- LP+DL
- Recommended
- Back In
Josiah Steinbrick
For Anyone That Knows You
Unseen Worlds
- Cat No.: UW041lp
- 2024-12-24
いわゆる”アンビエント”がここまでキーワードになる前から、クラシカルなアンビエント・テクノ / ピアノ作品を作っていた彼による貫禄のライブ盤。自身のレーベル、LEITERからの作品です。
PopMatters誌に大絶賛の前作、『Music For Animals』、過去作もPitchforkのアルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞などの経歴を持つ彼。やはりすごいクオリティ。クラシカル・アンビエント・テクノの真髄です。先行公開された"Spells"(sample2)、はモジュラー・シンセ独力オーケストラ。商品ページのリンクから今作の様子を確認してください。圧巻。 (Shhhhh)
Track List
同じくポスト・クラシカルの旗手であるNils Frahmのレーベルからのリリース。たとえば、西海岸Leaving系とも毛色が違いますが、西クラシカルもアンビエント耳で十分楽しめるという好例です。ユトレヒトのチェリストで、Festival of Modula2024でも来日したMaarten Vosとの共演。一流ピアノ・アンビエントでもあり、テクノの好きの耳休めにもぜひ。素晴らしい。 (Shhhhh)
Track List
1979年ノルウェーのポストグルンという街に生まれ、先に機材でトラックを作っていたがその可能性よりもピアノのシンプルで複雑な音色に惹かれ独学で学び、ノルウェーの民族音楽、スカンジナビア半島のアーリージャズなどに影響を受けたという。
ポストクラシカルというよりピアノ・アンビエントとも言える音色ですが、底に流れる西洋クラシックの流れはアジアや南北アメリカ大陸にはないもの。そこをテクノと合わせたNils Frahmご本人のレーベル、Leiterからのリリースということでダンス / テクノ耳にもフィットするプロデュース。ご本人のバイオに、"その音色はノルウェーの荒野の山小屋へといざなう"とありますが、果たしてその通りな音。好きな人には堪らない世界観。寒い冬のホームリスニングにぜひ。 (Shhhhh)
Track List
09~21年に作られた作品からの未発表曲。ダンスミュージックのリスナーを持つアーティストの中で、ピアノ1台で2LP持たせれるのはこの人だけでしょう。西洋クラシックの文脈を併せ持つテクノ職人ということで異色の才能。ピアノ・アンビエントとしても超一流作です。エモーショナルになりすぎないギリの絶妙なセンス。
なぜか日本にあまり流通してなかったのですが入荷できそうです。ポスト・クラシカルのピアノ作品で1枚!と言われたら今作かもしれません。 (Shhhhh)
Track List
素晴らしいですね。大・大好評のVernon Springの後に聴いてまた違いを楽しめるイギリス産のピアノ小品。対比するならVernon Springが都会なら、Robert Haighはコンセプトである育った南ヨークシャーの炭鉱の町ワーズボローの情景でしょうか。そしてダンスリスナーには驚きの話として彼は90`sドラムンのOmni Trioのメンバーでもあり、ダンスミュージックの人が向かう静謐音楽としてダンス耳にも心地よく、DJ仲間にも反応が多かったアーティストです。Harold BuddやErik Satieの名前も上がってますがNils Framも思い出しますね。というかアンビエント/クラシカルすきだけでなく、ポスト・クラシカル/ピアノ・アンビエントで一枚聴いてみたいという方にも。
ジャケのアートワークは自身によるもの。古の建物が描かれてますが、圧倒的な力/自然の猛威を前にした人の脆さを表現しているらしいです。儚さに消え入りそうになりながらも、きちんと光が射すような温かみがずっと底に漂ってます。*こちら入荷時より軽い角折れがございます。予めご了承願います。 (Shhhhh)
Track List
ページトップへ戻る
耳触りの良さや後世に残すために録音されたのではなく、物としてのピアノ、それを演奏する人そしてそれが鳴る瞬間。それらにフォーカスした作品とのことですが、これはなんとなくL.Aやニューエイジへのカウンター?なのかなと邪推。
対位法ではなく、共鳴し穏やかに寄り添う朧げで水墨画のようなサム・ゲンデルのサックスといい、独特の"間"が全般を覆う。ピアノのエモーショナルな美しい響きというより、確かにアブストラクトな音色とメロディを表出しています。光の微かな変化のような、と資料にもありますがまさに言い得てますね。聴く側の心理状態でも印象が毎回変わりそう、そんなピアノ音楽です、素晴らし。
ケチュア族でおそらくペルー人のレアンドロ・アパサ・ロマスの音源のカバー"Green Glass" (sample2)ですが、これは要するにペルーのフォルクローレであるウアイノのピアノカバーですね。原曲の素朴な美しさと本作のタッチが不思議とシンクロして、本作を支配する素っ気ない作風の中にフォルクローレの持つ優しさが溢れ、まさに光が漏れ射しててくるよう。。たとえばカルロス・アギーレ周辺でもこのカバーはなかったでしょう。そして、マリ伝統音楽最高峰の1人である、コラ奏者トゥマニ・ジャバテのカバー。そして個人的にも大好きな、ハイチ系のギタリストFrantz Casseusのクレオール 伝統歌"Lullaby"カバー(sample3)も素晴らしすぎる。などなど、それぞれの越境カバーソングが異国の光を与えてくれます。
こうやってコメントのためにに繰り返し聴いてますがどんどん印象が変わってくる。大名作なのではないかと。サム・ゲンデル参加というトピックも必要ない完成された世界観。 (Shhhhh)