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Martin Bruhn
Picaflor
Shika Shika Collective/ Calentito
- Cat No.: CLTCD-2095
- 2024-02-12
今パーカッシブ・テクノ/ベースの最先端の二人を先ずは招聘。玄人長尺ミッドテクノのこれも唯一無二のバルセロナのJohn Talabot(sample1)に、LIVITY SOUNDからもリリースのチュニジア・フォルクローレを先端ベーステクノと掛け合わせる今旬のAZU TIWALINE(sample2)!最近の彼のテクノ/ベース方面への接近を考えると2021年前半ベストな布陣なんじゃないでしょうか。特にJohn Talabotは今のNicolaの方向性を先にやっていたような存在で調べたんですが絡みは初めて?フューチャー・パーッカッシブテクノの新世界ワクワクしますね。安定のAuntie Floと盟友Muti Cultiといい隙なしの12inch。オーガニックなダンス・ミュージックの先端レポートでもあります。フロアでもラウンジでも使えそう。最高〜! (Shhhhh)
Track List
モジュラーシンセを使った新型アンデス・ステップとでも言ってしまうか?今回はリズムはアブストラクトまたは南米訛りよりですがそれを感じさせないモジュラー使いで先端ベースものとして、またはブリストル産テクノや同時発売のremix12inchにも参加のAzu Tiwalineのワークスにも比べられる進化系パーカッシブ・テクノ。個人的には、太鼓みだれるBarretto (Tienes Algo)を使ってますが、これはファニア黄金期のラテンレジェンド、レイ・バレットへのオマージュだとか。Zularic Permutationsには長年のコラボレーターでエルブオの名盤、Camino De Floresにも参加するパーカッショニストPablo Vicencioをフィーチャー。根っこには彼らしい品のあるオーガニック感が漂う逸品。 (Shhhhh)
Track List
アヤワスカ・モジュラー・テクノ路線も充実のニコラによる新作。いわゆる南米スローなどのキーワードを余裕で飛び越えながら、細部には南米フォルクローレの聖霊が付き纏うかのようなミステリアスな響きが宿ってます。そしてリズムはやはりラテンが根っこにありますね。と同時に最新ディープ・テクノと見事にシンクロ。魔法使いぷりに磨きかかってます。ダンスミュージックの進化も感じる全曲オリジナル。 (Shhhhh)
Track List
BPM90~115なスロー・オーガニック・密林テクノもヨーロッパからレコードリリースも増えてきました。南米フォルクローレの訛りを再現しようとしても、ミニマルハウスな質感も見え隠れするヨーロッパからの返答。ニュートンでも紹介してて、個人的にもDJで使ってる同じくバルセロナのMLIRとの共作も記憶に新しいArnau Obiolsとのコラボ曲Magnolia(sample 1)と、BANANAT(sample 2)はネクストも感じます、フロアの鳴りも楽しみ。レジェンドchanchaとの曲(sample 3)もミスティックで素晴らし。全体的に南米の訛りが少なくミニマルが前に出てるのでDJにも使いやすそうだし、同時に後半はリスニングとしても良い曲揃ってる。今後も楽しみなデュオ! (Shhhhh)
Track List
コロンビア育ちのイギリス人、エル・ブオとアルゼンチン人のバリオリンドの二人が始めたSHIKA SHIKA。このムーヴメントは新旧ラテン/クンビアやVoodoohopの変態性よりも、南米音楽/土着フォルクローレの"呪い"と”暗さ”をエレクトリックにダンスミュージックルールに昇華して踊る。そこにレーベルのテーマ、”Music without Borders”のかけ声のもと、彼らのノマド的スタイルが併せ持つチルアウト/瞑想的な音風景も加わり独自のシーンが静かに続いています。
