- LP
- Recommended =
- New Release
Sarah Davachi
Gave In Rest
Ba Da Bing!
- Cat No.: BING-137
- 2020-03-22
時間がゆっくりと流れているような儚くささやかな音で構成されたAサイドでは、ピアノをメインに使ったもの。逆再生されたピアノの音にバッハの曲の断片をミニマルに演奏していくものや、ゆっくりと重なり合うカウンターテナー歌手(男性が女声に相当する高音域を歌う)の歌声とのピアノの絡みが極上。Bサイドはオルガンとヴァイオリン、ヴィオラによる21分の長尺ドローン。オルガンとヴァイオリンとの音程の揺れが心地よく、不協和音さえも透き通ったような響きをしています。 (日野)
Track List
ページトップへ戻る
カナダの電子音楽家としてキャリアを重ね、同時に生楽器での可能性も追及してきたSARAH DAVACHI。austerというオープニングトラックはシンプルなドローンであり、曲の途中でところどころ空白を差し込んだ断片的ドローントラック。あえて感情的な部分を切り取ったようなこのトラックと対照的に、その後に続くのはとてもエモーショナルでありノスタルジックな曲たち。自らがフルート、メロトロン、オルガン、ピアノ、シンセサイザー、そして声も担当して音を重ねていき、ストリングスや他のボーカリストのコラボレーターを招いて作られています。今作の冷たく儚い美しい響きはTHE CARETAKER aka LEYLAND KIRBYを追っている人にも是非聴いてほしいです。 (日野)