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Alice Coltrane
Eternity
Antarctica Starts Here
- Cat No.: ASH311
- 2024-05-16
〈IMPULSE〉から〈WARNER BROS.〉に移り初めてのリリースとなる76年作Eternity。デビュー後、ジャズやオーケストレーション、ゴスペルまでをも試してきたALICE COLTRANEの貫禄のあるアレンジ力、演奏に驚きです。
Track List
Track List
John Coltrane、Ornette Coleman、Sun Raなどを手掛けてきたレジェンドなエンジニア、Baker Bigsbyがリマスタリングを担当。愛情たっぷりのアートワーク、ブックレット装丁含めた素晴らしきリリース。全8曲。大推薦盤。 (コンピューマ)
A面とB面で方向性が違う作品でありますが、多重録音もされたジャズとは離れた作曲作品となります。A面はアリスコルトレーンは全曲ハープを弾いていて、A2では自身によりタンブーラ、タンバリン、ウインドチャイムなどをオーバーダブしているようです。細部に渡ってアレンジが凝っているものでかなり完成度も高いもの。A3のタイトル曲の展開も秀逸でその世界観に引き込まれてしまう。シリアスでスピリチュアルなA面に対し、B面ではタンバリンとクラップで軽快なリズムに乗るゴスペルにも近い歌声に幸福感を感じていくようなもの。夫JOHN COLTRANEの影響もあり東洋の思想に傾倒していったアリスコルトレーンがスピリチュアルな音楽を突き詰め、その先にゴスペルと融合していくというのも必然だったのかもしれません。Transcendence(超越)というタイトルもしっくりくるような、夫の死から様々な音楽を経て到達したアルバムです。 (日野)
A面はヒンドゥー教の祈りの歌であるbhajansをアレンジし、アリスコルトレーンが設立したVedantic Centerという学校の生徒が参加した曲をA1,A2,A3に収録。音楽的に尖っていくというよりも優しさに満ち溢れたような安心感のある曲たちであり、音楽的な楽しさ、幸福がたくさん詰まっています。A2のタンブーラとハープを合わせた3分弱の曲も美しく息を呑む素晴らしさ。そしてB面は以前のようにオルガンでのセッションとなりますが相手はなんと13歳の息子。たどたどしいドラムを引っ張っていくアリスの演奏が微笑ましくもある。分かりやすくかっこいいテーマも聴きどころ。同時に発売されたアリスコルトレーン諸作と合わせての購入をお勧めします!tracklistから全曲試聴可。 (日野)
60年代後期から70年代初期の作品が重要だと言われているアリスコルトレーンですが、〈SUPERIOR VIADUCT〉はそのラインを着実にリイシューしてきています。ストリングスの作曲や構成について熟した時期に出したこのLord Of Lordsは、もはやジャズという枠を軽く飛び越えた大作。即興の部分はエッセンスとして構成され、ストリングスで弾かれるテーマを拡大したような歪さがありますが、ジャズというフォーマットなんてどうでもよくなる音楽的パワーに圧倒されます。B1の10分を超えるタイトル曲では曲が始まってから5分以上経ってから唐突にオルガン即興が始まり、そしてまたストリングステーマの大きな波が即興をさらっていく自然現象のような曲。その後に続くのは優しさに溢れるラストトラックGoing Homeで感動のまま締めくくり…。アリスコルトレーンの精神世界にどっぷりと浸かる事ができる名作です。 (日野)
夫JOHN COLTRANEへ捧げられたALICE COLTRANEの初めての作品。A面のピアノ曲は厳かで悲しさが充満しているのに対し、B面のハープでの演奏では美しい思い出を振り返っているようにも聴こえます。Monasticとは(修道士、禁欲的な)などの意味がありますが、ハープの調べは天上にも昇るような開放的サウンド。アルバムの中でもA3「I Want To See You」には胸が締め付けられる…。アメリカの信頼のレーベル〈SUPERIOR VIADUCT〉による素晴らしい仕事。 (日野)
Track List
