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Lord Of Lords

  • Cat No: SV150
  • 2020-02-04

USレーベル〈SUPERIOR VIADUCT〉によるALICE COLTRANEのリイシューが続いていますが、こちらは72年に発売された20人以上ものビッグバンドを従い行われた演奏。女性的パワーに満ち溢れた圧巻の録音です。

60年代後期から70年代初期の作品が重要だと言われているアリスコルトレーンですが、〈SUPERIOR VIADUCT〉はそのラインを着実にリイシューしてきています。ストリングスの作曲や構成について熟した時期に出したこのLord Of Lordsは、もはやジャズという枠を軽く飛び越えた大作。即興の部分はエッセンスとして構成され、ストリングスで弾かれるテーマを拡大したような歪さがありますが、ジャズというフォーマットなんてどうでもよくなる音楽的パワーに圧倒されます。B1の10分を超えるタイトル曲では曲が始まってから5分以上経ってから唐突にオルガン即興が始まり、そしてまたストリングステーマの大きな波が即興をさらっていく自然現象のような曲。その後に続くのは優しさに溢れるラストトラックGoing Homeで感動のまま締めくくり…。アリスコルトレーンの精神世界にどっぷりと浸かる事ができる名作です。 (日野)

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