- 2 x Tape + Poster
- Recommended =
- New Release
Mark Fell With Studio Dan
Remarks On Process
Ventil Records
- Cat No.: v_043
- 2025-09-02
オリジナルリリース1962年。コロンビア大学で化学を学び、ピアノは独学で習得した本作の作家Willem Nyland(1890–1975)は、長年師事したギリシャ=アルメニア出身の神秘家 グルジエフ(幼少期からコーカサスや中東を旅し、さまざまな宗教・秘教的伝統を学ぶ。彼の教えは「第四の道(The Fourth Way)」と呼ばれ、宗教的隠遁や苦行ではなく、日常生活の中で意識を目覚めさせ、自己を統合していく実践を重視)の伝統を継ぐ精神的指導者として知られる。
1960年代半ばから後半にかけて、ニューヨーク州北部に自身のグループを立ち上げた Nyland。毎週金曜夜の「ザ・ワーク」に関する講義のあと、ブランデーを一杯あおり、特別に調律されたベビーグランドピアノで1時間以上に及ぶ驚異的な即興演奏を繰り広げた。これらの即興は一つひとつ丹念に録音・整理され、彼の教えの重要な一部をなしていた。16枚の録音は、Nyland 自身の Gage Hill Press から単独LPとしてリリースされ、妻でハンガリー系アメリカ人デコラティブ・アーティスト Ilonka Karasz によるアートワークが施された。
とりわけ今作、『Piano Studies 337』 はNyland 自身が「私の音楽を知る入門編」として推奨したもの。今回、Psychic Sounds と Nyland の家族との協力により目出度くMississippi Recordsより再発。オリジナル・テープからリマスタリングされ。アメリカ・パラミュージコロジー博物館の Matt Marble による詳細なライナーノーツを収録。 (Shhhhh)
Track List
60S-70S先鋭ジャズ、フレンチジャズ復刻を進める〈SOUFFLE CONTINU〉より!〈SARAVAH〉諸作でもその名を轟かせる管楽器奏者ETIENNE BRUNETを中心にしたトリオプロジェクトAXOLOTL(メキシコ原産のサンショウウオの一種)によるファーストアルバム。 (Akie)
Track List
コアな再発とアーティスト発掘で独自路線を貫くブリストル拠点〈SEX TAPES FROM MARS〉最新ワーク!違法レイブや砂漠ゲリラパーティーなんかも決行していた90年代LAシーンの異端児集団BASSLAND PROPHECYの傑作がリマスタリングリイシュー。やはり強烈なのがAサイド「Nine / Deeper」(sample1)、アナログサンプラーやシーケンサーを駆使した即興スタジオセッションから生み出された一曲。ハイピッチなトランスから中東トリップホップ、ブレイクスなどを奇想天外に展開。これで次のDJに変わるのだけは勘弁な超級の変化球トラック。 (Akie)
Track List
幼少時から山形の無形文化財・上山藩鼓笛楽隊に参加し篠笛と出会い、女性初の隊長にも就任。音楽療法士の資格を有し、ネパールでの音楽教師や、音楽を通した引きこもり支援活動に従事するなどの経歴を持ち、ニューヨーク国連本部での史上初の篠笛演奏も行なっている。初のソロ・リリースとなる今作は、元はフランキー・ヴァリが所有していたビル・ラズウェルのヴィンテージスタジオで録音。サックスの園山光博と共に、ラズウェルが集めたミュージシャンとの一期一会の完全即興セッションの記録。あらゆる事象を音に変換しようと試みる8弦ベースのビル・ラズウェルに呼応し、篠笛は古と現代の響きを持って船頭に立ち、時空のスペクトラムを往来する、一柳慧や武満徹の記憶も蘇る注目のアンサンブル。福島麗秋+福島諭が響いた音楽ファンも必聴。 (足立)
Track List
