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Atomin Paluu

  • Cat No: PTYT086
  • 2020-03-29

もはや説明不要なMIKA VAINIOとILPO VÄISÄNENによる伝説的インダストリアルデュオPAN SONICによるフィンランドの原子力発電所の建設に関するドキュメンタリー映画のために作られたサウンドトラック。無駄な音が無く、空間に響き渡るMIKA印の独特なリヴァーブ、暖かみのあるザラついたドラムサウンドが尖りに尖っている。

MIKA VAINIOが存命の間に発売された中ではこちらがPAN SONICのラストアルバムとなります。レコーディングはPAN SONIC解散前の2005年から6年かけて行われており、エディットは2015年。ドキュメンタリー用というのもあり、映像が浮かぶような余白もあるムダを削ぎ落としたもの。しかしながらフィールドレコーディングやクリップサウンドの独特なリヴァーブやミニマルなインダストリアルなリズムがシンプルな構成でより尖って聴こえてきます。アルバム全体で1曲のようなストーリー性のある展開で、通して聴いていくと静寂さえも切れ味を感じるもの。緊張感溢れる素晴らしいアルバムです。是非集中して聴いて欲しい。 (日野)

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