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Robert Haigh
Black Sarabande
Unseen Worlds
- Cat No.: UW029LP
- 2024-11-20
これは美しい。ピアノ・アンビエント、モダン・クラシカル傑作 真冬に聴くPIANO、鎮静。
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耳触りの良さや後世に残すために録音されたのではなく、物としてのピアノ、それを演奏する人そしてそれが鳴る瞬間。それらにフォーカスした作品とのことですが、これはなんとなくL.Aやニューエイジへのカウンター?なのかなと邪推。
対位法ではなく、共鳴し穏やかに寄り添う朧げで水墨画のようなサム・ゲンデルのサックスといい、独特の"間"が全般を覆う。ピアノのエモーショナルな美しい響きというより、確かにアブストラクトな音色とメロディを表出しています。光の微かな変化のような、と資料にもありますがまさに言い得てますね。聴く側の心理状態でも印象が毎回変わりそう、そんなピアノ音楽です、素晴らし。
ケチュア族でおそらくペルー人のレアンドロ・アパサ・ロマスの音源のカバー"Green Glass" (sample2)ですが、これは要するにペルーのフォルクローレであるウアイノのピアノカバーですね。原曲の素朴な美しさと本作のタッチが不思議とシンクロして、本作を支配する素っ気ない作風の中にフォルクローレの持つ優しさが溢れ、まさに光が漏れ射しててくるよう。。たとえばカルロス・アギーレ周辺でもこのカバーはなかったでしょう。そして、マリ伝統音楽最高峰の1人である、コラ奏者トゥマニ・ジャバテのカバー。そして個人的にも大好きな、ハイチ系のギタリストFrantz Casseusのクレオール 伝統歌"Lullaby"カバー(sample3)も素晴らしすぎる。などなど、それぞれの越境カバーソングが異国の光を与えてくれます。
こうやってコメントのためにに繰り返し聴いてますがどんどん印象が変わってくる。大名作なのではないかと。サム・ゲンデル参加というトピックも必要ない完成された世界観。 (Shhhhh)
プログレッシブ・ロックという単語が資料にもありますが(ジャケアートワークもそれっぽい)、この人の作品に横たわるロック感のもつ深部と上にも記した環境音楽的日本人感性が、7,80年代のアルゼンチン・ジャズ・ロックとシンクロしているように感じます。モノ・フォンタナが毎回思い起こされるのはこの辺からでしょうか。発光するシンフォニック・マジカル・フュージョンといいつつ、環境音楽的静観あり見事時代とシンクロ。個人的にも前作、"Felis Catus and Silence”が大好きでよくdjで使ってましたが、最近になってよく問い合わせあり。今作も聴き込みそうです。全曲いいです泣。 (Shhhhh)
素晴らしいですね。大・大好評のVernon Springの後に聴いてまた違いを楽しめるイギリス産のピアノ小品。対比するならVernon Springが都会なら、Robert Haighはコンセプトである育った南ヨークシャーの炭鉱の町ワーズボローの情景でしょうか。そしてダンスリスナーには驚きの話として彼は90`sドラムンのOmni Trioのメンバーでもあり、ダンスミュージックの人が向かう静謐音楽としてダンス耳にも心地よく、DJ仲間にも反応が多かったアーティストです。Harold BuddやErik Satieの名前も上がってますがNils Framも思い出しますね。というかアンビエント/クラシカルすきだけでなく、ポスト・クラシカル/ピアノ・アンビエントで一枚聴いてみたいという方にも。
ジャケのアートワークは自身によるもの。古の建物が描かれてますが、圧倒的な力/自然の猛威を前にした人の脆さを表現しているらしいです。儚さに消え入りそうになりながらも、きちんと光が射すような温かみがずっと底に漂ってます。*こちら入荷時より軽い角折れがございます。予めご了承願います。 (Shhhhh)
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素晴らしきエチオピア古典音楽の旋律を西洋の管弦楽団が奏る2LP。エチオピア音階は独特として知られ演歌にも似ているとも言われますね。(朝鮮戦争で日本の演歌のテープを持ち帰ったエチオピア兵が本国に持ち帰って広まったという都市伝説があるほど)。もちろんムラトゥやエマホイの素晴らしさがアングラ界にもすっかり認知され、なるほどそのメロディー/旋律をピアノと弦楽器で奏で、とまた不思議な音楽が生まれたもんです。
いわゆるクラシック音楽という括りでの試みではありながら、そのエチオピア古典の素朴なメロディにハッとさせられる。コアなところでエマホイの音楽と全く共通しております。DJでという感じではないですが、長く大事に聴き続けたいですね。ポストクラシカルではなくもろのクラシックですが沈静作用はもちろん。
素晴らし。 (Shhhhh)
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ドイツでカールハインツ・シュトックハウゼン等に師事しセリー主義を学び、当時最先端だったケルンの西ドイツ放送(WDR)にある電子音楽スタジオに関わった音楽家ジョン・マクガイアの更なる発掘が続きます。地平の彼方に広がる無限の空間をイメージしたという「Vanishing Points」は『完全にデジタル化されたセットアップを使用した初めての作品』だそうです。難解に向かっていた当時のドイツの現代音楽の界隈にあって異色で快楽的ともいるような、イマジナリーな音空間を産み出す26分にわたるエレクトロニクス。素晴らしい。B-SIDEは「A Cappella」、モートン・フェルドマンの「Thee Voices」での声でも知られ、ジョン・マクガイアの奥さんでもあるベス・グリフィスのために作曲された曲。モーリッツ・フォン・オズワルド、ミュンヘン在住の若き才能POLYGONIA、1729 aka DJ 威力も。声楽、電子変調した声にアプローチしている流れにもばっちりハマると思います。CDもストックしました。 (サイトウ)
