとなる素材を送ってきてこのトラックの原型が完成しました。
6 La Torre
イビザ島の海岸線にはいくつかの塔があり、かつては海賊や侵略者を防ぐ為の物でしたが今では散歩に便利なランドマークになっています。この曲で私はイビザの美しい夕日をこの塔の近くで楽しんでいる風景をイメージしました。平和的で静かな夕日の景色を見ている時の感情を捉えています。
7 Slow Motion Saturday
イビザでの滞在はいつも週末の土曜日の様な高揚感が続きます。土曜日のパーティーで自分の居場所を見つけるまで、その感覚は続きます。
8 Event Horizon (Out)
この曲は最初の曲「Event Horizon
(In)」の拡張版であり、再び最初にループしていきます。
映画音楽を数多く手がけるサッシャ・パットナムがこの作品にオーケストラの要素を取り入れてくれた。とてもメロディックな作品になったと思います。
2018年6月大阪にて
クリス・ココ
サンセットをテーマにCALMやCAMILLO MIRANDA、RUNE LINDBÆKほか様々な顔ぶれとのコラヴォレーションを収めた<SUBURBIA RECORDS>からのアルバム「My favorite place」に続き、日本を訪れた際に魅了されたという古来より受け継がれる自然色「藍色=インディゴ」のインスピレーションを得て制作された、全8トラック・アルバム!