UKウェストロンドン勢の作品のリリースを手掛け、前作からスタートした「Freedom School DJ Series」のVOL.1に、3CHAIRSのRICK 'THE GODSON' WILHITEをノミネートしハウス・ファンに大きくアピールしたドメスティック・レーベル〈FREEDOM SCHOOL〉。そのシリーズの２発目は、前述のウェストロンドン勢とのコラヴォレーションから、J DILLAのお墨付きのラッパー・GUILTY SIMPSONをフィーチャーしたトラックなど、文字通りクロスオーヴァーな活動で知られる、UK出身の中国系プロデューサー・ERIC LAUの変名、THE COMMISSIONERが初お目見え！昔のFLOATING POINTSあたりにも通じるようなシンセティック・ビートダウン、そして隙間を活かすプロダクトにガッツリ鳴るベースが支える極上メローなコズミック・ビート２トラックです。今回もマスト！

デトロイトハウスのキーショップVIBESを運営し、THEO PARRISH, KENNY DIXON、PITTMANとともに 3 CHAIRSを形成するRICK 'THE GODSON' WILHITEがFREEDOM SCHOOLからリリース！MOODYMANNもかつて引用した、黒人奴隷を取り上げた名作ドラマ「ROOTS」のQUINCY JONESによるテーマ「Mama Aifambeni」を引用した「Tribute & Respect 」オリジナルの変則リズムを強引に四つ打ちに乗っけてくるあたりがデトロイト。ずれるたびにベースがデカくなるw。とか。新手のポリリズム。テキトーを装おいながらも、芯のとおった「ずれ」、アヴァンギャルドです。なんという持っていき方。RON HARDYやDETROITの仲間達の精神を受け継ぐ太く、ロウでマッドなトラックス。揺るぎのないゲットーサウンドです。 (サイトウ)

FREEDOM SCHOOLがMARK DE CLIVE-LOWE、I.G CULTUREに続いてリリースするのは西ロンのキーボード奏者KAIDI TATHAM（BUGZ IN THE ATTIC）。オールインスト全て自らが担当し、マルチな才能を発揮。躍動感のあるビートと美しい鍵盤さばきが圧巻の黒いモダンフュージョン・アルバムです。 (中村)

90年代初頭から活躍するプロデューサーにして，西ロンのビートカルチャー，ブロークンビーツのイノヴェーターIG CULTUREによるコンセプチュアルなニューアルバム。ブラックネスをキーワードに彼の才能のルーツを紐解いていくかの様にヒップホップ，アフロ，ソウル，ファンク，ブロークン・ビーツ，ジャズが入り混じり，まるでDJミックスの如くIGワールドが展開されてます。アルバムは3部構成になっていて，いきなり濃厚な第1セクションではシカゴの前衛ジャズ集団AACMのメンバーが参加，DOUG CARN「Revelation」のカヴァー、第三幕では，Bilal Salaamが驚きのファルセットで歌い上げたEDDIE KENDRICKS「Girl You Need A Change Of Mind」など，彼の音楽愛を感じさせる名カヴァーも素晴らしいです！カルチャー，ヒストリーと共に連続していくブラックミュージックの今と，彼を取り巻く環境の新しい動きをひしひしと感じさせるグレイトブラックミュージックアルバム！ (中村)