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原 雅明
アンビエント/ジャズ マイルス・デイヴィスとブライアン・イーノから始まる音の系譜
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- Cat No.:
- 2025-12-07
河村祐介監修「DUB入門」。重版されました。(サイトウ)
監修・編集・執筆:河村祐介
執筆:野田努、三田格、鈴木孝弥、飯島直樹、猪股恭哉、草鹿立、大石始、宇都木景一、吉本秀純、Akie、八木皓平 featuring U‐ロイ、エイドリアン・シャーウッド、アンドリュー・ウェザオール、こだま和文、内田直之、1TA & Element、Sahara (Undefined)、Mars89
A5判オールカラー/224ページ
COCONUTSDISKウィリー監修の元CHEE清水、REVELATION TIMEのAZ、FLATIC(敬称略)やCOCONUTS DISK周辺のコアなディガーの皆さんによる和モノディスクガイド。レイヴのメッカ、バレアレス諸島イビサ島のカフェでプレイされていたチルアウトダンスをルーツに持つ「バレアリック」な感覚を、和モノの中に見出した「和レアリック・ディスクガイド」。海外からも人気の高いようなネタはほぼ完璧に網羅しているし、YMO関連等々の日本が誇るスタンダード、レアなニューエイジやニューウェイヴから、これまで見向きもされなかったような歌謡曲、ムード音楽、安レコードからCDのみの音源まで、ありとあらゆるところからディグする執念の人たちによるディスクガイドです。もちろんディスクガイドとして超 ...もっと読む (サイトウ)有用ですが、のってたからどうのじゃなくて、レコードの掘りさげ方として、皆さんのレコードディギン・ライフの良い刺激になったら最高だなと思います。 (サイトウ)
ストイックに年代別にレコードを紹介する手法で、「ハウス・ミュージックの大河を見渡す...」。ディスク・ガイドという使い方も出来るとは思いますが、時代の流れと各地地域での動きがレコードリリースに要約され、そのムーブメントの背景を垣間見れるような感じで興味深い内容だと思います。 (サイトウ)
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アンビエントとジャズはかねてより親密な関係にあった――
マイルス・デイヴィスが求めた静けさとは何だったのか?
アンビエントの発案者ブライアン・イーノはジャズから何を受けとったのか?
マイルスの音楽をアンビエント的観点から聴き返しつつ、イーノの音楽をジャズの角度からとらえ直すことで、今日におけるジャズとアンビエントの交差の源流を訪ねる、かつてない1冊。
『E.S.P.』以降の第2期マイルス・クインテットにみられる空間の拡張や時間の遅延、エレクトリック期に試みられたトーン・ポエム(=音の連なりから風景画のようなサウンドスケープを生み出す手法)は、ある意味でプレ・アンビエントと呼ぶこともできる。ひるがえってイーノの『Music for Airports』には ...もっと読むマイルスのモーダルな響きがこだまし、続くアンビエント・シリーズの諸作やジョン・ハッセルとの共作からはジャズとの接点が浮かび上がってくる。
本書はそうした両者の比較・分析にとどまらず、「静寂の次に最も美しい音」のキャッチフレーズで知られるECMの音作りの真髄や、菊地雅章、高田みどり、芦川聡、吉村弘、尾島由郎、清水靖晃といった日本におけるジャズと環境音楽の文脈も俯瞰することで、ジャズとアンビエントの混交が進む現代にひとつの道筋をつける。著者入魂の、7年ぶりの書き下ろし。
四六判変型並製/352ページ