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Crazy Nigger

  • Cat No: BLUME14
  • 2020-12-15

JULIUS EASTMANの4台のピアノを使ったミニマル大作「Crazy Nigger」が初のレコードでのリイシュー!それもイタリアの素晴らしいレーベル〈BLUME〉より。300枚限定カラーヴァイナルです!

JOHN CAGEやMORTON FELDMANなどの現代音楽曲を演奏するUSの重要なグループであるS.E.M. Ensembleの創設メンバーであったり、MEREDITH MONKやARTHUR RUSSELLなどの曲に参加するなどもしている作曲家JULIUS EASTMAN。注目されるべき才能を持ちながら不運にも生前はあまり注目されることなく90年にこの世を去ってしまいましたが、フィンランドのレーベル〈FROZEN REEDS〉から素晴らしい曲「Femenine」がCDで発売され瞬く間に世界へ広がっていきロンドンなどでその曲が再演されるなどしていきました。そのCD発売から約2年、イタリアの〈BLUME〉より待ちに待ったレコードでの再発がされることとなりました。JULIUS EASTMANの盟友でもあるMARY JANE LEACHの感動的名作「Pipe Dreams」(それも彼女の初のレコード!)もこの〈BLUME〉がリリースしており、恐らくJULIUS作曲作品のレコード化も今回が初。〈BLUME〉の再発に脱帽です!! ピアノ4台が横並びになり、4人の演奏者が同時に演奏していくトータル55分の「Crazy Nigger」。決められた音階とリズムが同時に鳴らされることによってあえてきちんと同期させない流動的な作曲となっており、音階がぶつかり合いながらも同期する瞬間があったりと自然のような大きい周期の律動を感じる曲です。不協和音と音の連なりであった曲はラスト10分になると雨音のような点の集まりのようなシーンに入っていきます。動画を見るとわかりますが、最後は一台のピアノにつき3人の演奏者が演奏し、トータル12人に。そして演奏は一人のピアニストの合図で進行していき、リズム的にはわざと曖昧に、そして回数を決めないで(手元にストップウォッチがあるので恐らく時間で進行)演奏されているのだと思われます。70年代に作曲され、録音は80年。 (日野)

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