Caveでの"Trance Night"や、Space Lab Yellowでの"A.R.T"などの伝説的なパーティーで知られる、日本のテクノ、トランス黎明期のシーンを築き上げた一人DJ K.U.D.O.氏が、アンビエント的なアプローチで展開していたARTMAN名義で2000年にリリースした名作アルバム「Re:Sort」の続編が、23年の時を経てリリースされました。日本のアンダーグラウンド様々なパーティー・シーンの人たちが影響を語るカリスマです。メランコリックでダビーなエレクトロニクス、パーカッションでゆったりとその世界に、10の楽曲で構成されています。アンビエント・ミュージックのリラックス、ドリーミングといったキーワードにみられるような側面と、スピリチュアルな覚醒を促す様な音の深度、アフリカン・リズム、ポリリズムの神秘性、ダンスの力を感じます。すでに2000年の「Re:sort」は市場でもプレミア化しており、〈RVNG Intl.〉や〈Music From Memory〉などの展開とともに、世界的に注目される日本のアンビエント・ミュージック、ニューエイジの再評価の核心の一つに繋がっていくだろうし、そういうところを抜きにも、新しい世代にも聴かれるべき素晴らしい音楽だと思います。推薦盤。 (サイトウ)

Spacelab Yellowのオーナー村田さんのインタビューで、「彼のためにYellowを作った」と言わしめた日本のテクノシーンのカリスマ、DJ Kudo氏のArtman名義での2000年のアルバム。90年代後半に、テクノ、トランス、レフトフィールドなエレクトニック・ダンス、チルアウトなどが交錯したレイヴ、テクノシーンが大阪にもあって、当時そのシーンにいた人に教えてもらってこのアルバムと１２インチを取り扱ったのを記憶しています。アンビエント、浮遊感、フローする心地良さと、サイケデリックな深みが同居した国産アンビエント名盤です。ELE-KING監修で、環境音楽、日本から産まれたアンビエントを包括的に網羅した書籍「アンビエント・ジャパン」でも取り上げられている。日本のテクノ・シーン最良だった記録、中古市場でも高値をつけ入手困難だった音源。ご本人、リマスター24bit44.1khz、アートワークも新たにデジタルでの取り扱いを開始しております。 (サイトウ)