- 7inch
- Digital
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Aziz Balouch
Sufi Hispano-Pakistani
Death Is Not The End
- Cat No.: DEATH036
- 2022-01-21
あまりに素晴らし。。 1932年にパキスタンからイベリア半島に移住し、イスラム神秘主義とフラメンコを掛け合わせた、世界でも稀なワールドミュージック的なアイデアをこの時期にやっていたボヘミアン、AZIZ BALOUCHによる唯一の録音(1962年)丑満時、または黄昏のトリップ。DEATH IS NOT THE ENDより。
Track List
パキスタンでイスラム神秘主義を学んだあと、1932年にスペインはアンダルシアへ移住。そこでフラメンコのカンタ(歌)のうつくしさに触れて、マエストロ、ぺぺ・マルチェナ=ニーニョ・デ・マルチェナ(1903〜1976)の弟子入り。ペルシャ語、シンディー語、ヒンディー語、アラビア語のスーフィーの詩とスペイン語のアンダルシアの歌をシームレスに融合させているという奇天烈かつワールドミュージック的アイデアをこの時代に実践してた驚き。これが唯一の現存する録音だそうです。
にしてもパコデルシア以前のフラメンコのカンタには、この独特の間(魔)があるとても不思議なボーカルミュージックかつ、ヒターノ(ジプシー)によるストリートの音楽です。そこに掛け合うギターのなんとも洒脱なこと。フラメンコギターはカリブ/アメリカ音楽経由ではなく、アラブ経由なので文脈も全然違います、そこも聴いてみてください。この間(魔)とスーフィズムに共通の事項を見出したんでしょうか。雅楽やアフリカ音楽の初期フィールド音源なんかとも聴き比べても面白い。カッコ良すぎる。。こういうトリップもあります。刑務所での録音や変わったアーリー・ミュージックを紹介するDEATH IS NOT THE ENDのマニアックなお仕事。 (Shhhhh)