タイトル『Gusto di Luce』とは『光の味』という意味で、ワイン醸造用語でもあり、ワインのボトルを太陽の下に長く放置したときの味を表すとのこと。ボルドー近郊のワインセラーでの仕事風景を、明るく爽やかなジャズ・ファンクにソウルやディスコのヒントを加えながら、シンプルにのびのびと描いています。メロウなムードをキープするヴィブラフォンと、ポストロック的なリズム感のドラムの組み合わせも面白い。ヨーロッパの独特な現行グルーヴを紹介してくれる〈BMM Records〉、目が離せません。 (AYAM)

2010年以降、30枚以上のアルバム(ほとんどデータ)と600本以上のスタジオセッションのYouTubeビデオをリリースとベテランかつ多作なThe Brothers Nylonですが、アナログ化は非常に少なかったので、ファンにとっては嬉しいニュースです。ジャズ、ファンク、ソウル、ヒップホップ、時にはサイケ・ロックやダブ・エクスペリメントとなんでもこなしてしまい、そのほとんどがインスト。これまでにリリースされたトラックから未発表音源までをコンパイルした、ちょっとしたベスト盤。タイトルやコンセプトにもなっている 'ローファイ' は、YouTubeから火が着き、定番化しつつあるローファイ・ヒップホップからインスピレーションを受けたとのこと。是非彼らの多彩な演奏スキルもチャンネルでご覧ください。 (AYAM)

拠点をUKにメンバーは流動的に変動しながらも、現在のところは謎多き作曲家 Miles NewboldのソロプロジェクトであるThe Natural Yogurt Band。こちらも詳細が謎のドラマー Tom Dempsey によるヘヴィーなドラムブレイクやアレンジの手数や、時に漂うフルートや鉄琴のラグジュアリーさ、それとは真逆のチープなシンセやリコーダーなどのアクセントにより奇妙なサイケデリアへ。 (AYAM)