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The Bloody Lady

  • Cat No: viernulvier008
  • 2024-12-10

Format

LP 4590 JPY

シカゴの名門老舗であるThrill Jockeyからデビューし来日もした、エレクトロ・アコースティック / アンビエント作家であるクレア・ロウジー。彼女による2024年のもう一つのアルバムが今作。スロバキアのアニメーション作家の草分け的存在で、20世紀で最も影響力のあるアニメーション作家の一人ヴィクトル・クバル(1923-1997)の1980年の同名アニメーション映画のために書き下ろしたスコアの再構築/オマージュ作。

エリザベート・バートリー(1560〜1614年)の民話を基にしたスロバキアのアニメ映画”The Bloody Lady”(血まみれの貴婦人)は、何百人もの少女や女性を永遠に若さを保ちたいがために殺戮し、彼女たちの血を浴びたとされるスロバキアの貴婦人の物語。
映画とロウジーのスコアの中心は、心臓とそのリズミカルな鼓動。心臓を取り巻くアクションは映画の中で極めて重要であり、「心臓の鼓動とともに、スコアの最初のパルスを形成した」との本人の談。

なるほど、映画のテーマがそれだけに一般アンビエント的鎮静作用などではなくディープリスニング / エクスペリメンタルの類ですが、話題になった"sentiment"(Thrill Jockey)でも見られた才覚がここでも。シネマティックかつ、サントラならではのその余白。映画の中の、殺戮された女性たちの魂が揺蕩うような不思議な音。なかなかの才能です。 (Shhhhh)

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