エスノ音楽とエレクトリック/ダンスミュージックの融合はずっとありますが、ableton liveでフォルクローレのリズムやコードを巧妙に打ち込めるようになった機材の進化(そこにトーマッシュのブラジル移住など細かい歴史を紐解けばキリがありませんが)と、先人ZZK RecordsとChancha via circuitoとNicola Cruzの登場など経てのこの盤となる訳です。ニュートンでもアルゼンチン音楽を00年代からやってもらってますが、その紹介活動のたどり着いた到達点の一つともいえます。感慨深し、大号泣です。
そんな文脈は抜きでも南米発ダンス音楽先端のコンピレーションにして、オーガニックな電子音、ワールド、エスノ・ダウンテンポ、チルアウト方面に興味ある方は全員ご注目ください。A Guide To The Birdsong Of Mexico, Central America, & The Caribbeanと併せてどうぞ。おそらく16曲全て南米発のトラックメーカー、試聴は迷っての"らしさ"がわかる3トラック。ポスター付き。 (Shhhhh)
Track List
惜しくも現時点ではCDのみのリリースの"Me Redesenho"がやっぱりじわじわ凄すぎるGAMAはそれだけではありません。今作はチリとベルリンを行き来するJose Alcon主催のレーベル、NOMADE RECORDSからの一枚。アヤワスカ・ポエトリーだった"Me Redesenho"と比べてこちらはその路線もありつつ、異端エレクトロ/スローテクノの最新型。コード感、旋律やプロダクションの奥に南米の情感(センティミエント・サウダージ)を醸し出し、この訛りがエキゾとかの既視感ではなく新世代のエレクトロ/テクノ感と合致して新しいダンスミュージックへと昇華されています。GAMAは界隈で可愛がられてるのもわかりますね、才能がほどばしってる。この辺興味ない方にこそ試してもらいたいです。静かにすごい。Xique-Xique参加。 (Shhhhh)
南米レジェンドと言えばエルメートやジスモンチだけじゃありません!マエストロ・ウーゴのマジカルな鍵盤ワークはダンスミュージック好きにもフレンドリー*この枯れ方も味わい深し。 (Shhhhh)
"Oruga"(sample1)の深い静けさと脈打つようなリズム、“El Mago Georges”(sample2)も柔らかな音色にストイックなリズムはフロア受けしそう音数の少ない玄人ワーク。"Murga del Viento"(sample3)のMurgaとはウルグアイのお祭り音楽であろうリズムはラテンで、ツィンバロムみたいな音色のシンセはこれぞエルブオ・ワークであろうお見事なセッション。これも使えそう。
チャンチャの経験に裏打ちされフォルクローレの聖霊を纏った陰影あるリズムセンス、エルブオによるアンビエント/バレアリック・フレンドリーなシンセの浮遊感と淡いパーカッションがきちんと融合してます。タイトル"Pleamar"とはスペイン語で満潮とのこと、夕暮れの海で野外で浴びたいですね。美し。 (Shhhhh)
Track List
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SHIKA SHIKA得意のスロー・オーガニック・テクノ/エレクトリック・フォルクローレ路線よりは、より生演奏/伝統フォルクローレ路線。MARTIN BRUHNとは誰だといえば、あのカルロス・アギーレとも共演したり、フアナ・モリーナ以降の"アルゼンチン音響派"周辺の人脈でした。この人がバリオリンドのレーベルから出すことでアルゼンチン音楽の進行形を感じます。とはいえ、やっているのは南米アンデス山方面の音楽、"ウアイノ"、ペルーのムジカ・クリオージャ(混血音楽)、クンビアも一曲やってますね。このスネアドラムと手拍子、変拍子が架空の高山病を誘うというか、ある意味異常なテンションの祝祭感とか、山の人たちのダンス・ミュージックというか未体験の人にはぜひ聴いていただきたいアルバム・タイトルの「ピカフロール」とは、フォルクローレでもしばしば歌われる、ナスカの地上絵でもおなじみの、南米で最もポピュラーな小鳥である「ハチドリ」のこと。生演奏とはいえダンスミュージックでもあるのでラウンジなんかでも爆音プレイしてもらいたいです。シンプルに南米伝統カーニバル・グルーヴを楽しんでください。 (Shhhhh)