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大野松雄
鉄腕アトム - 音の世界
日本伝統文化振興財団
- Cat No.: VZCG712
- 2020-12-26
1865年(慶應元年)、京都山城で創業した茶問屋 宇治香園が、創業155年の記念の年に、同社が取り組んできた音と光で茶を表現する” Tealightsound”シリーズでの制作を大野松雄に依頼し実現。 「茶と光と音の統合」を探求する同社の思いを受け止め、大野自身が実際に体験したまだ仄暗い夜明けの茶園、過去に大野が宇治を訪れた時 に出会った、木の枝そのままでプリミティヴな「茶の木彫の人形」などからインスピレーションを得て、このオリジナル作品が誕生した。フィールドレコーディングとオープンリールによる様々な音響加工エレクトロニクス、そして、日本の原風景的な祝祭伝統音楽とによる、原始的精霊的というか、どちらかというと神に近い領域から司り放たれる重力波の波動が木霊する5章から成る驚異のサウンドデザイン音響世界。生き生きとした音と音像の躍動感も素晴らしい。過激でありながらも和の調和が整った心地いい珠玉唯一無二の音世界に圧倒される。凄いです。Yasuto Yuraさんによる”みどり、ざわめく「とき」”映像作品も必見! (コンピューマ)
Track List
電子音楽史に燦然と輝く名盤「鉄腕アトム・音の世界」での音響技師としてお馴染み、日本の黎明期の放送界そして実験音楽の革命的奇才、大野松雄氏の幻の作品が復刻。大阪万博「EXPO'70」にてソノシートで販売されまったく売れなかったという珍盤!小杉武久らとともに、テープ変調等の技術をDIYで駆使し、築き上げた素晴らしき結晶。変人、天才の情熱。世界最高水準のユーモア。そして特殊スリーヴを再現したジャケ、盤こそ7インチになってますがほぼオリジナルに近い仕様になってるそうです。大野松雄自身の解説付き。em社長のロマン溢れるお仕事。おみごと!素晴らしすぎる。ちなみにこの音、子供大喜びです。 (サイトウ)
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国産音響、電子音楽の歴史的名盤「鉄腕アトム・音の世界」が、日本伝統文化振興財団さんからノ入荷です。映画「アトムの足音が聞こえる」やエム・レコーズからの「鳥獣戯楽」/「そこに宇宙の果てを見た」の復刻等々、近年の再々評価も著しい大野松雄の音響ワークス。まだムーグシンセ開発される以前、62年に手塚プロから依頼されテープの変調や改造モジュラー、電子加工によって作り上げたアトムの効果音、擬音。驚きのDIY音響です。63年から66年に作られたオリジナル音響(モノラル録音)を大野松雄が自ら編集し、ステレオに再構築した75年のアルバム。ユーモアまじりに、しかし綿密に構築されたサウンドは、ただ単に効果音を集めたアルバムではなく、大野松雄によるトータル・コンセプト・アルバム、ミュージック・コンクレート/実験音楽の傑作といえるでしょう。後にTAJ MAHAL旅行団として活躍する小杉武久氏も音響デザイナーとしてクレジットされています。以前再発されたときには、叶わなかったマスターテープ(当時は行方不明だったらしい)からの完全復刻版盤。自身によるコメントやインタビュー、シュトックハウゼンにまで言及する34pに渡るライナーノーツ。コジマ録音盤オリジナル・ジャケ。愛情溢れる素晴らしい復刻です。
これほど聴きこむほどに驚き、感動できて楽しい実験音楽は、なかなか見当たりません。アトム・ファン、電子音楽ファンの域を超えてぜひとも手にしてほしい一枚です。 (サイトウ)