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NO TONGUES
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CARTON RECORDS / Ormo Records
- Cat No.: CROIX-CROIX25 / PAG041 / 1573910
- 2024-03-03
謎多きバンドNO TONGUESの新作!1stは世界の声、2ndはブラジルとガイアナの国境にあるアマゾン奥地、オヤポク川への採音旅〜テコ族とワイオピ族との音楽交換のトラベルドキュメントを敢行するなど、様々な民族要素にミニマル、フリージャズ的セッション∞コントラバス2台、クラリネット、パーカッションという不思議な編成から織りなすエスニック・ドローンミニマル・ジャズ?今までコアなとこから反響を得てましたが、今作もなかなかすごい領域に来てます。
Sub RosaからMOONDOGトリビュートを出してるボーカリスト、Linda OlahとIsabel Sörling。Vincent Moonの作品も出してるレーベルLe Sauleの看板バンド、BegayerのメンバーであるLoup Ubertoも参加。
Track List
"世界の声"をモチーフにした1st"Les voies du Monde"からなんだこれ?となり、アマゾンにrecしに行った2nd"Les Voies De L'Oyapock"がなかなか衝撃。ノイズとエスノとミニマルとでEYEさんのサウンドを勝手に思い出してました。この2ndは菊池成孔氏もdommuneで紹介してましたね、某大御所ノイズアーティストも絶賛。
3rd本作は、現代のサラヴァとも呼ばれたLe Sauleらパリ/ベルギー地下の感性も加わり、より幻想寓話的、シネマティックな音像に。普通にDJでも使いたい"Onze heure trente et une"(sample1)、Loup Uberto参加の"Fronni d'Alia"なんかはイタリアのフォルクローレのモチーフ?架空フォルクレーレ"Parrandada de Entroido do Canizo"(sample3) 、など他にもサックスドローンに突如フォルクローレ的な声が入ってくる驚、オノマトペ的声楽な呪文ミニマル、、。さらにEYEさんもそうですが、No-Neck Blues Bandら90`sジャンクも思い出す。決してダンス耳的快楽的な音ではないですが、音に入れば納得の不思議な抜け感。尖ってます。難解かなと思いつつ、やっぱり超かっこいい。なかなか紹介されることが少ない今欧州アヴァン、Aksak Maboulの新作やLEONORE BOULANGER & JEAN-DANIEL BOTTAなんかの作品と併せてどうぞ。 (Shhhhh)