スタジオで録音した即興演奏を数年寝かせ、忘れた頃に楽器を持ち替えるなどしてもう一度即興演奏を重ね、そこからジム・オルークによってエディットやポスト・プロダクション、オーバーダブされ生み出された作品となります。その方法もあり、即興というよりかは作曲されているものを聴いているような感覚に近く、CDというフォーマットである事に意味があると感じる奥行のあるサウンドのMIXも驚くべき点です。 (日野)

この三人の即興演奏は、いわゆるインプロライブというよりかはリアルタイムな作曲であり、それでありつつも即興だからこそ生まれるレスポンスの応酬があったりしていて、約37分のぶっ通しライブ録音ですがどこを切り取っても刺激的。緊張感が漂いながらもそれを楽しんでいるかのようでもあり、不思議な安心感、心地よさもあります。この三人でしかできない奇跡的な作品。 (日野)