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Scene In Mirage

  • Cat No: ERC 053
  • 2020-06-26

故・MUSLIMGAUZEやZOVIET FRANCEとほぼ同時多発的に産声をあげ、ANDREW HULMEとROGER HORBERRYを中心にノッティンガムで結成された、アメリカのトランペット奏者・JON HASSELの唱えた「第四世界」からの影響をモロに受けたポストパンク以降のエスノ・アンビエント〜インダストリアル・ユニット・O YUKI CONJUGATEの、'82年リリースのファーストアルバム「SCENE IN MIRAGE」が、〈EMOTIONAL RESCUE〉から再発!

のちに〈LEAF〉を拠点に活動したTHE SONS OF SILENCEや自転車のホイールを楽器にもちいた伝説のライヴ・プロジェクト・SPOKEなどを先導したANDREW HULMEと、ROGER & TIM HORBERRY兄弟を中心に、パンクのネクストにある何かを求め、CABARET VOLTAIREとBRIAN ENO & JON HASSELLからの影響から結成された、ポストパンクにおける異郷的存在とも云える「O YUKI CONJUGATE」による、「E (=ELECTRONIC)」と「O (=ORGANIC)」のコンセプトで鏡面を分かつ、D.I.Y.レーベル〈A-MISSION〉から僅少500枚のみハンドメイド・リリースされたアルバム「Scene In Mirage」と、〈FINAL IMAGE〉からのカセット作品「Scene In Mirage / Soundtracks」にのみ収録されていた楽曲を加えた、〈EMOTIONAL RESCUE〉による再編盤。リズムマシーンやラジオ・ノイズなどを使いつつ、空想的かつラディカルな音像を生んでいるポストパンクなEサイドも興味深いですが、やはりエスノ・トライバルな志向を探ったOサイドの楽曲群が、いまのアンビエント〜ポスト・ニューエイジな潮流にジャストにフィット。ウィンド・チャイムとヒーリング・ヴォイスのドローン”Odomankoma”(sample1)、当時ANDREWが付き合っていた女の子・CLARE ELLIOTによる甘美なフルート”Flute Cloud”(sample2)や、カリンバやシロフォンなどのパーカッションをもちいた”Waiteri”(sample3)など、精神の奥深くから湧き起こる美しいヴィジョンを描いたサウンドスケープたちは色褪せず、どこか遠くへと連れていってくれます。レコメンド!

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