- CD
- Recommended =
- New Release
フジワラサトシ
流れとよどみ
Sweet Dream Press
- Cat No.: SDCD-055
- 2024-05-06
前作『い、のる』から、実に11年ぶりとなるフジワラサトシのセカンド・アルバム。小さな灯火のようなオーケストラル・ポップ、遠くから漏れ聴こえてくる夜の楽曲集。
Track List
Track List
より「うた」にフォーカスを当て、シンガー・ソングライターとしての豊かな才能を開花させたアルバム『Tara Jane O’Neil』から7年、コロナ禍によるパンデミックはもちろん、家族や友人の死、さらにカリフォルニア州を襲ったトーマスという山火事で自宅を全焼するなど、多くの苦難と喪失を乗り越えたタラ・ジェイン・オニールが、ついに10枚目のオリジナル・ソロ・アルバムを完成させました。
アンビエント・ジャズ、ミニマル・ミュージック、そして電子音楽など、近年のオニールの音楽的嗜好も溶け込ませながら、やはり、耳に残るのはその歌声とギターのトーン。哀しみを受け入れてまた歩を進めること、そして、再建への不屈の眼差しを、ぜひ『The Cool Cloud of Okayness』から感じとってください。なお、本作の米盤LPは、カシオトーン・フォー・ザ・ペインフリー・アローンとして活動するオーウェン・アシュワースが運営するオリンダル・レコーズよりリリースされますが、このCDバージョンはスウィート・ドリームス・プレスの独自リリースとなります。(Sweet Dream Press)
Track List
マンドリン、エレクトロニックギター、ドラム、アルトサックス、トロンボーン、クラリネット、コントラバス、二胡から成、トラッド、ブルース、フォーク、カントリー、ファンク&ジャズからの影響を大きく感じさせつつも、まったくもってその枠にはまったく収まらない唯一無二の個性と存在感と味わいを感じさせてくれるインストゥルメンタル・バンドNRQ「ニュー・レジデンシャル・クォーターズ」による初のアナログ7”シングル。
禍々しいハードコアのヘヴィネスすら射程に入れて、その音楽性をさらに拡張してみせた2022年の最新アルバム『こもん』のオープニングを飾った「あの丘のむこうがわへ」(作:中尾勘二)のVIDEOTAPEMUSICによるリミックスは、ユーロビジョンならぬエイジアンビジョンとでも言えそうなヴィジョナリー・ダンス・ミュージックへとトランスフォーム。時代性や風土などを越境してリスナーの記憶中枢をマッサージしてきたフィールドワーカー、VIDEOTAPEMUSICならではのエキゾチック風味の軽快で総会、飄々としながらもダブワイズにディスコするリミックスSide-A「あの丘のむこうがわへ(remixed by VIDEOTAPEMUSIC)」(sample1)、カップリング曲にはNRQのコントラバス奏者である服部将典が作曲した未発表曲「lament」(sample2)を収録。こちらは一転、フォスターやワークが頭を過ぎる、失った風景への郷愁や哀悼を感じさせるスロー・エレジーに。コントラバスとギターから深々とはじまるアンサンブルが暮れなずむ下、ベッドタウンに漂うゆうげの香りが鼻をくすぐる新たな名曲が誕生している。岡田拓郎のマスタリングも秀逸。ジャケットのアートワークはTEASIやMALIMPLIKI、SOCIO LA DIFEKTAといったバンドでの音楽活動でも知られる松井一平によるもの。。500枚の限定プレス。 (コンピューマ)
Track List
GOFISHの7インチ。入荷しました!テライ・ショウタの詞の視点、焦点の軌道のユニークさ、そこに全力で込められる歌の魂は、感動的としか言いようがありません。稀有のシンガーソングライター。バンドのアンサンブルもいい。 (サイトウ)
ページトップへ戻る
たしかな張りのある歌声で、ひとつひとつの言葉を慈しむように歌いつむぐ、東京を拠点に活動するシンガー・ソングライター、フジワラサトシ。2019年の9月にレコーディングを開始したセカンド・アルバム『流れとよどみ』が、コロナ禍をはさんで2023年に制作を再開、実に4年半を経過した今、ついに完成しました。
インストゥルメンタル曲が2曲、さらに石の寝床の曲を石原敦子とデュエットする「海溝」のカバーも含む全9曲、彼にとっては楽曲制作の大切なパートナーでもある小説家・歌人の雪舟えまが歌詞を手がけた共作曲はもちろん、「エルメス」や「よい知らせ」、「いくつものいま」など、熱心な彼のファンにとってはおなじみの名曲がついに発表されます。
クラリネットやトロンボーン、ピアノ、ヴァイオリンやチェロといった多彩なアコースティック楽器を配したパストラルなスモール・オーケストラル・ポップは、ファースト・アルバム『い、のる』の発展形でもあり、そのロマンティックで謙虚な歌はフジワラサトシの独壇場と言えるでしょう。エレクトリック・ギター奏者としても定評のあるフジワラのこと、そのきらめくようなトーンは背景を流れ星のように横切り、ときに往年のウエストコースト・ジャズを思わせるようなアンサンブルと共に、夜のとばりが降りるころ、聴く者が忘れていた何かをきっとまた思い出させてくれるに違いありません。童話を読むように風景を喚起させる歌の数々に答えるように、画家、伊藤眸が手がけたイラストレーションを散りばめたブックレットのページをめくりながら、ぜひ1曲1曲をご堪能ください。
遠くから漏れ聴こえてくるひとりの夜の歌。立ち止まり、そしてまた歩を進めたフジワラサトシがそこにいます。