メインプロジェクトであるEASY CHANGES自体もこの３年程リリースはなく、DENIS KAZNACHEEVもソロとして最初の１作目だったダブルパック”It Has Two Ends EP”以来となるホーム＜NERVMUSIC＞からのリリースです。イーロン・マスクが設立した宇宙輸送ベンチャー「SPACE X」が開発した「BFR」というロケットにインスパイアされたアートワーク。コズミックなイマジネーションを喚起する片面ワンサイドのダブルパック、全４トラックを収録！

女性のウィスパー・スポークンワードをのせ、コロコロと転がる電子パッドの隙間を縫う不協和なピアノ・コードが次第にグルーヴを形成していく”Viennise Skill”(sample1)、ランダムに飛び交う水泡のような電子ギミックをスコアの上で自在にお乱反射させながら、絶妙なハマりぐあいに身体を持っていかれる不思議な浮遊感の「C-Ration」(sample2)の２トラック。

ハンガリーのLAURINE FROSTとのプロジェクト・SYUDもリリースしたばかり、〈NERVMUSIC〉主宰のEASY CHANGESの片割れ・DENIS KAZNACHEEVが、自身もフェイバリットとしているレーベルの〈MINIBAR〉から初登場！水泡のようなモジュラー・パッチが無機に炸裂、とめどないイマジネーションが浮遊する多角的なショート・エフェクトが飛び出すクリアーに結晶化するワザありのミニマル”Snowball Warming”(sample1)、そして、レーベルカラーに歩み寄ったリズム立ちの良いビートに、マイナー・トーンのジャジー・コードを絡めながらグルーヴ構築する”Feedbackereien”(sample2)も渋い。

ANDREY ZOTSやLAURINE FROSTなど、アヴァンギャルドなテクノ〜ミニマルにフォーカスを当て紹介してきた当レーベル〈NERV MISIC〉を主宰しているロシアン・デュオ・EAST CHANGESの片割れ、DENIS KAZNACHEEVのソロ作が登場！リミックスには、先日の来日も記憶にあたらしいルーマニアのベテラン・RHADOOが抜擢。軽妙かつ粘着質なビートに叙情的なシンセフロート、逆回転ヴォイスを織り交ぜたBサイドのRHADOO Remix(sample1)、そしてもう一つ、〈Minibar〉からCABANNEとのユニット・CABSUMの12inchも良かった、RHADOOの別名義のABSUMでのリミックス・ワーク、こちらはキックの鳴りや音の配置を意識した鬼気迫るテンションが超絶な異型のミニマル・テック、ABSUM Remix(sample2)もヤバイ！ほか、リミックス2TrackのオリジナルのAサイド”It Has Two Ends”と、もう一つのオリジナルトラック”Run Forest, Run”(sample3)、ノック音みたいなやわらかいクリックとねじれるエフェクトが交錯しながらビルド・アップしていく高水準トラックでこちらもマスト。片面１曲づつのダブルパック、是非どうぞ！