〈BLACK TRUFFLE〉から発表されたソロアルバム名品『World In World』が話題となり、その後〈EDITIONS MEGO〉〈SHELTER PRESS〉などからもリリースを重ねたギター奏者JULES REIDY。ドラマーとして数多くの作品参加、ソロでも〈ROOM40〉〈LATENCY〉に作品を残す打楽器奏者ANDREA BELFI。イタリアとオーストラリアという互いが地球の真裏にルーツを持つ二人ですが、叙情的感性と精密な作曲スタイルが共通。BELFIの不規則性のあるドラムパフォーマンス、REIDYの調律を狂わせたギター、クリアトーンで音をやりとり。即興の自由さに重点を置きながら軸のグルーヴが安定しているためリラックスしてリズニングできる一枚。おすすめです。 (Akie)
Track List
2023年に下北沢ADRIFTで開催された「レコーディングライブ」でのレコーディング音源をジム・オルークが再編集し、ミックス・マスタリングを手掛け、ライブレコーディングは彼らの盟友であるジョー・タリアがおこなった。
この3人でしか紡ぎ出せない即興演奏を最高の素材としているが、ただのライブ・アルバムにはならず、ジム・オルークによってこれまでの作品同様にオリジナル・アルバムとしての強度を持った作品となっている。録音されたドキュメンタリーから新たなる物語がしっかりと作り出されているのだ。
完全に独立したミュージシャンたちでありながら、3人のライフワークとして定期的に続けているプロジェクトだからこそ、毎度「コンビネーションの深化」が彼らの演奏からは堪能できる。それぞれが固定の楽器奏者という枠組みからも逸脱しており、ある楽器を使ってみんなで1つの音楽を作り出すという行為が彼らの音楽をよりユニークなものにしている。即興音楽のもつひらめきも大切に、3人がその場で1つの楽曲をコンポーズすることでカフカ鼾の音楽となるのだ。
なので、この音楽はどういったサウンドであると論じること自体がナンセンスであり、ただカフカ鼾から生まれた音をいろんな角度から楽しんでいただきたい。更に歩みを進めたカフカ鼾の音楽がレコードに刻まれた。
Track List
3人による素晴らしいセッション。リプレスでようやく入荷することが出来ました。 (サイトウ)
Track List
まだ指で数えられるライブ本数ながら世界規模で注目を集めているインプロヴィゼーションセッション。緊張感満載な静寂の中響き渡るモダンなフルート。音と音の余白の魅力。ジャズ、エレクトロニック・ドローン、高度なハーモニー、演奏しながらイコライジングなど高度なスキルが沢山注ぎ込まれています。長くも大きな展開がないからこそ感じれる。別次元の聴覚体験。PART1,PART2の合計40分に及ぶイマジナリーな前衛サウンド。sampleだけでは伝わりづらいので店頭にて直接視聴していただきたい。マスタリングはジョヴァンニ・ディ・ドメニコの豪華な仕上がりです。 (Hamon)
Track List
Carl Stone、David Toop、坂田明、畠山地平、秋山徹次らとの共作のほかDavid Lynch の展示会へ音楽提供をするなど世界的に活躍する音楽家/美術家の池田謙と、Jim O’Rourke や Corey Fuller らとの共演に加えて
自身が所属するストリングス・ユニット TRIOLA での活動のほか、映画や実験映像等への音楽提供まで多岐に渡って活躍するストリングス・マルチプレイヤー波多野敦子。両氏によるデュオ・ライブ音源。
ギタリストMOCKE(DOMINIQUE DÉPRET)とのコラボレーションも記憶に新しい音楽家DELPHINE DORAがソロでカムバック!バロック音楽への憧憬、ピアノと声を通して伝えられる繊細で内省的なモチーフのワンテイク録音インプロヴィゼーションアルバム。西洋音楽史への造詣に基づきながらも、即興表現が持つ危うさや直感が滲む純粋な表現。ピアノ演奏、歌声ともに力強くありながら朧げなムードも孕む美しい作品。 (Akie)
Track List
