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Tarantismo: Odyssey Of An Italian Ritual

  • Cat No: FLEE002
  • 2021-02-14

Bjorn Torske & Trym Søvdsnes、LNS、Don’t DJらによるREMIX収録の豪華2枚組!病気を癒すために長時間倒れ込むまで歌い踊るイタリアのカルトな儀式のフィールドレコーディング(1954年-1960年)と、その音を使ったREMIXとなりますがどのREMIXも対照的な多幸感あるポジティブさがすごく良い…。何度も針を落としたくなるようなとても良いレコードです。

謎の病気に苦しむ人たちに向け、文字通り倒れるまで踊り歌い祈りを捧げるというイタリア辺境のミニマルなカルト儀式にフォーカスを当てたコンセプチュアルアルバム。1面が当時の現地録音、残り3面がREMIXとなっています。現地録音の面ではリミックスで多くサンプリングされた女性の歌声、脳を空っぽにしてミニマルに騒ぎ立てる熱狂的な祭りの一部を切り取ったようなものと高速ヴァイオリンソロ。この面も味わい深く1番ドラッギーでもあります。他REMIXは本当に甲乙付け難くいい曲ばかり。Bjørn Torkse & Trym Søvdsnesは湿気が漂う深いベースのグルーヴに過剰なリバーヴのサンプリングが添えられる温度高めなミニマル曲。SotofettとのWaniaからのコラボ作品などで知られるLNSはそれぞれピッチを外したパーカッションとベース、サンプリングの歌声、シンセが絶妙に絡み合い現地感も漂うリアルなダンス曲(sample3)。最も王道なアプローチのBottinのハウスREMIX(sample1)は、LNSとは逆に完全に調和されたものでじわじわと良さを感じていきます。一番の驚きはDon't DJのトラック(sample2)。スッカスカなシンプルなベース、スティールパンと歌声の完璧なコラボ。そしてそこに入り乱れるクラップの連打。聴いているとつい笑えてくるコントラストがくっきりした展開もいい。偶然ではありますが現在の状況とリンクするようなレコード。今は混乱と怒り、不安が充満していますが、こんな時だからこそこういうレコードを聴きたいと思うのは自分だけじゃないはず。 (日野)

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