アリスコルトレーンのライブアルバムはこの一枚だけのようで、基本的にはアリスコルトレーンのオルガンとベース、ドラムとのトリオでの演奏です。これまで賛美歌やクラシカルなアプローチなど様々な方向性へと挑戦していたアリスコルトレーンの原点回帰のような作品。固いパキッとしたオルガンの演奏に、刻んでは外していくようなフリーキーに絡み合うドラムとベースがすごく面白い。間に挟まれるアリス節とも言えるスピリチュアルで幻想的なピアノのソロ、B1「Prema」(sample1)のストリングスを入れた天にも昇る壮大な曲も素晴らしい。因みにBeatrice Dillonはこの「Prema」がアリスコルトレーンの中で最も好きな曲だと言っていました。ラストは片面には収まりきらない、夫JOHN COLTRANE作曲の「Leo」。たっぷりと挿入されるベースやドラムのソロが入り、最後はアリスの爆発的な演奏で〆!素晴らしい! (日野)
これまではハープ/ピアノでのスピリチュアルジャズ方面への探求を行っていたALICE COLTRANEですが、今作ではORNETTE COLEMANの編曲も入れヴァイオリンやオルガンを導入。A1、A2はプレイヤーとして全面に力を発揮しているのに比べ、他では曲の素晴らしさが際立っているように感じます。B1、B2はオルガン/ハープとタンブーラの響きの相性の良さが抜群で、A3の「Oh Allah」ではヴァイオリンをメインにフィーチャーしながらのオルガンの絡みが素晴らしい。 (日野)
アナログは2枚組LPに全10曲を収録。John Coltrane、Ornette Coleman、Sun Raなどを手掛けてきたレジェンドなエンジニア、Baker Bigsbyがリマスタリングを担当。愛情たっぷりのアートワーク装丁含めた素晴らしきリリース。ブックレット+DLコード付き。大推薦盤。newtoneにもようやく入荷いたしました。 (コンピューマ)
A. COLTRANE, RON CARTER, RASHIED ALIのトリオ,嗚呼なんて眩しいのでしょう!それは純度200%のアンドロメダ(アンドロ梅田?)ジャズでございます。古の黒人音楽家が憧憬した東洋思想をコンセプトに、A面はハ?プを中心にアンビエント、スピリチュアル真っ向勝負!B面はピアノを中心に抜群のトリオ演奏を収録。唯一無比なアリスの世界を表現した奇跡の一枚でございます!1969年リリース作の2009年再発盤。 (ヤスシ)
ジョン・コルトレーンの妻ALICE COLTRANEの四枚目のアルバム。 (コンピューマ)
A. COLTRANE, RON CARTER, RASHIED ALIのトリオとくれば御期待どうり、純度100%の大気圏突破涅槃ジャズでございます。蜘蛛指が奏でるドライなベース、優美に飛翔するハープ、優しく時間を刻む拈華微笑ドラム....... 背筋がシャンとする格好良さです。A面はハープ、B面はピアノで絡んでいます。このB面がまた緊張感みなぎる真剣勝負なのです。スパルタンかつ美しい大作。 (2YANG)
76年リリース。言わずもがな、ジョン・コルトレーンの伴侶であり、フライング・ロータスの叔母にあたる彼女。金色の野に一人、瞑想する彼女(着物着てます。)の姿が印象に残るアートワーク。チルアウトとして「SPIRITUAL ETERNAL」(sample1)、「MORNING WORSHIP」(sample3)。マントラ・グルーヴの「LOS CABALLOS」(sample2)。時空を越えておすすめできる奇跡の一枚。 (saitohideyuki)
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ジャズという枠を大きく飛び出した名曲揃いのアルバム。オーケストラを取り入れた派手なゴスペルのような厚いコードの上でブルージーにオルガンソロを引き倒すエンターテインメント的曲のオープニングトラックがかなり印象的。続く「Wisdom Eye」という曲(sample1)ではエモーショナルにつま弾くハープが感動的な名曲。アリスコルトレーンがローズオルガンを弾き、その上で合唱される「Om Supreme」(sample2)も霊的力を持つようなオーラを発しています。1番驚きなのが最後のトラック。30名以上の演奏者でストラヴィンスキーの曲の一部を演奏していて、アルバムの中で異質ではあるかもしれませんが彼女らしいとも思える選曲。それが特にこのアルバムを特別なものにしていると思います。 (日野)