US信頼リイシューレーベル〈SUPERIOR VIADUCT〉より。MEVのメンバー、実験音楽レジェンドALVIN CURRANが設立した〈ANANDA〉レーベル第二弾として発表された唯一アルバムが再発。独アヴァン名門〈WERGO〉からもリリースするLANERIによって集められた4人組ヴォイス・インプロ・アンサンブル”PRIMA MATERIA”。そのグループ名が示すように、声という原料のみを使用し、その音波を重なりや倍音手法で紡ぐドローン作品。インドやチベットといった古典声楽の影響を感じる瞑想世界。 (Akie)
Track List
イギリスを代表する前衛ロックバンドHenry Cowの創設メンバーであり、現代音楽アヴァンギャルド実験音楽/即興音楽シーンとソリッドなロック・シーンとの境界、そしてあらゆる国境も越えて50年以上にわたり活動を続ける、まさにStep Across The Boderなレジェンド鬼才中の鬼才ギタリスト名手Fred Frithによる、彼がまだHenry Cow在籍中にレコーディングされ、1974年10月にリリースされた。当時NMEの批評家たちによって1974年のベスト・アルバムにも選出されたり先鋭的エポックメイキングだったこの作品は、当時ブライアン・イーノにも注目され、その後フリスはイーノの2枚のアルバムでギターを弾くことにもなった。そして、フリスのこのアルバムでの飽くなきユニークな創作と演奏の精神は、その後のロックシーン、ジャズ・アヴァンギャルド即興音楽シーンに於いてのギタリスト・ミュージシャンの演奏やアートフォーム可能性を大きく広げることにも繋がっており、現在に至るまで世界中の音楽家ギタリストに多大なる影響を与え続けている。
そして、さらには今回は「Guitar Solos」(8トラック)リマスタリング・リリース記念として、Week-End Recordsからのリクエストから実現したという、リリースから50年を経て、このデビューアルバムの頃のスピリット再びな精神に於いて、当時のセットアップを手配して新たなギターソロアルバムをレコーディングした新作「Fifty」(13トラック)がもう一枚のレコードに収録されている。50年の歳月を経て、よりメディテーショナルなチベット密教やインド古典音楽的ラーガな世界観もがギター独奏によって美しく味わい深く奏でられ、幻のような音響芸術として魅了される。
Julius Eastman「Stay On It」、石橋英子とジム・オルーク「Lifetime Of A Flower」、Suzanne Ciani「Improvisation On Four Sequences」、Slapp Happy「Sort Of」と激渋い厳選リリースが続いているドイツ・ケルンの音楽フェスティバルWeek-End Festivalが始動させたレーベルWeek-End Records待望新作5番。 (コンピューマ)
リイシューをするにあたり、オリジナルのオープンリールテープをABBEY ROADスタジオに送ってデータ化し、その後RASHAD BECKERのマスタリングによって生まれ変わった作品。ジャズやブルースのフォーマットがある上での即興演奏というものではなく、脈絡なく瞬間ごとに新たな音を紡ぐ<インプロヴィゼーション>を提示したDEREK BAILEYですが、A面では丸々1曲22分のインプロヴィゼーション演奏、B面は声をハウリングさせたものや19弦ギターを使った曲など意欲的。それにしてもA面の演奏はどうやっているのかわからないんですが、演奏しながらステレオにPANがトレモロしながら聞こえるもので、本当にちょっとしたことですがそれが演奏とバッチリ噛み合い素晴らしい。ステレオ感がきちんと分かる環境でA面は聴いて欲しいです。 (日野)
