PHILL NIBLOCKのデビュー作であり傑作と言われる「Nothin To Look At Just A Record」。オリジナルはPHAROAH SANDERSなどをリリースするジャズレーベル〈INDIA NAVIGATION〉により1982年に発売されました。A面、B面共にトロンボーンを使って多重録音された長尺トラック2曲のみで、この時から現在まで約40年続くキャリアの中でこのフォーマットはほぼ変わらないまま。リズムもメロディも無く、しかし音階は長いスパンで揺れ動きながら時間が留まっているような感覚に。A面では単音だけのオクターブ移動、もしくは半音階をぶつける不協和音を鳴らし、B面では和音がメインとなっていますが、トロンボーンでしか出ないようなブルルルと震える低音を中心に聴かせているようにも聴こえます。歴史的に見ても革新的なPHILL NIBLOCKの初めてのレコードです。続く2ndアルバム「Niblock For Celli / Celli Plays Niblock」と併せて是非。
(日野)
PHILL NIBLOCKのデビュー作であり傑作と言われる「Nothin To Look At Just A Record」。オリジナルはPHAROAH SANDERSなどをリリースするジャズレーベル〈INDIA NAVIGATION〉により1982年に発売されました。A面、B面共にトロンボーンを使って多重録音された長尺トラック2曲のみで、この時から現在まで約40年続くキャリアの中でこのフォーマットはほぼ変わらないまま。リズムもメロディも無く、しかし音階は長いスパンで揺れ動きながら時間が留まっているような感覚に。A面では単音だけのオクターブ移動、もしくは半音階をぶつける不協和音を鳴らし、B面では和音がメインとなっていますが、トロンボーンでしか出ないようなブルルルと震える低音を中心に聴かせているようにも聴こえます。歴史的に見ても革新的なPHILL NIBLOCKの初めてのレコードです。続く2ndアルバム「Niblock For Celli / Celli Plays Niblock」と併せて是非。 (日野)