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Brian Eno
The Ship
Warp
- Cat No: WARPCD272
- 2017-01-10
アンビエント・ミュージック創始者Brian Enoによる、グラミー賞ノミネート作「LUX」以来3年半ぶりとなる最新作「The Ship」が届けられた。自身の過去の偉大な傑作群のどれとも似つかない意欲作にして、何もおこらない美学の最高傑作が誕生している。輸入通常盤CD、紙ジャケット仕様+8Pブックレット付き。お得プライス。
『この楽曲は、もともとストックホルムで行ったマルチ・チャンネル・サウンド・インスタレーション用にアンビエント曲として作られていた。だが制作中に、自分自身が、本楽曲のルート音である低いCコードで歌えることを発見した。年を取って得るものも、少しはあるということだ。その時点から、この曲は、他とは異なる種類の「歌」へと変貌していった。ヴォーカルが、あらゆるリズムの枠組みから解き放たれ自由に漂う、これまで私が作ったことのないタイプの曲となった。』 - ブライアン・イーノ
もともとは3Dレコーディング技術を使った実験から創案され、相互に連結したふたつのパートから成り立つ本作は、「The Ship」と名付けられた21分越えの深く壮大な楽曲で幕を開ける。続く「Fickle Sun」は3つのムーヴメントを展開。第一部では「The Ship」のエンディングを引き継いでいるものの、イーノの声はよりダイレクトかつ決然とし、かつ絶望的にすら響く。第二部では革新的なiPhoneアプリ Bloom をイーノと共同開発したことでも知られるピーター・シルヴァースが新たに開発したマルコフ連鎖発生機で生成された詩を俳優・声優としても知られるピーター・セラフィナウィッツが朗読、第三部のフィナーレを飾るのはイーノが歌うザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド曲「I’m Set Free」。
もともとは3Dレコーディング技術を使った実験から創案され、相互に連結したふたつのパートから成り立つ本作は、「The Ship」と名付けられた21分越えの深く壮大な楽曲で幕を開ける。続く「Fickle Sun」は3つのムーヴメントを展開。第一部では「The Ship」のエンディングを引き継いでいるものの、イーノの声はよりダイレクトかつ決然とし、かつ絶望的にすら響く。第二部では革新的なiPhoneアプリ Bloom をイーノと共同開発したことでも知られるピーター・シルヴァースが新たに開発したマルコフ連鎖発生機で生成された詩を俳優・声優としても知られるピーター・セラフィナウィッツが朗読、第三部のフィナーレを飾るのはイーノが歌うザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド曲「I’m Set Free」。
美しい歌、ミニマリズム、フィジカルなエレクトロニクス、すべてを知り尽くした男が綴る壮大な物語であり、更には、新章へ突入するかのような技術面での新機軸といった数々の要素を、Brian Enoはひとつの映画的な組曲へとまとめあげている。The Velvet Undergroundの名曲「I’m Set Free」のカヴァーも静謐に沁み入る。宇宙的瞑想的魅惑の全4曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)