ローファイサイケデリックサウンドでインディシーンを席巻したDIRTY BEACHES名義作品や、LOVE THEMEなどの共同プロジェクトでも名高いマルチな才能ALEX ZHANG HUNGTAIによるリチュアルなアヴァンフリージャズがアナログとして登場!自身のサックスに加え、3名のパーカッション奏者とトランペッターによる驚異のジャズセッション。ガムランの嵐のように厚みのあるドラム低音、ぼやけた管楽器が重なる不協和音、儀式的グルーヴ。 (Akie)
Track List
1976年にリリースされ、初めてのリイシューとなる今作DUO。ザ・インプロヴァイザーのDEREK BAILEYのパーカッシブでありながら次の予測をさせないインプロヴィゼーションにTRISTAN HONSINGERのチェロやアバンギャルドなヴォイスが絡み合う。DEREK BAILEYは普通のギターだけでなく、19弦ギターやWAISVISZ CRACKLE-BOXというシンセサイザーを使った演奏もあり。EVAN PARKERのプロデュースで、D&MのRASHAD BECKERマスタリング。 (日野)
ライヴ・エレクトロニクスな電子音とヴァイオリン、そして声、光と風によるインプロヴィゼーションによるコズミック・ドローン。まさにキャッチ・ウェイヴな音の記録。震えるかっちょよさ!ジム・オルークをはじめ世界中のミュージシャンから絶大なるリスペクトを誇る音楽家であり、フルクサスにも参加、ジョン・ケージ、デヴィッド・チュードアらとマース・カニンガム舞踏団の音楽監督も務め、伝説のタージ・マハル旅行団の中心人物であり、最高にかっちょいいロックな音楽家である小杉武久の1975年の幻だった伝説の作品のデジタルリマスター再発アナログ化!キャッチ・ウェイヴ!!!ボアダムズファンにとっても永遠のマスターピース。 (コンピューマ)
MEAKUSMA FESTIVALでも知られ、レフトフィールドなユニークな個性のアーチストを送り出すベルギーのMEAKUSMAから、当店でも同じのDON’T DJ、FLORIAN MEYERとNEWWORLDAQUARIUM等で知られるオランダの電子音楽のベテランJOCHEM PETERI。2019年のMEAKUSMA FESTIVALでのパフォーマンスと、それに先立って二人で滞在したVannesa's Place録音されたもの。サイケデリックな電子パルス、ポストリズミックな変リズムで進行するマジカルサウンド・ワールド。本年度のベスト・スリーヴ候補。 (サイトウ)
Track List
共に革新的でありながらジャズの歴史に深く根ざしたサウンドを生み出していた要人2人による2枚目のアルバム「Self Determination Music」が再発。前衛音楽、フリージャズ、伝統的ブラックミュージックの要素を融合し、彼らの芸術的ビジョンの本質を捉えた名品。明るい曲から内省的な楽曲まで即興演奏。特にこの作品はアナログの温かみのある音質で味わいたい、彼らが作り出したノスタルジックな世界にどっぷり浸れます。 (Akie)
Track List
ページトップへ戻る
2024年5月にウィーンのヴェストバーンスタジオで記録されたドキュメンタリー的カセット作品「Remarks On Process」(直訳で「プロセスに対する言説」)確保しています!MARK FELLとSTUDIO DANの一週間にわたるワークショップ、最終日までのセッション風景、リハーサルや会話などを包括的に録音し編集した集団表現に至るまでのドミュメンタリー作品。プロセスを切り取るという方法で、MARK FELLが過去10年で精力的に取り組んできた即興音楽と編集音楽(エディット手法)のディレクターズカットのようなイメージ。対人の中で表現を完成していく過程を覗き見る興味深さ、音そのものとしてもインプロでありながら研ぎ澄ましミニマルに収束させた実験性がやはり素晴らしい。このカセットの何よりおもしろいところが最終日夜に決行された本番パフォーマンス部分は未収録なところで、そこの想像を駆り立てる感じもアティチュード含めてやられた感じかします。装丁含めて特別な作品、少量ストックですのでお早めに是非。 (Akie)