スぺーシーな鍵盤を流暢に奏でる、ジャズドラムをカットアップしたビートの隙間を繕うように構築された時間芸術的なシンプルさが心地よいAサイド”My Girl My Baby”(sample1)、カップリングには壮大なオーケストレーションでソフィスティケートされたスムースでテッキーなトラックの上で、呼吸するが如く、サン・ラのように時にクレイジーに歪んだ電子キーボードをひた走らせた4/4トラック”Band of Strada”(sample2)、今作から流通をロッテルダムのCLONEが担当、今まで以上にワールドワイドな展開が期待されるドメスティックレーベル〈IERO〉の初10インチシングル。

2001年にプレスされた自主盤〈Cosmic Blue〉からの盟友、TAKUYA MATSUMOTOと共にアンダーグラウンドな姿勢でひた歩んできた、〈IERO-家路-〉を主宰するKOUJI NAGAHASHIによるこれまでの印象を覆すような、壮大な地平へと踏み込んだ素晴らしいトラックがお披露目されました！胸をえぐるようなオーケストレーションにトライバルなリズムを奏し、美しく存在感を放ったAサイド”４”(sample1)、欧米のハウスとは一線を画し突き抜けた浮遊感のあるシンセが、手数の多めなドラム打ちと束になって刺さり、中盤以降のパーカッションとともにダビーなベースラインでいつまでも躍らせてくれるファンタスティックなBサイドの”2 (Last Dance Over Me)”(sample2)、ともに素晴らしく響きわたってきまました。グレイト！