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学校の先生のような優しくキュートなテキストと歌声、ヴォイスを聞かせるのは、Robert Ashleyの作品でもおなじみJaqqueline Humbert嬢。当時のテレビドラマの音楽で、1979-1980年に、ブックラー・シンセとドクター・リズムのエレクトロニクス・パーカッションを駆使した電子音楽家デヴィッド・ローゼンブームのまさかのポップなアナザーサイドを発見することができる、しかもその音楽が珠玉でファンキーで最高すぎるという、裏電子音楽マスターピースの誕生。祝リイシュー。レイモンド・スコットや、ブルース・ハークとも通じる世界観も確認できるはず。アナログ盤は800枚限定。ダイレクト・メタル・マスタリング。ポスター&リリック・シート付きの愛情溢れる丁寧な装丁も素晴らしい。ダウンロード・カード付き。トラックリストからもぜひ。全6曲。 (コンピューマ)
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ポスト・ミニマリストと呼ばれていた彼が「ミニマリズムとは当時のヨーロッパの尖ったハイモダニズムに対しての反動である」という説を表現した作品。本作の技法は、生身の音楽家にとってあまりにもスピードと正確さを要求するものであったため「Pulse Music II」では、マクガイアはその方法を、持続時間を拡大していくものに変更。ブレーメンのオーケストラと、4人のピアニスト、そしてマクガイア自身がオルガンでドローン風の12の和音を演奏する「Pulse Music II」もぜひトラックリストからご試聴ください。各曲約20分、音の粒が夜空を回転する星のようで聴き入ってしまいます。ベッドルームからアウトドアまで様々なシーンで楽しみたい。。 (AYAM)
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由緒ある米ニューミュージック・レーベル〈Lovely Music, Ltd.〉に残された数々の名盤の中でも一際広範囲のファンから愛される『Out Of The Blue』。David BehrmanやLaurie Anderson、John Cageといった実験音楽レジェンドたちと共演をしてきた"Blue" Gene Tyranny。ARTHUR RUSSELL/Dinosaur L をはじめ、NYCの70s前衛ディスコシーンなど様々な作品に携わり参加共演もしてきたNYの奇才サキソフォニストPeter Gordonと#1と#2は共同プロデュース。フロアでも機能する前半ファンク・ポップから後半に向けてジャズ・プログレへ向かう目眩く展開の#2(sample_1)、牧歌的ポップスの背景に流れるムーグシンセとエレピの音が可愛くアヴァンギャルドな#1,#3(sample_2)。アシッドフォーク好きの間でもファンの多い、約26分間の瞑想エレクトロ・アコースティック#4「A Letter From Home」(sample_3)は至宝です。アヴァンポップ大名盤。 (AYAM)
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80年に発売された後は2012年に〈UNSEEN WORLDS〉から一度再発されたのみであったLAURIE SPIEGEL(ローリーシュピーゲル)のデビューアルバム!電子音楽のパイオニアの色褪せる事のない大名盤がこの度嬉しい再再発です!!初期電子音楽の脈絡からはもちろん、NEW AGE/AMBIENTや現代のポリリズミックなダンスものにもリンクするもの。中のたっぷりなライナーノーツには、実際に使用されたGROOVEというシステムについての解説もあり(英語)。まだ持っていない人は是非ゲットすべし作品です。推薦!! (日野)
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ジャズ系ギタリストの貴水玲央の作品。モノ・フォンタナ/スピネッタらの70`sジャズ・ロック/南米マジカルフュージョンの質感、または濱瀬元彦らのクラシカル/ニューエイジ解釈の日本人らしい意匠を凝らしたジャズといった趣で個人的にもツボすぎる。はたまたドビュッシーみたいなマジカルな19世紀音楽の現代盤?海外のレーベルからの日本人コンポーザーの発掘で思わぬ発見があったりしますがこれも好例。うつくしすぎる。ネオ・クラシカル?100年前か、100年後かわからない音楽ですが兎に角推薦であります。って今GONNO氏からの情報で、本盤はBEN UFOにもチェックされているとか。 (Shhhhh)
