90年代初頭より、'ROSS 541'名義などで活動を続けるオランダの鬼才・JOCHEM PETERIことNEWWORLDAQUARIUMが注目されるきっかけとなった名曲「Trespassers」。SERGIO MENDESのサンプリングにうっすらとエアリーなメロディーを浮かばせ引きずり込むような音響と豪快なイーブンキックで疾走するディープ・テックハウス、DJ HARVEYやCARL CRAIGらがここぞとばかりにスピンした１枚でした。Aサイドの内溝にオマケのS.E.部分あり、そして'09年のリプレス時に付け加えられたダブヴァージョン”Trespassers (dub 541)”もカップリング！

オランダの才人Jochem Peteri(a.k.a 154，Ross 154)、遂にこの名義で1st Albumをリリース。フォーマットはビートダウン，ロービート，ノンビートと様々。やはり特筆すべきはジャケットともリンクするような凹凸具合が生み出す独創的な鳴り！ワンループがじわりじわりと表情を変え、気付けば引き込まれてる(Sample 1，2)、練りこまれたビートに粘りのあるSpaced Outなシンセでグルーヴする（Sample 3）などなど。ファンならずともドープな音好きにチェックしていただきたい内容。2007年のチャートを密かに賑わした1枚でもあります。推薦！ (中村)

今尚高い人気を誇り、昨年ニューヴァージョンやリミックスまでリリースされた「Trespassers」リリースの翌年、2001年にPEACEFROGからリリースされたNEWWORLDAQUARIUMの見逃されがちな隠れ名作。エクスペリメンタルな音響のビートダウントラックは今聴いても充分刺激的です。 (中村)

オランダの才人Jochem Peteri(a.k.a 154，Ross 154)1stアルバム「The Dead Bears」からのリミックスシングルカットはINNERVISIONSクルーのAMEが担当。ブレイクビートにファットなイーブンキック、空間的なシンセが徐々に捩れて、後半にはラストはきっちりINNERVISONSサウンドに。素晴らしいリミックスを披露していますよ。Bサイドにはオリジナルのビートレス・ヴァージョン。シンセの揺らぎをうっとり堪能。Marcel Dettmann、Norman Nodge、2000 and Oneなどが賛辞を送る注目盤であります。 (中村)

再評価が著しいこの名義、「Trespassers」も再プレスされましたが、こちらの盤もセオパリッシュをはじめとするDJにプレイされ、カルトヒットしていたようです。引きずり込まれる様な凄まじい音響のスペースドアウト・ビートダウン !!