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For Anyone That Knows You

  • Cat No: UW041lp
  • updated:2024-10-20

Format

LP+DL ---- JPY

リストック!L.Aから素敵なピアノ小品です。サム・ゲンデルとのコラボなどで頭角を表してきた、L.A出身のマルチインストゥルメンタリスト、作曲家であるJosiah Steinbrickのピアノ・ソロを中心としたアルバム。すごいです。サム・ゲンデル参加。

耳触りの良さや後世に残すために録音されたのではなく、物としてのピアノ、それを演奏する人そしてそれが鳴る瞬間。それらにフォーカスした作品とのことですが、これはなんとなくL.Aやニューエイジへのカウンター?なのかなと邪推。
対位法ではなく、共鳴し穏やかに寄り添う朧げで水墨画のようなサム・ゲンデルのサックスといい、独特の"間"が全般を覆う。ピアノのエモーショナルな美しい響きというより、確かにアブストラクトな音色とメロディを表出しています。光の微かな変化のような、と資料にもありますがまさに言い得てますね。聴く側の心理状態でも印象が毎回変わりそう、そんなピアノ音楽です、素晴らし。
ケチュア族でおそらくペルー人のレアンドロ・アパサ・ロマスの音源のカバー"Green Glass" (sample2)ですが、これは要するにペルーのフォルクローレであるウアイノのピアノカバーですね。原曲の素朴な美しさと本作のタッチが不思議とシンクロして、本作を支配する素っ気ない作風の中にフォルクローレの持つ優しさが溢れ、まさに光が漏れ射しててくるよう。。たとえばカルロス・アギーレ周辺でもこのカバーはなかったでしょう。そして、マリ伝統音楽最高峰の1人である、コラ奏者トゥマニ・ジャバテのカバー。そして個人的にも大好きな、ハイチ系のギタリストFrantz Casseusのクレオール 伝統歌"Lullaby"カバー(sample3)も素晴らしすぎる。などなど、それぞれの越境カバーソングが異国の光を与えてくれます。
こうやってコメントのためにに繰り返し聴いてますがどんどん印象が変わってくる。大名作なのではないかと。サム・ゲンデル参加というトピックも必要ない完成された世界観。 (Shhhhh)

For Anyone That Knows You, an album of mostly piano solos by Josiah Steinbrick, was recorded not for smoothness or posterity but to emphasize the piano as object, the person playing it, and the moment it sounds. On three of the pieces, the saxophone of Sam Gendel hovers over the piano like a faint change in the light, adding resonance and gentle reinforcement rather than counterpoint. Three others are delicate renditions: "Green Glass" interprets an untitled recording by Quechuan folk musicians Leandro Apaza Romas and Benjamin Clara Quispe; "Elyne Road" abbreviates one of Malian kora master Toumani Diabaté's most tender compositions; and "Lullaby" is an arrangement of a traditional Creole song, originally recorded in 1954 by the Haitian-American guitarist Frantz Casseus.

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