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LAURIE SPIEGELの2作目となるUnseen Worldsは、前作で使っていたGROOVEというシステムから離れ、自ら制作したプログラム「Music Mouse」を使用して制作したアルバム。因みにこの「Music Mouse」はブラウザ上(https://teropa.info/musicmouse/)で音を鳴らすこともでき、MIDIに変換もできて今でも面白いシステムです。キューブリックの2001年宇宙の旅や、大野松雄の「そこに宇宙の果てを見た」などを連想するような果てしない空間の広がりを感じるような作品。アバンギャルドな方向でありながら、前作のようなカラフルさも感じれるところはLAURIE SPIEGELならではだと思います。 (日野)
最新作Black Sarabandeが素晴らしすぎたROBERT HAIGHの18年作。Harold BuddやErik Satieが引き合いに出される微かなエレクトリックと幽玄なピアノで描き出すサウンドスケープ。この人は元アンビエントなドラムンを作ってたユニットOmni Trioでもあり、80`sノイズ/インダストリアルのレジェンドNurse With Woundのコラボレーター。というわけでノイズ/HCの人が果てに向かう静寂音楽という見方もあり、ただのクラシカル作品にはないレイヤーを携えてます。テクノ方面のリスナーにも。にしても真冬にバッチリ過ぎて、南米のピアノ作品やロングセラーのエチオピアのエマホイのピアノと比べてもまた違う情感でこの作品もリピート中。春を待ちましょう。 (Shhhhh)
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PENGUIN CAFE ORCHESTRAなどにも通じる穏やかな室内楽、FRANCO BATTIATOも彷彿させてくれるアブストラクト実験的ミニマリズム、フリージャズ、アバンギャルドをも軽く内包したSILVIA TAROZZIならではの耽美で優雅ミステリアスなるポエティック音楽世界へと誘われる。2015年から2019年という長い年月をかけてじっくり丁寧に紡がれた秀作アルバム。全16曲。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)
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ジャズ系ギタリストの貴水玲央の作品。モノ・フォンタナ/スピネッタらの70`sジャズ・ロック/南米マジカルフュージョンの質感、または濱瀬元彦らのクラシカル/ニューエイジ解釈の日本人らしい意匠を凝らしたジャズといった趣で個人的にもツボすぎる。はたまたドビュッシーみたいなマジカルな19世紀音楽の現代盤?海外のレーベルからの日本人コンポーザーの発掘で思わぬ発見があったりしますがこれも好例。うつくしすぎる。ネオ・クラシカル?100年前か、100年後かわからない音楽ですが兎に角推薦であります。って今きたGONNO氏からの情報ですが本盤はBEN UFOもツイッターで書いてました。CDも入荷、通して聴けてこの体験の仕方もアリかと。 (Shhhhh)
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最新作Black Sarabandeが素晴らしすぎたROBERT HAIGHの18年作。Harold BuddやErik Satieが引き合いに出される微かなエレクトリックと幽玄なピアノで描き出すサウンドスケープ。この人は元アンビエントなドラムンを作ってたユニットOmni Trioでもあり、80`sノイズ/インダストリアルのレジェンドNurse With Woundのコラボレーター。というわけでノイズ/HCの人が果てに向かう静寂音楽という見方もあり、ただのクラシカル作品にはないレイヤーを携えてます。テクノ方面のリスナーにも。にしても真冬にバッチリ過ぎて、南米のピアノ作品やロングセラーのエチオピアのエマホイのピアノと比べてもまた違う情感でこの作品もリピート中。春を待ちましょう。 (Shhhhh)
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60年代から音楽活動をスタートしていて、Morton Subotnickに師事以降は主に電子音楽家として、実験的な音楽を生み出し続ける カール・ストーンのニューアルバム。シングルLPの「Baroo」に続いて「Himalaya」が〈UNSEEN WORLDS〉からリリース。MAXを使い2013年から2019年に製作された6つの楽曲。これまでもインスタレーション・パフォーマンスを行ってきた日本人アーチスト赤い日ル女(akaihirume)も1曲参加。サンプラーのように、切り刻んだ音源のループコラージュ的な手法を軸に破天荒なサウンドはカール・ストーンならでは。へんな民謡みたいなドローンもやってる。 (サイトウ)
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空間多めのピアノ演奏に古錆のようなエレクトロニクスをちりばめた美しいピアノ小品。ROBERT HAIGHが生まれ育った南ヨークシャーの炭鉱の町ワーズボローの情景を描いた作品で、自伝的要素もあるのか残響や感覚だけに頼らない一枚通してシネマティックな流れ。 Harold BuddやErik Satieの名前も当然上がってますね。素晴らしい。。リピート中。ちなみにこのROBERT HAIGHは90`sドラムンのOmni Trio(!)のメンバーだったり、や80`sノイズ/インダストリアルのレジェンドNurse With Woundのコラボレーター。というわけでノイズ/HCの人が果てに向かう静寂音楽という見方もあり、ただのクラシカル作品にはないレイヤーを携えてます。テクノ方面のリスナーにも。 (Shhhhh)