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Silicon Ear

  • Cat No: LTNC015
  • 2019-11-08

現行の尖った実験電子音楽のリリースをしている〈ENTR'ACTE〉や〈THE DEATH OF RAVE〉から作品を発表し、EL KID名義やYOUNG ECHO、KILLING SOUNDの一員としてブリストルのクラブカルチャーの中心にもいるSAM KIDEL。エクスペリメンタルとクラブミュージックの橋渡し役として重要なポジションの彼にピッタリなレーベル〈LATENCY〉から納得のリリースです!

A面B面1曲ずつ収録された作品であり、A面は「Mimetic Hacking(擬態のハッキング)」とSAMによって名付けられた手法によって行われた東京のライブを収録されています。ランダムに打ち鳴らされるグロッケンシュピールや控えめなキック、そしてパーカッシブなシンセが完璧に配置された長く聴き続ける事ができる強度のあるパターン(sample1)。それはBEATRICE DILLONやMARK FELLなどを引き合いに出したくなる素晴らしさです。A面後半(sample2)は引き続きパーカッシブなシンセを基調にしながら印象的なシンセのフレーズを聴かせていく。一方B面はメルボルンで開発されたという盗聴イベントのパッチを元に音楽的要素を加えてプログラミングして作られたもので、電子音楽の未来に見える過剰なデータが入り混じったようなディストピアコラージュ、そしてエモーショナルなシンセがカオスを音楽的にまとめあげた秀作。やはり〈LATENCY〉は今回もバッチリです。 (日野)

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