- 2x12inch
- Recommended
- Back In
Hiroshi MatSui
A Love From Tokyo 1991-2003
Sound Of Vast
- Cat No: SOV021
- updated:2024-01-30
寺田創一、横田 信一郎に続いて、海外ディガーからも注目を浴びてきた90s プロデューサー松井 寛のコンピレーションがSound Of Vastからリリースされました。
Track List
〈Rush Hour〉からの『(Earth In) Blue』(2022年)、〈Studio Mule〉からの『Samba De Howa Howa』(2019年)などのエポックメイキングな復刻を経て、日本の作家、Hiroshi Matsuiの幻の作品を収録したアルバム『A Love From Tokyo 1991-2003』が〈Sound Of Vast〉よりリリースされる。
Hiroshi Matsui は1986年以降から現在に至るまで、多数のコマーシャル音楽/歌謡曲/ポップスの作編曲を行っている「職業音楽家」だ。本作に収録されている楽曲は、その職業音楽家としての活動と並行してゲリラ的に自主制作・発売されていた、ダンス・ミュージック群だ。そのうちの一つ、1992年に限定300枚プレスでリリースしていた"Samba De Howa Howa"が、[King Street] にライセンスされ『Sounds Of Far East Dance Music - Compilation Vol 1』(1993年) にSoichi Teradaの"Sun Shower" 等と共に収録されたことは、アンダーグラウンドなハウス・ファンの知るところだろう。彼のリリースはその内容と希少性から、中古市場でカルト的な人気を獲得。そして、先述の復刻盤やBrawther & Alixkunが監修した『ハウス Once Upon A Time In Japan...』(2015年) を経て、現代のフロアに蘇りつつあった。
本作には、初復刻となる楽曲や、これまで未公開であった自身の〈WANT YOU!! Records〉の秘宝音源を含む、1991年から2003年に制作された10曲をコンパイル。1991年に日本の大手レーベル〈Alfa Music〉傘下よりリリースされたCDミニアルバム『Call You Back』に収録されていた、感涙のピアノ・ハウス・アンセム“Crazy Love”、ブレイクビーツ・ハウス・バンガー“Call You Back”と、初復刻となる2曲で本作の幕が開く。まずここで、Hiroshi Mastuiの楽曲がエヴァーグリーンであることが確信できる。“(Earth In) Blue” (1999年) にも参加した日本人ヴォーカリストSuzi Kimを迎えた“Little Bit Of Our Love” (1993年) や“Super Love” (2003年) は、90年代ーー最初のハウス黄金期を想起させる多幸感で溢れ、“Love Luv Rendez-vous” (1994年) や“Dancing On Mars” (1994年) はさながら初期シカゴ・ハウスの亜種のように展開する。今やよく知られたアンセム“Samba De Howa Howa” (1992年) やジャッキンなアシッド・ハウス“Tsun-Ban-Tsun-Yeah”の忙しないアレンジメントは、現行のフロアをも狂騒に導いてくれるだろう。そして、待望の未公開曲“Love Me One More Time” (1993年制作) で、本作は締め括られる。
『A Love From Tokyo 1991-2003』の楽曲では明らかに同時期のUS産ハウス作品が参照されつつも、氏の本業でも培われた作編曲家としてのメロディー・センスや構成力が発揮され、他と一線を画す個性が溢れている。どこかで聴いたことがあるようにも思えるし、全く新しい何かのようにも思える。つまり本作はパラレルな過去を顧みるかのような不思議な音楽体験の源であり、その体験にこそ、氏のハウス作品のテーマである“愛”が見出せるのかもしれない。
Hiroshi Matsui は1986年以降から現在に至るまで、多数のコマーシャル音楽/歌謡曲/ポップスの作編曲を行っている「職業音楽家」だ。本作に収録されている楽曲は、その職業音楽家としての活動と並行してゲリラ的に自主制作・発売されていた、ダンス・ミュージック群だ。そのうちの一つ、1992年に限定300枚プレスでリリースしていた"Samba De Howa Howa"が、[King Street] にライセンスされ『Sounds Of Far East Dance Music - Compilation Vol 1』(1993年) にSoichi Teradaの"Sun Shower" 等と共に収録されたことは、アンダーグラウンドなハウス・ファンの知るところだろう。彼のリリースはその内容と希少性から、中古市場でカルト的な人気を獲得。そして、先述の復刻盤やBrawther & Alixkunが監修した『ハウス Once Upon A Time In Japan...』(2015年) を経て、現代のフロアに蘇りつつあった。
本作には、初復刻となる楽曲や、これまで未公開であった自身の〈WANT YOU!! Records〉の秘宝音源を含む、1991年から2003年に制作された10曲をコンパイル。1991年に日本の大手レーベル〈Alfa Music〉傘下よりリリースされたCDミニアルバム『Call You Back』に収録されていた、感涙のピアノ・ハウス・アンセム“Crazy Love”、ブレイクビーツ・ハウス・バンガー“Call You Back”と、初復刻となる2曲で本作の幕が開く。まずここで、Hiroshi Mastuiの楽曲がエヴァーグリーンであることが確信できる。“(Earth In) Blue” (1999年) にも参加した日本人ヴォーカリストSuzi Kimを迎えた“Little Bit Of Our Love” (1993年) や“Super Love” (2003年) は、90年代ーー最初のハウス黄金期を想起させる多幸感で溢れ、“Love Luv Rendez-vous” (1994年) や“Dancing On Mars” (1994年) はさながら初期シカゴ・ハウスの亜種のように展開する。今やよく知られたアンセム“Samba De Howa Howa” (1992年) やジャッキンなアシッド・ハウス“Tsun-Ban-Tsun-Yeah”の忙しないアレンジメントは、現行のフロアをも狂騒に導いてくれるだろう。そして、待望の未公開曲“Love Me One More Time” (1993年制作) で、本作は締め括られる。
『A Love From Tokyo 1991-2003』の楽曲では明らかに同時期のUS産ハウス作品が参照されつつも、氏の本業でも培われた作編曲家としてのメロディー・センスや構成力が発揮され、他と一線を画す個性が溢れている。どこかで聴いたことがあるようにも思えるし、全く新しい何かのようにも思える。つまり本作はパラレルな過去を顧みるかのような不思議な音楽体験の源であり、その体験にこそ、氏のハウス作品のテーマである“愛”が見出せるのかもしれない。
DJ SodeyamaのThe People In Fogや、Monkey Timers、寺田創一氏との活動で知られる横田 信一郎の音源もリリースするなど日本とアムステルダムを拠点にしている〈Sound Of Vast〉から、90s国産ハウス、〈Studio Mule〉や〈Rushhour〉からも再発がリリースされ注目されてきた松井 寛のコンピレーションがリリースされました。MISIAや安室奈美恵なども手掛けオーバーグアラウンドでも活躍した才能、「Samba De ホワホワ」や「(Earth In) Blue」としった12インチでも再発された曲も収録しながら、さらなるマニアックな音源や未発表マテリアルが収録されています。アートワークは、CYKのKOTSU。初回は即完売の一枚。ストックできました。 (サイトウ)