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INSTAL. Glasgow 2008

  • Cat No: PAN25
  • updated:2020-02-19

MARGINAL CONSORTが2008年に行った3時間におよぶライブ演奏を4枚組のレコードにパッケージング。現在進行形の小杉武久の遺伝子。PANがリリースしてきた中でも最も尊敬するリリースのひとつです。

集団で即興をする為の場を準備すること、マージナルコンソート。音楽にならない音の形(SHAPE)と調和をとらない集団(MASS)、個(INDIVIDUAL)の着想と集団の流動性(FLUIDITY)、独立した個であり全体の部分でもある個、並存する時間と交差するリズムなどが、70年代から考えていた集団による即興のイメージ。だが、これらのイメージは具体的に何かを想定したものではないし、全体を規定するものでもない。音はあくまで個別に提出されるもので、その重なりから全体が生まれるという基本姿勢は崩さない。(今井和雄マージナルコンソートライナーノートより)-------高柳昌行、小杉武久に師事していた今井和雄を中心に、越川友尚、椎啓、多田正美の四人による集団即興のプロジェクトMARGINAL CONSORT。全員が1975年美学校小杉武久教場の同期生ということで結成され今でも年に1〜2度のペースでライブ活動を続けていますが、これまでもロンドンのTHIRTY THREE THIRTY THREEという前衛的でありセンス溢れるイベンターに呼ばれたりPAN企画のベルリンのイベントに出るなど海外での注目度の高さを感じます。音はギター、笛、オシレーター、自作楽器だけでなく、竹の筒、風船や枝、バネ、グラスに入った水、水道のホースなど様々なものから発せられていきます。DAVID TUDORやGRUPPO DI IMPROVVISAZIONE NUOVA CONSONANZA、現在ではBINGさん東野祥子さんによるANTIBODIES Collectiveにより試されている事にもリンクしていく。価値のあるリリースです。 (日野)

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