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矢野顕子(akiko Yano)
Japanese Girl
Wewantsounds
- Cat No.: WWSLP17
- 2020-05-05
上記アーティストだけでなく、矢野の作品に長く携わることになるWILL LEEや、RICK MAROTTA、DAVID SPINOZAといったセッション・ミュージシャンなど豪華なアーティストが参加した一枚。ファースト・アルバム「JAPANESE GIRL」以前に制作された楽曲も収録されており、今尚ジャパニーズポップスシーンの重要人物として活躍する彼女の核部分を感じられる作品でもあります。ジャイアンツ賛歌ブギー「行け柳田」や、細野カバー「相合傘」などMOOGシンセを多用したグルーヴィチューンはもちろんですが、石川セリに楽曲提供した「昨日はもう」(sample1)や、小坂忠へ提供した「つるべ糸」のセルフカバー曲が素晴らしい。本人以外の作詞曲もありますが、ありふれた日常や事物で表す内省表現には、ハッとする瞬間がたくさんあります。原盤も比較的容易く手に入りますが、もっともっと多くの人に手に取ってもらえる機会が増えると思うと嬉しい再発。しかもDLコード付き、、オリジナル同様にインサートもつきます。この機会にぜひ。 (Akie)
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その後のYMOへの参加など、才女、矢野顕子の若干21歳で録音されたフレッシュなデビュー作にして、奇矯と評されることもあった矢野のユニークな才能が存分に発揮された類稀なる傑作名盤。"AMERICAN SIDE"と名付けられたA面は、Little Featのメンバーが参加したヴァン・ダイク・パークス的ディスカヴァリー・アメリカン・ルーツ meets オリエンタル日本人的アイデンティティと伝統音楽が見事に折衷結実した5曲を収録。名曲「気球にのって」(sample1)「クマ」(sample2)、「津軽ツアー」「ふなまち唄PartII」など民謡をベースにした挑戦的アプローチも展開。対してB面"JAPANESE SIDE"は、ティン・パン・アレー、あがた森魚、ムーンライダーズのメンバーの参加に加えて、プロデュース陣には矢野誠、三浦光紀など、後に日本のポップス史の一翼を担っていく布陣が集結した5曲を収録。ニューミュージック的趣向のシティポップ名曲B1「大いなる椎の木」(sample3)、SAKEROCK、初期ceroなどにも影響を与えたであろうB4「丘を越えて」、と並列に、ストリングスや和楽器を用いた現代音楽的アプローチの「へりこぷたあ」「風太」も収録されており、若干21歳で録音されたデビュー作にして、奇矯と評されることもあった矢野のユニークな才能が存分に発揮された意欲作にして傑作名盤となっている。リイシューを手掛けたのは、矢野顕子『ただいま。』、佐藤博『オリエント』の再発でも好評を得たフランス信頼レーベルWewantsounds。帯、オリジナルのインサート+DLコードも付属した素晴らしい仕様のLPアナログ盤。トラックリストからもどうぞ。 (コンピューマ)