コロンビア育ちのイギリス人、エル・ブオとアルゼンチン人のバリオリンドの二人が始めたSHIKA SHIKA。このムーヴメントは新旧ラテン/クンビアやVoodoohopの変態性よりも、南米音楽/土着フォルクローレの"呪い"と”暗さ”をエレクトリックにダンスミュージックルールに昇華して踊る。そこにレーベルのテーマ、”Music without Borders”のかけ声のもと、彼らのノマド的スタイルが併せ持つチルアウト/瞑想的な音風景も加わり独自のシーンが静かに続いています。 エスノ音楽とエレクトリック/ダンスミュージックの融合はずっとありますが、ableton liveでフォルクローレのリズムやコードを巧妙に打ち込めるようになった機材の進化(そこにトーマッシュのブラジル移住など細かい歴史を紐解けばキリがありませんが)と、先人ZZK RecordsとChancha via circuitoとNicola Cruzの登場など経てのこの盤となる訳です。ニュートンでもアルゼンチン音楽を00年代からやってもらってますが、その紹介活動のたどり着いた到達点の一つともいえます。感慨深し、大号泣です。 そんな文脈は抜きでも南米発ダンス音楽先端のコンピレーションにして、オーガニックな電子音、ワールド、エスノ・ダウンテンポ、チルアウト方面に興味ある方は全員ご注目ください。A Guide To The Birdsong Of Mexico, Central America, & The Caribbeanと併せてどうぞ。おそらく16曲全て南米発のトラックメーカー、試聴は迷っての"らしさ"がわかる3トラック。ポスター付き。 (Shhhhh)
Track List
1. History of Colour - Cinder 06:24
06:24
2. Yeahman & Hajna - Miniyamba (feat. Mina Shankha) 04:12
04:12
3. Pássaro - Assum Preto 04:04
04:04
4. Kraut - Hermano 04:58
04:58
5. Federico Estevez - Hologramas 04:54
04:54
6. JaJa - Zaka 07:42
07:42
7. Karen & Los Remedios - Canario 04:09
04:09
8. El Búho - Cumbia de Tototl 03:51
03:51
9. DiLaif - Paso por el fuego (feat. Mafe É Tula) 05:34
今パーカッシブ・テクノ/ベースの最先端の二人を先ずは招聘。玄人長尺ミッドテクノのこれも唯一無二のバルセロナのJohn Talabot(sample1)に、LIVITY SOUNDからもリリースのチュニジア・フォルクローレを先端ベーステクノと掛け合わせる今旬のAZU TIWALINE(sample2)!最近の彼のテクノ/ベース方面への接近を考えると2021年前半ベストな布陣なんじゃないでしょうか。特にJohn Talabotは今のNicolaの方向性を先にやっていたような存在で調べたんですが絡みは初めて?フューチャー・パーッカッシブテクノの新世界ワクワクしますね。安定のAuntie Floと盟友Muti Cultiといい隙なしの12inch。オーガニックなダンス・ミュージックの先端レポートでもあります。フロアでもラウンジでも使えそう。最高〜! (Shhhhh)